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学生が勉強する意義とは 受験勉強は受験以外のことにも役立つ【相談回答】

投稿日:2020年7月31日 更新日:

 

今回の相談は浪人生の方からです。
ざっくり言うと「次の受験に向けて励ましてほしい」と言った内容ですが、その内情はとても複雑で深刻です。長いメッセージを頂きましたので、まずは以下に全文を公開致します。

受験とは自分の人生を決めるターニングポイントでありながら、その親にとっても願いを叶えるための大きな舞台です。そしてこの時点では完全に親の庇護下に入っている人がほとんどで、親子関係のジレンマに悩まされる人も少なくないでしょう。

僕自身も親戚に優秀な人が多く、医学部出身者や現役で医者をしている人が割と身近にいます。僕もその煽りを受けて勉強に縛られていた時期がありましたが、途中で完全に嫌になってしまい、大学は大したところを出ていません。学歴を見れば落ちこぼれです。

投稿者さんは大学受験に高い目標を持って励まれているわけで、僕の学生時代を思えば偉そうに言えることなんて本来は何もありません。でも何となく、その気持ちの一端を共有してあげることはできる境遇かもしれないなとは思います。

その辺りを踏まえて、寄り添って行こうと思います。

「勉強」は全て人生の財産となる

まずは受験お疲れ様でした(もう半年くらい前のことですが)

国公立の医学部ともなると、受験を許してもらえるレベルに行くまでで凄まじい勉強時間が必要だと思います。どんなキッカケや理由であれ、そこまで努力し続けられるのはれっきとした才能です。

僕は中学時代に地方の進学校に進学するまで寸暇を惜しんで勉強しましたが、反動で高校では遊びほうけてしまってリアルに退学寸前まで行きました。その進学校内でも優れた人しか医学部の受験なんてしていなかったですから、その難易度には心ばかりの実感があります。

受験生は結果が全てと言われがちですし、受かるか受からないかで人生にも大きな変化があります。けれど受験という大目標だけではなく、そこに至るまでの過程にも人間力の目標は存在しているものです。

そのレベルに達したこともまた"結果"には違いないと思います。例えば当時の僕が「医学部を受験する」と言ったら、担任の先生から絶対に止められていたでしょうし、周りにも鼻で笑われたでしょう。高いレベルの学校を「受験できる」ということも、確実な努力の成果なのです。

と言っても、なかなか納得はしてもらえないと思いますが。投稿者さんくらいの年齢でそれだけ勉強を頑張っていると、学校と"勉強に関わるもの"が生きる世界の大半を占めるはずです。その価値観の中にいると、成績や受験が今のアイデンティティであると言っても過言ではないでしょう。

ただ人生単位で見れば受験は通過点。
平均寿命を考えれば、大学受験は人生の20%程度の位置です。

受験を終えた後、投稿者さんは今までとは比較にならないほど色々なことを経験することになります。

もちろん学歴は大事です。でも今後の人生においては「そのレベルまで頑張っている」ことも既に十分に財産で、あなたの価値を底上げしてくれる武器になっているのもまた事実なのです。

学生のうちに勉強する意義

また僕の話になってしまいますが、投稿者さんは僕の文章に魅力を感じてくれているからこそ、こうしてメッセージを送ってくれたのだと思います。でもその僕がまともに持ってる学力って、本当に義務教育程度までなんですよね。投稿者さんの足元にも及びません。

ただ「中学まででも真剣に勉強を頑張っていて良かったな」と思うタイミングは今でも多いです。その頃に培った知識と今までの経験を紐付けて、僕は自分なりに前に進めているのだと思います。

そして大学受験までしっかり勉強していれば、もっと勉強していて良かったなと感じる機会が多かったのだろうとも思います。

僕が学生時代を思い返して後悔を語るとすれば、「学びの機会をふいにしてしまった」ことを真っ先に挙げるでしょう。「学歴をつけておくべきだった」と思うことは、今のところあまりありません。それくらい大人になってから知識を付け直すのは難しいことです。

経験と思考力は大人になってから、社会に出てから幾らでも得る機会がありますが、幅広い知識や学力を得る時間は大人になると取れなくなります。そして悲しいことに、20代を過ぎると少しずつ記憶力が鈍化して行き、あらゆるものが定着しづらくもなります。

以上のことから僕は今の年齢になって、学生が勉強に勤しむべき理由は「知識だけを得ることに100%の時間を使えるから」「知識を楽に定着させられる年齢が二度と来ないから」の2点であると思っています。「学歴を得る」ことはその努力を決定付ける"成果"に過ぎません。

もちろん医者や薬剤師など、特定の学部の卒業が必須の職業に就くには学歴が必須です。なのでそれはそれで1つの目標としておき、今学んでいることは全て受験とは関係なく「人生の財産となるものである」と認識してみてください。

勉強は受験のためにするものですが、その勉強は受験以外のことにも必ず役立ちます。「学校の勉強なんて何の役にも立たない」と言っている人は、役立てる必要のない世界にいるだけです。

勉強した人には、それを活かせるフィールドに付く権利が与えられます。それを信じて、是非とも頑張ってみてください。

浪人生は意志ある者

次に親御さんからかけられた厳しい言葉についてですが、まず浪人生は無職ではないです。親御さんを否定するような物言いになってしまいますが、そういう言い方は僕はあまり好きではありません。

確かに社会的な立場で言えば「無職」なのかもしれませんね。でも浪人生は相当の意志を持った人にしか"なれない"立場でもあります。

「いやなりたくてなったわけじゃないですし…」と思われるでしょうが、その選択肢を用意したこと自体がもう十分にすごいことだと僕は思っています。

現に、投稿者さんほどの学力があれば入れる大学は幾らでもあるわけです。学歴が欲しいだけなら、(メッセージにも書かれている通り)十分すぎるものを現役で手に入れることも可能だったと思います。

その中で「目標を絶対に成し遂げるためにもう1年頑張る」という選択は、どんな理由にしろ半端な覚悟で身を投じられるものではありません。前期一本で滑り止めなしの受験に挑む人自体、かなり少ないと思います。

しかも十代の1年って本当にめちゃくちゃ長いですよね?長いんです。大人になると分かります。「やっと終われるかもしれない」という期待感を持ちながら心を折られ、さらに1年頑張るために奮起する。しかもあのクソ長い1年を。無理だ俺には無理。一生ゲームしていたい。

浪人というのはそういう覚悟を持った人が身を置く戦場であり、浪人生は死地を潜り抜けてなお立ち上がることを選んだ兵士です。

それを社会通念上の立場のみを理由に、ネガティブに切り捨てるのはあまりにも味気ない。さらにそんなことを自分が頑張る理由の1つであった親御さんから言われてしまったら、深く傷付くのも無理はありません。

ですので僕からは、「そうではない」ということをお伝えしておきたいと思います。

自分の意志の所在を明確に

その上で僕からお話したいのが、「嫌なら別にやめても良い」ということです。

これは今の学力を維持するレベルの復習だけして、来年また医学部以外の自分の好きな学部を受験しても良いということです。受験その物をやめてしまえという意味ではありませんよ。

もし投稿者さんが医学部を目指す理由の大半が「親御さんの要求に沿うため」だとしたら、必ずしも従う必要はないのです。それだけのことを言われていますし、あなたの人生はあなたに決める権利があります。

もちろん現実には親御さんとの関係性やお金の問題などで、簡単にそうできない理由もあるかもしれません。ですが自分の中でその自問自答を行う権利はあります。

それを行った上で「それでも医学部を受験したい。頑張りたい」と思えるならば、それはもう十分に投稿者さんの持つ「自分自身の目標」と言って良いものになっているはずです。思えないようなら一度親とバトルしましょう。

物事の始まりやキッカケというのものは大抵ロクでもないもので、本質的に大事なのは「それに向かって本気になれるかどうか」です。それさえあれば経緯に貴賤はありません。

自分で自分の意志の所在を明確に認識することができていれば、心にも余裕が出てくると思います。もしその辺りが自分でまだ曖昧だと思えるなら、そのことに時間を割いてみても良いと思います。

一時の感情に流されないで

そしてそもそも「親の要望に応えたい」というのは、動機としてめちゃくちゃ素晴らしいものなんですよね。

往々にして子供は親の思い通りにならないものですし、自分の大学受験に親御さんの夢まで背負って臨む人が、果たしてどれほどの数いるでしょうか。

それだけ投稿者さんは親御さんを大事に思っているんでしょうし、親御さんもあなたに期待しているのでしょう。

ですがその感情があるからこそ思い通りに行かなかった時の苦痛は倍増し、より大きなものになってしまいます。今回はそのような話でもあるのでは、と何となく思いました。

もしそれが投稿者さんにとって"呪縛"の域に達してしまいそうなものなら、親御さんと一度ぶつかる必要もあるのかもしれません。けれどそうではないのなら、これを乗り越えた先でより良い関係が築ける日がきっと来るでしょう。

受験は人生の節目であり、確固たる結果を伴った残酷な儀式です。それ故に関係している人たち全てが、一時の感情に振り回されやすい状態にも置かれます。その後の人生を悪い方向に進めかねないトラブルにも発展しやすい状況です。

時が過ぎれば忘れ去って行く(移り変わって行く)感情で、その後の人生に禍根を残すのはできれば避けてほしいと思います。気持ちの整理がつかなくなった時は、こういう場所を利用して解消してみてください。また何かお困りの時は、ここを使ってもらっても大いに構いません。

おわりに

重たい話でしたので、丁寧に回答しました。
まだ僕にとって、自分の身近なところで考えられる話題だったので良かったような。少しでも心の負担が解消されるものになっていたら嬉しいです。

最後にお伝えしたいのは、あなたの未来には必ず「浪人して良かった」と思える瞬間がありますよということでしょうか。

受験を終えた先で新しい友人に出会うでしょうし、恋人もできるかもしれません(今既にいたらごめんなさい)掛け替えのないことを教えてくれる恩師や実習先、ひいては職場に恵まれる可能性もあります。

それらは奇しくも、1年浪人したことで得られるものばかりです。

出会いとは常に一期一会。あなたの人生でこれから起きる良いことは、この1年間の存在によって得られるものになります。

僕も色々な挫折を経験していますが、それがなかったら今の生活はないと断言できるものがたくさんあります。その場その場での辛いことが積み重なって、何だかんだ幸福が寄ってくるということもあります。

若い頃一生懸命に積み重ねたものは、1つ1つが幸福を引き寄せる因子となり得ます。頑張れば必ず報われる世の中ではありませんが、努力した分だけ報われる可能性は高まります。

その未来を信じて頑張ってみてくださいね。応援しています!それではまた。

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