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日本人に最適なストレス解消法は「悩みを書き出す」こと!話すよりも良い理由とは?

投稿日:2019年2月13日 更新日:

 

日々我々の心を侵していくストレス。
ストレスフルな日本社会において、ストレスの解消方法は大事です。皆さんはどのようなことをしますか?

趣味などに感情をぶつけるのも有効な手段ですが、溜まりすぎたストレスを解消するには、その原因を紐解いて自分を納得させるということが必要な場合もあります。

そういう時に「人に話す」という選択を取る人が多いと思われます。しかし、これは必ずしも最適とは言えない方法のようです。

実は日本人にとっては、「話す」より「書く」方がより高い効果が得られるという研究結果があります。今回の記事ではその詳細と理由についてまとめて参ります。

日本人は自分の話し声を自分の耳で聞いてさらに傷つく

人に話すことでストレスを軽減することももちろんできるのですが、日本人の多くには自らのトラウマを言葉に出して喋った際、その自分の話した言葉を自分の耳から聴覚的に取り入れてしまい、さらに深く傷ついてしまうという現象が見られるようです。

こういった恐怖心はカウンセリングが逆効果になるリスクを生み出すだけでなく、繰り返しカウンセリングを受けることへの抵抗感を生んでしまうこともあり、精神的苦痛の治療に際して大きな問題となってしまっているとのこと。

一方「書く」という行為は自分で自分と向き合う内省的な行為であり、外部からの精神的苦痛を一切受けることなくトラウマと向き合うことができるのです。その出来事に対する本当の自分の気持ちを確認する手段としては最適とされています。

「自分の本当の気持ち」に気付くことでストレスが軽減される

書くことで分かることは、自分が心の奥底に隠していた触れられざる本当の気持ちであるとされています。具体的に言うと「自分が何に囚われているのか」「自分が誰の何に計らおうとしているのか」などです。

漠然とそのトラウマについて悩み続けている限り、本当の意味でストレスが無くなることはありません。自分がそのトラウマのどの部分について最も苦しめられているのか、誰のどのような部分について怒り、苦しんでいるのかを細かく正確に把握することで、人は自分の持つストレスの正体を知ることができます。

そういった「自分の本当の気持ち」に気付いた時、根本的なストレスが軽減されると言われています。

口から話す内容は自分の「主観」になってしまいますが、書く内容は自分をより「客観」で見たものにできるというのが定説です。自分を客観的に見ることがストレスと向き合う上では重要。感情ではなく頭脳による理解で立ち向かいましょう。

文章を書くのが苦手な人は箇条書きでOK

「話すのは簡単だけど書くのは苦手で…」という理由で拒否反応が出てしまう方もいらっしゃると思いますが、そういう時に使えるのが箇条書きです。長い文章を書くことが苦手な人は、自分の心の内をできるだけ細かく箇条書きにして書いて行きましょう。

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読みやすい文章とは結局のところ「箇条書きを上手く繋げられているもの」でしかないので、心の内を外に書き出す分には思いついたものを順番に箇条書きにして並べてみるだけで問題ありません。箇条書きでも難しいという場合は、頭に思いついた単語を順番に書き殴るだけでも十分に「書く」ことによる頭の整理は可能でしょう。

もちろんTwitterに投稿するような短文でもOK。SNS文化の現代では、文字を使った発信が全くできないという人は少ないと思います。何かとんでもなく嫌で仕方ない出来事に出遭ってしまった際には、「書き出す」ということに積極的にトライして行きましょう!

まとめ

ストレス軽減に最適なのは「話す」より「書く」こと。
日本人は自分で話したことを耳に入れてさらに傷ついてしまう。
書き出すことで客観的な「自分の本当の気持ち」と向き合える。
「自分が何に囚われ、計らおうとしているか」を把握するのが重要。
書くのが苦手な方は箇条書きを利用すると良い。

という内容でした。いかがだったでしょうか。

最近はネットで主に愚痴を吐いて、リアルでの関係性を良好に保つ人達も多くいると聞きます。そういう観点からも、書くことのメリットは1つ実証されていると言えそうです。

僕自身こうして書くことを得意としている人間ですが、過去に嫌な経験を文章として書き出すことで自分を落ち着けて乗り越えたという例は何度もあります。話した内容を聞いてもらうのはその場ではかなりスッキリするものの、後から結局ぶり返してしまうということが多いように思います。あとやはり人に迷惑をかけてしまうという事実がまた別の苦痛に繋がったりもしますよね。

個人的経験からも「書き出してみる」ということはオススメです。普段自分から進んで行わない人も意識してこれをするとかなり楽になると思います。是非実践してみてくださいね。

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