雑学

ビタミンの数字やアルファベットはどうして飛び飛び? 理由や法則性を解説!

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栄養素一覧で必ず目にするビタミン。
ビタミン剤という専用の錠剤などもあり、摂らなければならないものというイメージは強いかと思われます。

このビタミンですが、種類がアルファベットで区別されていますよね。耳馴染みの良いビタミンC以外にも様々なアルファベットが当てられています。

しかしながら必ずしもすべてのアルファベットが使われているわけではなく、その順番は飛び飛びです。中にはビタミンBのようにB2やB6といった数字で細分化されている種類もあり、その数字も飛び飛びという非常に分かり辛い仕組みになっています。

どうしてこのようなことになってしまったのでしょうか?この記事ではその理由を取り上げて参ります。

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「ビタミン」は総称だった

実はそもそも「ビタミン」という物質は存在しません。
元々は「生物の体内で十分な量を合成できない炭水化物・タンパク質・脂質以外の有機化合物の総称」であり、様々な栄養素をまとめた仮の名前のようなものです。例えばビタミンAは正式名称がレチノール(など)、ビタミンCはアスコルビン酸と呼ばれる栄養素です。

あくまでも「体内で合成できない」=「外部から摂取する必要がある」栄養素のことを指しますので、人間にとってはビタミンに括られているものでも、他の生物にとってのビタミンではない(必要な栄養素ではない)ということもあり得ます。

アスコルビン酸は多くの哺乳類が体内で生み出せますが、人間など一部のみが外部からの摂取を必要とするそうです。人間にとってのビタミンCは、他の生物にとってはビタミンではないということなのです。

ただし現在では「ビタミン」という呼称が一般に浸透していることから、ペットなどの説明においては「(人間で言う)ビタミン○」という形で、ビタミンを共通の名称として扱うことが多いようですね。

発見順にAから振られている

ビタミンの本来の意味が分かったところでいよいよ本題です。

ビタミンの後ろにつくアルファベットは基本的に発見順にABC...と振られることが原則となりました。ところがビタミンは外部摂取の必要がある栄養素の総称だったため、後から「ビタミンではないのではないか」と知見が改められることが多発したのです。

一度ビタミン扱いされたが後から削除されたものについて、同じアルファベットや番号を再利用することはありません。ですので、情報が更新されるたびに歯抜けが増えて行ってしまうことになるのです。

ビタミンBは複合体だった

中でも複雑化の大きな転機となったのがビタミンBに関する研究の進行です。

ビタミンBは最初期に発見され命名されたビタミンでしたが、後の研究でそれが様々な物質の複合体であり、似たような性質を持った物質が多数あることが分かったのです。

この結果により、既に見つかっていたビタミンGなどの一部のビタミンがビタミンB2などBの括りに入れられることになり、現在ではこれらを総称して「ビタミンB群」という呼ばれ方が定着しています。テレビなどで聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

現在ビタミンB群は8種類あるとされていますが、一度はビタミンB群に登録されたことがある栄養素だけでも20種類以上が存在していて、大量の欠番が出ています。中にはナイアシンや葉酸など「ビタミンB」という名称を使用せずに栄養素として書かれているB群もあるため「ビタミンB○」だけでも歯抜けが非常に多い状態にあります。

またビタミンのアルファベットとは違い、ビタミンB群の後ろの数字は必ずしも発見順に付けられているわけではないため、素人にも分かりやすいような法則性は無くなってしまっています。非常にややこしいと言わざるを得ませんね。

ビタミンKのみ事情がある

基本的にはアルファベット順ではあるものの「ビタミンK」のみは、特殊な事情から一旦IやJを飛ばしてKのアルファベットが振られることになりました。

これはある研究によって「血液を凝固させる成分」が存在することが明らかになった折に、その成分をドイツ語のKoagulations(凝固)の頭文字を取って便宜上ビタミンK(凝結ビタミン)と名付けたことに由来しています。

発見当時(1929年)は「研究によって存在が明らかになったが、どのような成分なのかは分からない」という状態で、謎が多いままビタミンという存在に括られることになったようです。

実際にその構造や性質が明らかになったのは14年後の1943年、正確な機能が判明したのはそれから31年後の1974年と長い歴史が存在するものの、全容が明らかになった現在でも「ビタミンK」という存在のまま定着しているとのことです。

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まとめ

・「ビタミン」は一部栄養素の総称。
・発見順にアルファベットが振られている。
・「ビタミンではない」と改められたものが欠番に。
・Bが後の研究で複合体であることが判明。
・Gなどが「ビタミンB群」に吸収された。
・Kのみ特殊な事情から命名。

一定の法則性はあるもののイレギュラーケースがかなり多いことから、素人が全容を把握するのは難しい…とは言えますね。

しかしながら「ビタミン」という栄養素があるわけではなく、様々な栄養素を分かりやすくまとめたものが「ビタミン」という呼称だったということそのものが、「多くの人に分かってもらうための配慮」であると言うこともできると思います。

似たような表記が色々あって分かりにくいなぁと思うことの方が多かったと思いますが、ビタミンという呼び方がなければもっともっと分かりにくいことになっていた…とも言えるかもしれません。「何とか酸」とか「○○ール」みたいなのが沢山並んでいる方が気が滅入りそうですしね。

この記事が皆様の疑問を解消するものであったら幸いです。

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