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キンプリオタクの『あんスタ』ミリしら感想 アプリ編㉗「追憶*集いし三人の魔法使い」

投稿日:2020年10月26日 更新日:

今回の執筆は「追憶*集いし三人の魔法使い」。

いわゆる「エレメント」。アニメ→原作の感想執筆では「時系列順に読んでいるにも関わらず、先に"エレメント"の英智を知っている」のが1つの特異性になっていた気がします。

ここまで英智の話をする際、「"エレメント"がまだ公開されていない時期なので~」のようなニュアンスの文章を幾つも書いてきました。考えてみれば妙な話です。それが27つ目にして、ようやく同じラインに戻ったという感じでしょうか。

アニメで扱われたイベントストーリーも数少なくなっており、これを書き終えると残すは「スターライトフェスティバル」のみになります(※「キセキシリーズ」を除く)

スタフェスが多面性のあるドリフェスであることを考えると、単一の重要ストーリーはこの「エレメント」がラストと言っても良いかもしれません。

アニメと原作の比較という書き方ができる機会もどんどんと少なくなります。一回一回を大切に書き込んで行こうと思います。それでは「エレメント」の記事をお楽しみ下さい。

"2人"が中心となる物語

まず「エレメント」の大筋については、アニメ版の記事で感想を執筆しています。

キンプリオタクの『あんスタ』ミリしら感想 第10話 "人間"天祥院英智の過去 今に繋がるエレメント

キンプリオタクの『あんスタ』ミリしら感想 第11話 革命のfine 孤独な皇帝の誕生

未読の方はそちらも合わせてお読み頂けると、こちらの感想をより楽しめると思います。よろしくお願いします。

さて、原作の「エレメント」で押さえておきたいのは、やはり圧倒的台詞量によってキャラの深みがより色濃く見えることでしょう。

「エレメント」は物語の約8割が天祥院英智と青葉つむぎの1対1の会話で進むストーリー。残り2割も逆先夏目とつむぎの会話が中心で、総じて3人以上のキャラが同じ場に揃うタイミングが著しく少ないのが特徴です。登場キャラの多い『あんスタ』では、かなり珍しい構成ではないでしょうか。

その分1人1人の在り方がまざまざと見せつけられる感覚があり、特定のキャラに一気に引き込まれやすいのは、こういった類いの物語だなと改めて思わされます。

特に主人公たる英智についてはここまでの積み重ねを反転させかねない生き様を数多く見ることができ、作品的にも大きな1つての転換点となっていたでしょう。

それでは以下では原作のここまでの内容を踏まえて、「エレメント」の英智やつむぎについて改めて言及して行こうと思います。

実績なき者 天祥院英智

この頃の天祥院英智はよく喋る。

聞いてもいないことをベラベラと。1を聞かれたら10で対応する。そんなところが実にチャーミング。

「いやいや英智は未来(今)でもよく喋るが…」というツッコミも聞こえてきそうですが、皇帝以後の英智は必要なことを回りくどく言うことはあっても、話を脱線させることはほとんどない印象です(※皆無ではない)

一方で無辜の生徒でしかなかった英智くんは、「自分の言いたいことを全て喋っている」という感じ。話に一貫性はあるものの、聞いている側からすれば「何を言っているのか分からない」ことも多いでしょう。

当時の彼は何の実績も持たない非力な存在に過ぎません。しかし上に昇り詰めるために、病床に耽りながらも虎視眈々と知識と論理を蓄え続けてきていました。

それは英智を皇帝足らしめる由縁となり、彼のアイドルとしての素地になっているのは間違いありません。ですが、この段階ではその積み重ねが「本当に価値あるものか」は分からなかったのです。

彼の積み上げてきた能力は、大きな成功を持って初めて有意味なものとなります。どれだけ研鑽を積んでも結果を残さなければないのと同じであり、それまでの努力が報われることはありません。

英智は「絶対に成功できる」という自信を持てたからこそ、一連の革命を実行に移すことにしたのだと思います。自分の中では成功率99%まで論理を昇華させている。その自信を担保にして、あらゆる大胆な方策に打って出られたはずです。

でもそれはあくまで「自分の中で」だけのこと。その自身の論理を裏付けてくれるものは"自分"しかなく、他人を巻き込んだ実績は1つとして存在しないのが現実でした。

言葉を弄する理由

どれだけ優れた論理であっても、実現させた成果がなければ「空論」でしかありません。人は空論に靡くことはなく、誰もが認識できる根拠を求めるもの。この時の英智の論理には、それが1つとして存在しませんでした。

だから彼はよく喋るのです。自分が持っている論理は決して形だけで中身のないものではなく、"現実"へと繋がっていく価値あるものだ。それを周りに伝えるには、口外して行くしかありません。自分の持っている武器をひけらかすことだけが、天祥院英智の唯一の戦い方でした。

それによって自分に付いて来てくれる者を仲間として懐柔したいと思っていたのだろうし、実際につむぎはその1人となったのだと思います。しかしそれ以上に、自分で自分に「僕は正しい」と言い聞かせる意図があったのではないかと感じました。

必死だったのでしょう。根拠のない論理が何の後ろ盾にもならないことは、彼自身がよく知っているはず。そもそも論理とは先人の成功と失敗を元にすることでしか会得できないもの。根拠のある没理想の論理こそが彼のベースとなっている以上、自身の空論の脆弱性に気が向かないわけはありません。

何の実績もない自分が、役に立つかも分からない武器を携えて、雲の上の存在とさえ言える遥かに強大な相手を討ち滅ぼす。口にすれば誰もが「無理だ」と言うであろう夢物語の実現を目指す彼に、恐れや不安がないと言えばきっと嘘でしょう。

そんな自分を奮い立たせるために言葉を振りかざす天祥院英智は、実に健気で愛おしい。

Trickstarのように助力を受ける相手さえ得られぬまま、自身の力だけで革命を為そうとした愚かな少年の物語。それがこの「エレメント」です。

結果として英智は成功を収め、最初の成果を根拠にして確固たる自信を獲得しました。その自信が後の皇帝の骨子となり、論理は必要な言葉だけを弄する技術へと変質して行きます。

そうして1つ、また1つと成果を積み上げ続けたことで、彼は思い通り計算通りの未来を手にすることができたのです。

ただ「最大多数の最大幸福」を目指した彼自身が、果たして本当に幸福であったのか。目指した理想は目指した通りに万能なものであったのか。

その答えは未だ明確になっておらず、その答えは未来で彼を取り巻く少年たちに託されています。

青葉つむぎと友人

続いては青葉つむぎについてです。
原作ではここで初登場。個人的には「久しぶり」ですね。

アニメの記事では彼の歪んだ在り方を中心に執筆していますが、その点については原作でもやはり同様のイメージです。ただし原作では英智とのやり取りの量が半端ではないこともあり、彼個人よりも英智とつむぎの関係性の方が印象的に映りやすい内容でした。

アニメ版はキャラの根幹を重点的に映像で伝えることに重きを置いていたため、個々の個性が目立ちやすい展開が意識されていたのでしょう。つむぎは特に「エレメント」で語り切る必要があったことも、作風に影響したものと思われます。

英智の論理を高く評価して半ば信奉的に寄り添っている事実はあれど、つむぎ→英智の接し方は1友人の範疇を出ていません。原作のつむぎは、純粋に英智を友人だと思っているのが分かりやすい切り口でした。

英智を適当にあしらう描写もあるし、下手に気を遣っている素振りもない。fineとしてデビューした後も、それはずっと維持されています。

「エレメント」の物語内では、少なくとも「青葉つむぎは天祥院英智を普通の友人だと思っていた」ことが終始明白で。それは彼の歪んだ自己犠牲精神とはまた別のところにある感情だと思います。

つむぎはああいう人間ですから、相応に「友人」も多いのは間違いありません。その中には純粋に友人として彼を頼る人もいるだろうし、都合の良い存在として悪意的に使う人もいるのでしょう。

相手の感情の質に差はあれど、恐らくつむぎは全員を等しく「友人」だと思っている少年です。そしてそれは英智についても同じだったのだと思います。

彼にとっての自己犠牲と「友人のために行動すること」はほぼほぼイコールであり、相手が自分を必要としてくれているのなら「してあげたい」と思っているに過ぎません。

それが零に指摘された通りの歪みを内包するのだとしても、この時のつむぎにとってはそれは純粋に「気分の良いこと」だったのかもしれません。つむぎにとっては無償の愛こそが友人付き合いの基本であり、見返りの存在する関係性は最初から考慮されていないのです。

与える者 受け取らない者

英智とつむぎの関係は別に特別なものではなく、つむぎにとっては普通の友人関係の延長です。だとしたら、ただ深く長く付き合い続けることで情は移るし、相手はそれだけ特別な存在に変化して行くものだと思います。

関係が続けば続くほどに、つむぎは英智を「大切な友人」と想うようになり、それだけ彼に傾ける無償の愛の大きさも増し続けていく。自分自身を慮る気持ちは壊れているからこそ、友人を想う気持ちは人並み以上に持っているはずです。

「君が僕を手伝ってくれたのは、母親が抱えた多額の借金を返済するためだよね?」

しかし一方で英智は、友人関係と言えど"無償"での関係性はあり得ないと考える少年です。つむぎが英智に傾倒するにつれて尋常ではない自己犠牲をはたらくようになったら、英智は「無報酬で彼を動かして良いわけがない」と思ってしまうのです。

「場合によってはろくでなしの母親と縁を切れるように、親権を剥奪したりなどの法的な手続きもできる」

アニメの感想では、無償の友人関係を築けない英智の悲痛さにスポットを当てて執筆しました。ですが一般的尺度でも「あり得ない」レベルの功労をつむぎが上げてしまったとしたら。彼らのすれ違いは、そのスタンスの違いによって起きてしまった悲劇と言えるのかもしれません。

「あっ、それとも母親に復讐したかった? 弁護団を貸そうか?」

無償の愛を注ぐのが当たり前だったつむぎは、この時初めて「報酬」を理由に関係を終わらせられる場に直面しました。今までは報酬を得ないことで人を繋ぎ止めていた彼にとって、その行動を理由に縁を切られる初めての経験だったのではないでしょうか。

「そういうのを期待して、見返りとして……。君は、僕の友達でいてくれたんでしょ?」

自分が最も熱を入れて奉仕する友人であった英智に、まさかそんな風に思われていたなんて。最も近くにいたいと思った友人だからこそ、彼は全てを投げ打って尽くしてきたはずです。

「…………」

その行いが逆に英智との仲を引き裂く結果になってしまって。青葉つむぎはこの時一体何を思ったことでしょうか。自分はそう思っていなくても、英智が望むなら仕方がない。そう思って、今できることを全力でこなして終わろうとしたのでしょうか。

納得していないことは多々あれど、この時のつむぎはそれに出すことができる解答を導き出すことはできません。全てはその先の未来でしか分からないこと。今はただその現実を受け入れて。前に進むしかないのです。

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今回活躍したキャラクター達

では他の参加者についても少しずつ感想を進めて行きましょう。

逆先夏目

「エレメント」初登場にしてもう1人のキーマン。
彼についてはアニメと原作で感じ方に差があるように感じます。

今回、渉に「あなたは普通の、良い子ですよ」と言われていましたが、僕がアニメを見た印象は正にそれでした。と言うか感想にそのまま書いた気がします。

実際、彼は偏屈な魔法使いを"演じている"状態で、語尾やフォントによる表現はそれの表れなのではないかと思っています。本来の彼はもっと普通の人間で、今の振る舞いは言うなればセルフプロデュースということですね。

ですが少なくとも1年生のうちから「五奇人」の一角に名を連ねる存在になっているわけで、その行動や内容は間違いなく真に迫っているのだとも思います。

演じているのが周りにバレバレならば、近寄り難い変人でこそあれ、他者を認めさせる「奇人」に召し上げられることはなかったでしょう。

より高次の存在である奇人の中では、その本質を看過され愛でられる側に回ってしまうのは仕方がない。けれど有象無象生徒から見れば、彼も同じ奇人の一員には違いありません。原作では彼が奇人に選ばれた理由を感じられるストーリーに立ち会えるはず。

奇人とは打破すべき学院の代表として「周りから認められる」と、英智が評価しなければ就けない立場でした。彼もその1人である以上、相応の理由は用意されていると考えて然るべき。

過去に「五奇人」として辛酸を舐めさせられながらも、その英智の理想自体を全否定する気はないと豪語した夏目。

彼も変わって行く歴史の中でそう思うようになったのか、はたまた元々そう思っていたのか。「エレメント」の裏で彼が果たした奇人を救う影の物語。その内容を含めて、今後の彼に触れて行くのが楽しみです。

日々樹渉

アニメでは英智→渉の内情がイマイチよく分かりませんでしたが、原作ではテレビに出ている英智を見て渉に憧れを抱いたことが語られています。

その部分だけで英智の心情を解釈すると、「ただの1ファンだった」という見方が現時点では妥当。

言葉にすると些か粗暴な感じがしてしまいますが、テレビ画面の先にいる人とは得てして雲の上の存在で。実在しているかの確証もない、半分以上ファンタジーな存在として視聴者の心に残るものです。

英智にとって渉がテレビで見つけた「最高のエンターテイナー」だとしたら、渉は英智がアイドルとして生きる1つの軸になっているとさえ言えるでしょう。

憧れ、目指し、模倣したいさえ感じる尊敬の対象。それが目の前に表れ、自分を"個人"として認知してくれた時の喜び。言葉で言い表せないものに違いありません。

だから英智→渉の好意については、明確な理由を求めるだけ無駄かもしれません。自分が最も好きなアイドルや芸能人などに「何故憧れるのか」「何故惹かれたのか」を明確に記憶して語れる人はほとんどいないからです。

英智の感情はそういった好意に他ならないものだと言え、論理で動く天祥院英智という人間が持つ数少ない客観的根拠のない感情と考えても良いと思います。

それだけの存在だった渉を、英智は手ずから討ち果たさなければならなくなった。にも関わらず、他の奇人に比べて明らかにそれを躊躇される空気がある。そこから何かを悟ったであろう渉は、英智との邂逅を果たします。

英智からすれば旧知の相手でも、2人の関係はあくまで会話したところからがスタート。病床に伏せる英智に、渉が声をかけた。あの瞬間が2人の物語の始まりです。

「現実の人間関係を、舞台上に持ちこむのはNGですよ! 仮面をかぶりましょう! 役柄に徹しましょう、物語の登場人物に成りきりましょう!」

そこは互いの感情が存在しない、織り交ぜてはいけない、フィナーレに向かいつつあるシナリオの渦中。私情を介在させてはいけないという私情を胸に、彼らは幾何かの会話を交わしました。

果ては肩を並べて行動する仲間となる2人。天祥院英智の本質を知る唯一の存在。憧れの存在が自分の理解者となる非現実。それを手にするキッカケは、奇しくも彼を傷つける果てにあったのです。

朔間零

生徒会長だったん???

1年と数ヶ月を経て知る衝撃の事実。英智の相手をする過程で「老け込んだ」らしいが、それで「だからああなったのか~!!」と言えと言われても「え、そ、そうですか」としか(冷静)

現在軸の朔間零は経験豊富なアドバイザーであり皆のおじいちゃん。しかしてその実態は全くの謎に包まれたままで、生徒会長という過去は彼が夢ノ咲学院で持っていた権威の強さを感じさせます。

当時彼は生徒会長の身でありながら姉妹校を飛び回っていたそうで、学院を牛耳っていたという雰囲気ではありません。あくまでストーリー内で語られた通り形式的な生徒会長でしかなく、実権を握るような存在ではなかったようです。

だからこそその立場を与えられていたことに意味があります。いくら名ばかりとは言え、生徒会長は全生徒の長に座る者。誰でも良いとは言うものの、皆が納得する誰かで無くてはなりません。雑に決めるには、雑に決めても良い人材が必要です。

その座を「とりあえず与えられていた」のだとしたら、彼が学院で持っていた個人力は半端ではないものがあったのでしょう。

少しだけ彼の在り様に近付いた気がします。いつかその全容が分かる日が来るのでしょうかね…。

蓮巳敬人

登場はしなかったものの、やはり英智の行動指針にはこの男が関わっている。

「エレメント」で英智が取った行動の何割かの意思決定には「敬人」が関わっているようなので、本人の窺い知らないところで学院の変質に関わってしまった側面もあると言えるでしょう。

弓道部やデッドマンズなど、彼は彼で動乱の時代に様々な活動を行っていたことが示唆されています。果たしてそれが英智の想いと矛盾するものではなかったのかどうか。今後、過去の彼に関するストーリーを読む際に、引っかかってくることになりそうですね。

未来へのエレメント

大切な友人であるからこそ、誰よりも強く大きな愛を注いで、誰よりも親身になって助けてあげたい青葉つむぎ。大切な友人であるからこそ、行動に則した見返りと報酬を与えて、それを出せない状況になったら手を切らなければならないと考える天祥院英智。

どちらも互いを大切な友人だと考えていて、大切な友人のためを想って行動した結果が最悪の決別へと繋がりました。

「普通の友人」同士でいるわけにも行かず、互いを嫌い合い、恨み合うことさえできない。互いに互いのことは好きなままに、どうしようにも埋められない距離と壁ができてしまった。そんな関係性を誰が望むと言うのか。当時の彼らには、その解決方法が分からなかったに違いありません。

全てを成し遂げ、その栄華さえも失うことになった遠い未来。天祥院英智は過去の出来事を追憶して、"現在"の関係性に思いを馳せます。

「桃李。桃李は、どうして僕についてきてくれるのかな」

全てを失ったはずの自分自身に、変わらず付いて来てくれる仲間たち。彼らは何を思い、何を根拠にして凋落を極めた自分を認めてくれているのか。今の英智は、それに疑問を持つ程度には前進することができていました。

「ボクがお側にいるのは、英智さまのことが大好きだからだよ……♪」

"好き"という感情が、誰かと共にいる理由になる。その好意を感じさせてくれることを対価として、人は「誰かのために」行動できる。それを彼なりに咀嚼して理解するのには、もう少し時間がかかるのかもしれません。

「夏目くん、俺には魔法がかからない~とかぼやいてましたけど、ちがいますよ、俺はずっと君の魔法にかけられっぱなしなんです」

あの時どうして良いか分からなかった少年たちは、新しい関係を経て、同じステージに上がります。

もうあの時の関係をやり直すことはできないけれど、新しい居場所でその経験は成功の礎となる。

「俺は英智くんを独りぼっちで舞台に取り残してしまった、同じ過ちは繰り返しませんから」

再びかけがえのないものを得ようとしている彼らは、まだそれが正しい在り方なのかを知りません。

間違いを選ばずに、壊れることのない関係を築けるかはこれからの生き方に委ねられています。

「……全然わけがわからないけど、まぁ、焦ることはないか」

それが分かった先、自信を持って自分の"人生"を肯定できるようになった時、あの過去について振り返ることがあるかもしれない。より良い形で分かり合える日が来るかもしれない。

まだ意識もできないであろう遠い未来で、彼らが新しい自分たちを見つけ出す。

そこに至るためのの1ページが、革命後の世界で新たに刻まれ始めました。

「じっくり読み解かせてもらうよ、君たちの物語を。僕が想像できなかった、めでたしめでたしの向こう側を」

1つ1つの出来事は未来へ繋がるエレメント。それが結実した世界には、きっとまだ見ぬ光が拡がっている。その可能性を信じながら、彼らの物語はこの先も続きます。

おわりに

「エレメント」は前編後編の2話構成でしたので、これが三度目の記事執筆。

1クール目、メインストーリーの渦中に放り込まれた大胆な構成でした。今思えば、あれがいかに攻めた展開であったかも実感を持って分かってきますね。

アニメ視聴当時はまだ全てが謎のままで、Trickstar以外は誰のこともよく分かっていないと言って良い状態でした。

今では渉の過去を知っていたり、英智と蓮巳の関係に物申せるようになったり、この「エレメント」に直接関わる関係だけでも、相当に知識が増えました。

その辺りを考慮して再読み解きという感じ。アニメでも惹き込まれたストーリーでしたから、原作版を読めてかなり満足度が高いです。一歩また一歩と深みと足を進めております。

次回以降はしばらく原作で初めて読むストーリーばかりが続きます。2016年は「スタフェス」もKnights担当のようですから、アニメで見たものとは内容がかなり違いそう。しばらくはただの原作を読み進める人になったようですね。

「エレメント」も終え、いよいよ前提知識も無くなり始める頃合いです。しっかり1つ1つを楽しんだ上で「キセキシリーズ」の到来を迎えましょう(まだまだ相当先の話だが)

今後ともお楽しみ頂ければ幸いです。それでは。

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