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経験者が語る 声優養成所で実際に出会った「すぐ辞める」3種類の人達

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養成所関連のネットでのネガティブな声の中に「入所者の半分くらい辞める」というものがあります。

養成所に入ること自体が無駄かどうかはこっちの記事を読んでもらいたいのですが、実際最も無駄なのは入ってすぐに辞めてしまうことです。だいたいの養成所は費用が年払いなので、辞めてもお金は戻ってきません。最速だと入って1回目のレッスンしか来ない人とかもいた気がします。流石に何しに来たんだろうという気持ちになってしまう。

ただ長いこと在籍していると続かなかった人の傾向というのは見えてきます。今回はそれを紹介する記事です。「どうせ辞めるぞ」という無根拠なきつい意見に惑わされる前に、この記事を読んで自分がそれに当てはまらないかどうかを是非チェックしてみてくださいね。

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1.演技が好きではなくアニメが好きな人

まず第一に多いのはこれだと思います。

声優を志している以上、アニメやゲームが好きではないという人はあまりいません。養成所に通えば毎週のように流行りのアニメやゲームの話題で盛り上がります。共通のオタク趣味を持っている友人が少ない人にとっては、そういう意味で天国のような環境でしょう。

しかしその延長で声優という存在に憧れを抱いて養成所に通い始める、ということについてはいささか注意が必要です。あなたは本当に演技がしたくて養成所に通い始めますか?アニメが好きなオタクなだけではないですか?

強いオタク意識を持ったまま養成所に通い始めるとかなり理想と現実のギャップに苦しむ例があるようです。お芝居がしてみたい、上手くなりたいという志が小さい人や「こんなこと人前でやるなんて恥ずかしい」という思いが強すぎる人にとって、下積みとなる演技の勉強は大きな苦痛となって襲いかかるわけです。

そういう状態で通い続ける人ももちろん沢山いますが、早い段階で辞めていく人もいます。そして最終的に一定レベル以上の実力がついてくる人達は、アニメやゲームの話よりお芝居の話をしている時間が長いような人達ばかり。「アニメとか全然見なくなっちゃったなぁ」と言いながら声優養成所で本気で学んでいる人の割合も増えます。

動機は何でも良いのです。きっかけは「アニメが好きで声優の○○さんに憧れて」という人がむしろ大半だと思います。そういう理由で始めてみたら演技をすること自体がどんどん好きになって行ったという人もいますので、限界オタクが皆失敗するというわけではありません。

ただ養成所に通い始める前に、自分が声優という存在ではなく「演技についてどう思っているか」をしっかり考えた上で、覚悟を決めてから入所した方が失敗するリスクは低いと思います。

声優になるというのはお芝居(演技)をすること。
憧れるあまり、こういう当たり前すぎる当たり前を見失っている人が痛い目を見るのは1つの現実です。

2.コミュニケーションが著しく苦手な人

かなり曖昧な基準ですが、人と対話する能力が低く、それにコンプレックスを抱いている人はかなり早い段階で消えていったイメージがあります。

文化的にちょっと根暗っぽい人は多いですし、そういう人も共通の趣味を持つ友人に囲まれれば何となくやって行けることが多いです。その中でコミュ力が磨かれていくということも多いですし、養成所に通うメリットの1つだと思います。しかしそういう集団の中でも「ちょっと浮いている」という人はやっぱり出てきます。

お芝居とは集団で何かを創り上げる行為なので、人と話し合ったり自分の意見をぶつけたり、芝居の中で会話しながら自己主張したりと他人と関わる機会が本当に多いです。他人と関わるのが仕事です。浮いている人は相応に肩身が狭くなって行きます。

浮き方が「身勝手」であれば周りに迷惑をかけながら続けられますが、自分が浮いていることを自覚できてしまうレベルでコミュニケーションが苦手な人は、集団で活動して何かを創り上げるということにかなりプレッシャーを覚えてしまう模様。それが積もり積もると「あれ、あいつ最近見なくなったね」という感じで消えます。

普段から根暗で学校や職場で一切人と会話できない。いつも1人で何かしている、という人は「そういう自分を変える」という強い意志を持って養成所に通い始めた方が良いですね。そのままの自分で始めるとしんどい思いをして打ちひしがれてしまうかもしれません。

こういうのは「コミュ障だから絶対に無理」ということはなく、コミュ障である自分にどう立ち向かうかという意識次第でどうとでもなることだと思っています。逆に自分なりに覚悟を決めて通い始めたものの、それでも駄目で辛くて辞めてしまった…ということもあると思います。

ですが、そういう心持ちさえ持っていればそれに挑戦したことは、良くも悪くもその後の人生の選択に大きな影響を与えるはず。そうなれば無意味な時間だったということはなくなるはずです。

3.単純に志が低い人

何となく来た。出会い目的で来た。

みたいな人はだいたいすぐ辞めます。もっと言うと続けても上手くなりませんし、周りの足を引っ張るので割と迷惑です。プロになりたいわけではないが人間力を上げたい、など明確な線引きをしている人は全然良いと思うのですが、遊びに行くような感覚で通うのはオススメできません。

僕もそうでしたが、養成所に通っている人には人生を芝居に捧げるつもりで来ている人も多いので、空気は想像以上にシビアになります。遊びに来ているようなテンションの人は結構いますが、そういう人達もそういう人達の中で真剣なつもりでいます。何言ってるのか分からないと思いますが通えば分かります。基礎コースなんかはそういう人だらけです。

軽すぎる気持ちで入所し、真剣になる気がない人は、恐らく「マジになってる人達」の空気に当てられて場違いである自分を自覚する羽目になるのでしょう。最初の自己紹介でめげる人がいます。即消えます。消えたことにすら気付かれないまま消えます。後から「1回目だけいた人がいなかった?」と1人くらい覚えているクラスメイトがいて話題に上がるくらいの存在感の人が出ます。

まぁ週1回から~みたいなとこだとお金も物凄くかかるわけじゃないですし、そういう人が入ってくるのも分かります。でも養成所は何だかんだ言っても「プロを目指すところ」なので、その辺誤解して入ってくるのは誰にとっても幸せな結果になりません。歌のように個人レッスンというわけにも行かない文化です。入る前にその辺りはよく考えた方が良いですね。

まとめ

以上がよく辞める人に共通していた傾向です。

僕は養成所に5年くらい通っていたのですが、基礎は1年、真ん中で3年、最終で1年やりました。めげずに練習してジワ伸びして最終的には講師から主演を任されるレベルにはなったという感じ(言い訳)でしたが、まぁそういうレベルでウロウロしてました。

なので、入ってすぐのヤバい人に長年触れまくったわけではないはずです。それでもこういう例を出せるくらいには色んな人を見た気がします。「世の中にこんな人が存在するのか…」というレベルの人にも結構出会いました。それはそれで学びです。

真ん中のクラスでも辞めていく人がいました。1番上のクラスでもあると思います。2年目3年目それ以上のはずなんですが、なんか違うんでしょうね。進級してよりシビアな現実を理解するというパターンもあるのでしょう。

養成所を途中でドロップアウトするかどうかは、単純に意識の問題だと思っています。自分との戦いというやつです。他人と比べて自分はどうなのか、という現実にネガティブに向き合えば向き合うほど辛くなり、辞めるという選択を取るまでに至ってしまうのです。

実際「こいつ絶対上手くならねーだろ」というレベル(指導されても毎回全く変化がない)のまま、特にへこたれる気配もなく頑張って通い続けている人も大勢いました。割合で言えば、辞める人よりそうやって続けている人の方が多かったと思います。その人達と辞めた人達との違いは、自分なりに真剣に挑んでいるつもりかどうか、お芝居というものが好きかどうかという2点の意識だけだと思います。

養成所に通ってすぐに辞めるという1番無駄もダメージも大きい結果を生まないためにも、その辺りだけはしっかり自分と向き合った上で決めてあげてください。やってみなければ分からないことも多いですが、やるからには覚悟を決めるというのが大切です。

お芝居は人も時間も場所も物も、何かも揃えないと成立しない、とても厳しい表現方法です。どちらかと言えば体育会系のジャンルだと思いますから、絶対的に向いていない人というのも存在します。向き不向きを大切にして挑戦してみてくださいね。

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