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温泉の掛け流しは人命に関わるほど大事なものだったんです!その理由はあの臭いにあった!

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連休中にしっかり身体を休めたい。たまには羽を伸ばしたい。そんな時の選択肢としていつも話題に上がるのが温泉旅行です。露天風呂に入ってホッと一息。至福の時間ですね。

そんな温泉に欠かせないのが、上からお湯を浴槽に流し入れる掛け流し。見た目もさることながら、お湯が浴槽に注がれる際の音も風情があって良いですよね。

実はこの掛け流し、今でも温泉には絶対に欠かせない存在であるということはご存知ですか?

今となってはお湯は足元から供給することが十分に可能で、その方が効率的。わざわざ掛け流しでお湯を浴槽に貯める必要はないはず。しかし、それでも掛け流しがずっと残っているわけです。

残っているということは意味があるということ。
そしてそれは我々の命にも関わるとても重大な理由だったのです。

今回の記事ではその理由についてまとめます!

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お湯をキレイに保てる

掛け流しはお湯を循環させることで、お湯をキレイに保つことができるのが1つのメリットです。

たくさんの人の出入りがある温泉では、お湯が汚くならないよう不純物を上から上から流していく必要があります。掛け流しはそのお湯の流れを促進する効果があるのです。

これは多くの人が想像できる内容だと思いますが、こういった理由だけなら掛け流しよりも効率的な方法もあるように思えます。

掛け流しには実はもう1つ大きな効果があります。
そちらの理由こそが、今でもあの形態を残している大きな理由なのです。

ガス中毒を防止する

掛け流しにはガス中毒を防止する力があります。
ここで言うガスとは、温泉特有の成分である硫化水素のことです。あの卵が腐ったような臭いを発している原因ですね。

硫化水素は多少臭いを感じる程度の微量な吸引ではほぼ無害ですが、吸い込みすぎると流涙、結膜炎、鼻炎、気管支炎といった症状を引き起こし、最悪の場合死に至ることもある危険な気体です。特定の日用品を混合して発生させることもでき、自殺に利用されることもあるそうです。恐ろしい。

硫化水素は空気より重い性質があるため、浴槽の中身に動きを与えないと硫化水素がどんどんお湯の中に滞留して行ってしまいます。

この状態の浴槽に人が飛び込んでしまうと、滞留していたガスが一気に空気中に放出され、入湯した人の周りに中毒量を超える硫化水素が蔓延してしまう恐れが出てきてしまうのです。

掛け流しは上からお湯を注ぐことで浴槽の中のお湯をかき回し、お湯の中のガスを空気中に常に排出します。これによって温泉は安全な状態を保つことができているんですね。

つまり温泉に入る時に感じる硫化水素の微妙な香りは、掛け流しが効果を発揮している証とも言えそうですね。あの臭いが空間に充満していることが、逆に我々の健康を守ってくれているということです。

環境省の温泉利用基準に明記されている

掛け流しの必要性は、環境省が定めている温泉の利用基準で明確化されています。

(参考:温泉利用施設における硫化水素中毒事故防止のためのガイドライン

硫化水素においては、このように国から細かい指定を出されるほど取り扱いに気を付けるべき気体とされているようです。このガイドラインの4ページの図の部分に「温泉は浴槽の湯面より上からかけ流すこと」と小さくですが書かれています。

参考がてらお読み下さいませ。

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まとめ

温泉の掛け流しは絶対に必要。
その理由はお湯をキレイに保つため。
そして硫化水素によるガス中毒を防止するため。
その必要性については国がガイドラインで定めている。

という内容でした。

硫化水素が発生しない大浴場については主にお湯をキレイに保つ意味合いのようですが、天然温泉については今でもこの方式が必須とされていたとは驚きです。今となってはほとんど飾り目的で設置されているだけだと思っていたので…。

温泉で掛け流しを見た時は、そのはたらきを気にしてお湯の動きを観察してみるのも面白いかもしれません。今後は温泉に行ったらチラッとでも掛け流しの存在を確認してみてくださいね。お読み頂きありがとうございました。

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