生活の知恵 結婚式実録シリーズ

結婚式のあらゆるトラブルを回避する9つの対策と準備【経験者は語る】

投稿日:2018年9月5日 更新日:

 

結婚式はぶっつけ本番1発勝負の催し。せっかく長い時間かけて打ち合わせをしてきても、当日のミス1つで全てが水の泡…なんてことになったら悲しいですよね。

スタッフさん達は進行のプロとは言え、ミスがゼロにできるわけではありません。何もない方が運が良いと思っておくべきなのかも。

実際、僕達の結婚式にもミスはありました。
全くもって許容の範囲でしたし、むしろこちらの不手際も関係していることだったので申し訳なさがあったくらいですが。

そんな経験を踏まえて今回はそのトラブルの全容と回避する方法を書いた記事をお届けします!よろしければお付き合いください。

ちなみに僕達夫婦の準備期間は12月初旬に式場を決め、5月初旬に挙式。丸半年です。

よろしければご参考の一つとしてお使いくださいね。

1.「準備期間は半年」が最も過不足ない

様々な価値観がある部分ですが、結婚式を一通りしっかりやり切るという観点では半年あれば十分です。僕の感覚としては、最も過不足ない期間で準備ができたなと思っています。

男の「過不足ない」は信用に値しないかもしれませんが、一応2人で決めなければならないところは全て確認し、打ち合わせや準備にも全て2人で出席しております。それなりに2人3脚でやったのではないかなぁとは思っています。

もちろん気揉めしなかったわけではありません。特に嫁側は、「決まってないことばかりではないか」と思っていた時期が相当長かったようです。

ただ、結婚式は結局最後まで全容を把握することができない催しなのです。式場のシステムとして標準分のお金でその部分に関してスタッフさんも積極的に話をしてきません。

かと言って、我々にはその部分を完璧に確認する方法がありません。何度か結婚式に参列していたとしても、その全容を余すことなく記憶していることはないでしょう。

ですので、いつから準備を始めたところで「本当にこれで大丈夫?」と思う時間は恐らく無くならないと思います。例えば、当日チャペルで初めて動きの確認をした10分後には本番です。参列者が揃っている時間に、初めてリハーサルをしています。これには心底驚いた。

でも始まると、何となく安心した状態で式を進めることができるはずです。結婚式場のスタッフからすればいつも通り"日々の仕事"ですから、段取りなどはおよそ完璧にこなしてくれます。我々が事前に持っている不安なんてどこ吹く風といった感じ。

悪い言い方をすれば、打ち合わせをして決めるのは「お金が上がる部分」なわけですよ。その部分は、式場側も気合入れて説明してくれますね。

コンテンツのグレードアップなどを確認する時間は、向こうが提示してくれた期間があれば全く問題がありません。

式場によりますが、綿密な打ち合わせがスタートするのはだいたい5ヶ月~6ヶ月前であることが多いそうです。3ヶ月前の式場も少なくないみたいですね。

それも踏まえて、「実際に必要な期間としては半年が最も過不足ない」というのが僕の感想です。

余興などを取り入れるなら9ヶ月

特別なことというのは「式場が提示してこない+α」です。

例えば「催しとしてゲストを呼ぶ」「余興を友人に任せる」「招待状を手作りする」などです。

自分達で完結することなら半年あれば十分に何とかなりますし、それだけでも最高の結婚式を演出することは十分可能です。

ですが他の人や企業が絡んでくるものは、やはり考えて実行するまでに時間と労力がかかります。結婚式の準備をするには半年で十分ですが、その期間にそこまでを考えるのはかなり厳しいです。僕らには無理でした。

半年間は必要な準備をしながら、式場が提示してくるオプションについてだけ考える時間だと思って下さい。

その他のことを考えるなら事前にある程度何をするか決定し、必要な資料などを揃えておく方が無難です。その状態で最後の半年を迎え、式場と相談してください。

特に「友人に余興とか任せようかな?」という気持ちがある場合は注意が必要。決め事だけで右往左往している間に、友人が準備をして式場と段取り合わせをする時間の方が取れなくなります。

ギリギリになって任せても良いですが、友人泣かせにはちがいありません。よく相談しましょう。結婚式は自分達のお祝いでもありますが、参列者に楽しんでもらうのが一番だと思うので。

日柄や式場にこだわるなら無限に早く

当たり前ですが大切なことです。

人気の式場の良い日柄、良い気候の日は1年以上前に埋まります。場合によっては2年以上待つこともあるとか。

日取りや気候を気にする場合は、必ず早めにチェックしましょう。

特に日柄については、自分達が気にしなくても親族などが気にしていることがあるため、注意が必要です。

後から親族にグチグチ言われたり、友人に(良かれと思って)心配されたりするとテンションが下がると思いますので、その辺も考慮しておくとなお良いですね。

ちなみに僕らは何か事情があってキャンセルが入った吉日を即決で押さえました。実際こういうものは巡り合わせで、運も重要です。

もし良い日取りのところが空いていたら運命だと思って、その場で決めてしまうのも大事かなと思います。

2.契約前に価格交渉するポイント

大事な式場選びの時間。
クオリティも大事ですが、当然お金の目算をつけるのも大事です。

皆様も式にかけられる予算がある程度決まっていると思います。そうするとどうしても出てくるのが、「この式場がこの金額でやってくれれば…」という欲です。

一生に一度の夢舞台ですから、こちらの要望をどうしても押し付けたくなるもの。場合によっては「分かるでしょ?」とも言いたくなると思います。

でも式場側にとってはそれも仕事の1つにすぎないのです。
我々にとっては特別でも、スタッフさん達にとっては毎日の業務、同じ日常です。

「そんなのプロなんだから…」と思うかもしれません。しかしやはりここは相手も同じ人間であることを意識しておくべきと僕は思います。

ワガママを言ってくるお客さんとお付き合いするのは、気が進まないこともあるでしょう。けれど契約は取らないと仕事にならないので、「嫌だけど妥協して決めてもらう」ことも起こり得ます。そうなったらスタートの時点でもう「悪いお客」です。

それを踏まえた上で、こちらも良いお客さんとしてスタッフさん達に接してもらえるように動くべきです。

そして、そのためには最初の印象がどうしても大事になってきます。結婚式は契約後長い付き合いになりますから、お互い気分の良いやり取りをするべきです。その1点だけ見れば、正直、値下げ交渉をしないのがベストと言えます。

「でも流石に大きい金額だし…」というのも分かります。実際現場でも、値下げ交渉自体は頻繁に行われていることと思います。そこでグッと自分を押し殺して一切の値下げ要求をしないのも、馬鹿げた話ですよね。

なので見たい式場を全て見終わったら、本命の式場に行って少しだけお話ししましょう。値下げ交渉が出ることもまた、式場側にとって日常茶飯事です。過剰要求にならないような言い方と金額を考えて打診するのが良いでしょう。

できる限り腰を低くして「何とかならないでしょうか…」と、下から下から行くと良いかもしれませんね。そうすればある程度はサービスが貰えると思います。

それが自分達の思っていたラインに届いていなくとも、個人的にはグッと堪えてそこで契約するか、いっそ諦める方が良いとは思います。

結婚式は契約後の方が長いですし、当日1発勝負の催しです。最も優先すべきことは何なのかと向き合って、お金のことを考えた方が良いはずです。

お金の価値観はそれを大きく左右する問題。価格交渉の態度や内容は、今後のお付き合いに影響すると考えた方が良いでしょう。

3.契約後に価格が上がるのが普通

結婚式は契約後に値段が上がるとよく聞くけど…とお思いの方も多いかと思います。

断言しておくとこれは実際にそうですし、それが普通のことであると思ってください。そこまでの心の準備をして、式場を決定ください。

そして良い式を挙げたいなら、「話と違うから値下げしろ」と要求するのは絶対にやめましょう。

基本的なシステムとして、契約後にお金を下げることは式場問わずできないはずです。企業システム上、どう言っても聞いてもらえないことも起こり得ると思います。

しかもその値下げ要求は、言ってしまえば「自分達が勝手に含まれていると思っていた」ものをタダにしろと言っているようなもの。きつく言って何とかなったとしても、式場側に物凄い迷惑をかけることになります。

つまり契約後の価格交渉は、式場側の心証を大きく損ねます。

しかもそれで金額が変わらない恐れすらある。絶対犯してはならない愚行です。

結婚式はどこまで行っても「式場側の人間に動いてもらって初めて成立するもの」です。人が動く以上「このお客さん嫌な人だな…」と思われることは、全体のパフォーマンスに影響します。

最初の印象も大事ですが、後からこういうトラブルが発生すると、より良くない方向に動くもの。「良い人だと思ってたのに…」と感じてしまった時の反動は大きいです。

特に式当日が近づいてきてからの揉め事は大変危険です。目先の金額よりも、何が最も大きなリスクに繋がってしまうのかを考えて、正しい行動を選択しましょう。

初期費用で「できる状態」にはなっている

一般客には結婚式全体のどこにどうお金がかかっているかを把握する術がありません。細かい内訳を出してくれるところはあるでしょうが、それを見ても全てを理解するのは大変難しいものです。

当日の進行や催しの多くは、スタッフさんに全てお任せという形になります。

その部分に関しては、客側は一切気にする必要はありません。逆に言えば、その中身にどれだけの労力とお金がかかるのかを知ることもできません。

当日その時になって「あぁそういう感じなのね」と思うことも沢山ありました。スタッフさん達はそれらを「いつものこと」と言わんばかりにスムーズにこなしてくれます。当日については客側がノータッチだった部分が半分以上あるものの、それで問題ないように式場側が完璧に取りまとめてくれているのです。

つまり結婚式は、全く打ち合わせをしなくても式自体は滞りなく行えるような売り方をしています。

契約時に提示される金額はこの金額だと思って下さい。
「これで問題ないですか?金額上げずにできますか?」と聞いても、営業マンは「できます!」と答えるでしょう。実際できるようにはなってます。

ただし結婚式は夢を実現する催し。頭の中に思い描いていることが、提示された金額で全てできるかと言われればそれは否です。

「全てを含んだ見積りをください」と言うことはできますが、詳細な打ち合わせをしないと当然アバウトなものしか出てきません。そして契約前に詳細な打ち合わせをさせてくれる式場は、恐らくそんなに多くはありません。大きくて豪華なところになるほど、まずあり得ないでしょう。

ですので、あらかじめ「後から金額が上がる」という気持ちで式場を選んだ方が確実です。

参考までに書いておくと、僕らは契約時から50万円くらい上がりました。多い方だと100万円以上増えてしまうパターンもあるそうなので、よくあるレベルだとは思います。

契約前の見積りから50万円~100万円上がる心算で式場を選びましょう。

契約前に何度も見積りを出してもらい続けるのもオススメしません。何度も契約前に細かく見積りを確認して「よし、これで大丈夫」と思ったとしても、大丈夫ではないからです。所詮、素人の認識なんてそんなものです(※元住宅メーカー勤め)

その時間が無駄で疲れてしまうし、夫婦喧嘩の原因にもなりかねません。上乗せ金額を考慮して式場を決めてしまってから、色々見ながら悩んだ方が楽で良いですよ。

4.気を付けたい!金額が上がりやすい箇所!

では契約後に大きな金額アップに繋がりやすい部分をチェックしておきましょう。

A.料理など招待客1人1人別々に必要なもの

意外と大きい上がり幅になりやすいのがこれら。今回は料理で話をします。

「結婚式の料理って美味しくないって言うし、招待客のためにもグレードアップを考えておきたい」という方も多いかと思います。

料理や式場全体のドレスアップなどグレードアップという形が存在するものは、大概その式場で最も安い金額のもので見積りが作られています。悪い言い方をすれば最低ランク。1つでもグレードを上げれば金額が上がります。

料理はその中でも大きいコストアップに繋がりやすいところ。何故かと言うと、招待客の人数分金額が上昇するからです。

例えば招待客が全込み60人いると、料理の1,000円アップは60,000円アップに繋がります。まぁ1000円でこんなに変わるなら…と思い、つい上を選びたくなりますが、実際上がる金額はもっと上。総額とご相談くださいね。

料理以外にも、人数分用意が必要なものは思ってるより金額が高く出ますので注意が必要です。

最も、結婚式はご祝儀という形でお金を頂く催しなので。そこをケチるのがどういうことかは意識された方が、後腐れが生まれにくいのではと思います。

無理する必要はないですが、許される範囲で来てくれる方への恩返しも考えて決めましょう。

B.映像やアルバム

滅茶苦茶高いです。

結婚式と言えば、随所にムービーがあって笑ったり感動したりちょっとノスタルジーになったり…。などのイメージがあると思いますが、とにかくお金がかかります(悲しい現実)

ムービーを1つ増やす度に、10万~20万円くらい上がるはずです。

それくらい映像の撮影と編集には手間と技術が必要ということなのですが…。実際じゃあそんなにお金を払えるのかと言われると悩んでしまうところ。

これをお読みの方がもし映像盛り盛りの式をイメージされているのであれば、この辺りは何かしらの心構えを持っておいた方が良いかなと思います。

アルバムも写真の質や表紙の豪華さ、選べる写真の枚数によってかなりお金が変わります。

初期の見積りにアルバムは入っていることが多いと思いますが、グレードが低いと市販の物とあまり差のないアルバムではないかと思います。せっかくだし、エレガントなものを残したい!という方は事前に心構えを忘れずに。
しかし、今はスマホで招待客の皆さんが写真や映像を残しておいてくれる時代です。式場で撮ってもらった写真も、アルバムにならずともデータで貰えることも多いよう。

それも考慮に入れて、アルバムの内容を選ぶと良いと思いますよ。

C.その他 各種特別な演出

複数の結婚式に参加したことがある方は、それぞれの結婚式を今頭に思い浮かべてみてください。「Aさんの結婚式にはあったけど、Bさんの結婚式にはなかった」というものがありませんでしょうか。

それらはだいたい別計上のオプションです。全ての結婚式に共通していないものの大半は、追加料金を払って行われています。

1つ増やす度に、その都度お金がかかっていきます。どういうものをやりたいかは、実際打ち合わせで提案を受けて決まることが多いでしょう。考えもしていなかった素晴らしいオプションに出会うかもしれません。

見れば見るほどあれもこれもやりたくなると思いますが、最終的にはしっかり吟味して決めましょう。こういうものは式場が提示してきている金額がそのまま追加計上されるだけなので、比較的分かりやすいです。

中には(これで○万円は流石にボりすぎ…)と思ったものも存在します。プランナーさんに「正直オススメできない」と言われたものもあります。

スタッフさんと良好な関係を築いて、そういう"お得な話"を聞けるようになると良いと思いますね。

D.ウェルカムコーナーなど

結婚式では、もう待機場所の段階から夫婦のオリジナルアイテムが展示してあって2人の幸せそうな姿が…。というイメージあると思います。

僕らの挙げた式場は、この部分は式場管轄外でした。
つまり自分達である程度配置を考え、デザインして物を搬入し、準備を頼まなくてはなりません。

もちろん、お願いすればスタッフさんが全て配置などはしてくれると思います。が、物を用意するのは自分達です。

ウェルカムスペースを豪華にしようと思うと全て実費になるので、式場の契約金額からは離れますが別途お金がかかります。式場によっては大物は持ち込み料がかかったりするかもしれないのでそれも併せて確認を。

何もやらなければ0円ですが、何か壮大なことを考えているとお金がかかります。

全体をしっかりまとめたいイメージがあるのなら、この辺りも気にしておくと良いですね。

5.新郎も1つはこだわりを持とう

結婚式において夫婦間のモチベーションの違いはトラブルに繋がりやすい部分です。些細なことから喧嘩になり、楽しいはずの打ち合わせでギスギス…なんてことはできれば避けたいですよね。

男性の場合、結婚式に好意的な方でも「妻の自由にやれば良いと思ってる」で終わっている方がほとんどと思います。それ自体は良いことですが、実はそれでは少し足りないのです。

女性は1歩踏み込んで「旦那に一緒に真剣に考えてほしい」と思っていたりするものです。

でも結婚式は女性の夢だから、つけ入る余地がないのも事実。どこまで口を出して良いものかというのが、大変難しいところかと思います。

だからこそ、新郎側もこだわりを持つことが重要だと思っています。

結婚式は細かく決めていくと本当に多岐に渡りこだわれるポイントが存在します。いくらパートナーのこだわりが深かったとしても、1つや2つはさほど意識していないところがあるはずです。

新郎側はその中で1つや2つ「じゃあここは僕の案を採用してもらってもいい?」と提案してみましょう。OKが出れば、男性主体でその部分を決めていきます。

これだけで「一緒に作っている感」が違います。是非打ち合わせをしながら、その部分を2人で話し合ってみてください。

女性も決めたいところ、やりたいことが沢山あればあるほど、そうではないところに気を回すのが億劫です。でもどうでもいいからと投げ捨てるわけにも行きません。助けてほしいというのが本音でしょう。

そんな1つ1つを新郎が代わりに担ってあげられれば、奥様からの評価も上がること間違いなしです。

新婦が面倒だと思っている部分をカバーすれば良いわけですから、さほど難しいことではありません。

もちろん男性側もそのために無理して1人で決める必要もありません。楽しく決められるところから選び、そうでないところは2人で決める。それがベストでしょう。

新郎も当日の満足度に差が出る

新郎にとって結婚式は新婦の夢を叶える場所。そして周りに感謝を伝える場であり、自分のものというイメージはあまりないと思います。何だかんだ色々あって楽しかったけど、最終的には「どうにかやり終えたな」という感想になってしまう方も多いかなと思います。

そんな中で僕は結婚式をよく楽しんだ方だと思います。
その理由は、打ち合わせに全て同席したため、当日決めたことのおよそ全て把握していたというのが1つ。

そして、こうして今書いている"こだわり"を持つことができていたのも大きいと思います。

僕は物凄い音楽にこだわりがあるタイプで、自分で好きなアーティストのライブの内容を妄想したりするのが大好きです。買ったアルバムの曲の順番がどういう意図でそうなっているのかを考えたり、割とニッチな楽しみ方をするタイプです。

なので2人の流したい音楽が、結婚式の盛り上がりに沿って行くように曲順を一生懸命考えました。嫁の流したい曲はもちろん触れないので、流れのために自分が流そうと思ってた曲を変えたり、ずーっと選んだ曲を聴きながら遊んでいました。

最後の2曲を決めるのに3時間悩んだりとか。しかも当日1発勝負だから流れるかも分からない。…ということは?流れるか分からない時間に使う曲は、流れなくても仕方ないと思える曲にしなければ…!

こいつ面倒臭い。

嫁にも「いつまで流れ流れ言ってんの!?w」と若干怒られました。良いじゃんそこしか俺の意見入ってないんだから。

音楽は全編通して必要なものなので、言ってしまえば最初から最後までこの"こだわり"が反映された続けた式になりました。嫁は音楽は好きな曲が流せればあとは特に…という感じだったので、お互いにとっても好都合。

僕が決めたところは全体の1割にも満たないのですが、終わった時の「うーん上手く行った」という気持ちは十分でした。音楽についてそんなこと思ってたの、参列者を含めて多分僕だけですけどね。

結果論ですが、すごく「自分の結婚式、満足行くものになったな」と思えたのです。

そういった温度差がゼロになってこそ、最高の結婚式と言えるのではないでしょうか。

まぁでも音楽ってやっぱりむしろ大きく気にならないように、意識しなくてもそこにいる人達のテンションをコントロールしたりムードを作り上げたりするものですから、満足してるのは僕だけでもきっと色んな人に良い効果を与えた式になったと思うんですよつまり(以下は省略されました)

結婚式とは夫婦2人のものですが、実質的に女性が主役という趣向が強いもの。男性はどうしても色々と蚊帳の外になりがちで、それがトラブルの種になることも多いです。

だからこそ邪魔にならないところでサポート、参加を考えてみましょう。その後の結婚生活にも良い影響があると思います。

やっぱり1ヶ所でも自分の意思が強いところがあると、最後に違うなと思えます。やはり終わった後、「いやー頑張った甲斐があったなー!」と2人共が心から思える式になるのが理想ですよね。

6.自分達の披露宴で実際に起きたトラブル

ではここで僕らが体験した披露宴のミスについてお話したいと思います。

僕らの披露宴のミスは「BGMが1曲間違っている」というものでした。

歓談中のBGMだったので、はっきり言って間違っていても何の問題もない部分でした。しかし間違って流れた曲がとんでもなく不穏な曲だったのが不運で。流石にちょっと焦りました。

途中で「これはおかしいのではないか」と感じた司会者さんが確認に来てくれて、変更対応で事なきを得ました。宴会が盛り上がり始めた時分だったので、気付いた参列者はまずいなかったでしょう。

前述の通り、僕(ら)はBGMに酷くこだわっており、それがミスを招く原因にもなりました。やはりこだわったところ=式場側にとってのイレギュラー。ミスをするとしたらそのような部分なのかもしれません。

こちらとしては小さなトラブルではあったものの「BGMにこだわっている2人のBGMを間違えた」ことで、スタッフさんはかなり慌てていた様子。

最終的には支配人が出てきて、平身低頭の謝罪を受けました。

音響さん裏でめっちゃ怒られてるんだろうなぁと思いつつ、フォローできなかったことが心残り。意図を察して工夫してくれたところなどもあり、むしろ感謝の念の方が大きいです。1つのミスの方だけで咎められてしまったとしたら、心苦しい限り。

曲については「ミスではないけど思っていた流れ方と違った」というところがチラホラあり、そちらの方が気になっていて。やはり一発勝負だと全てが全て思い通りにはならないなぁと実感しました(※そんなこと気にしてるのはお前だけ)

7.トラブルの原因と対策

では何故そのようなミスが起こってしまったのでしょうか。実はこのミスには、起こってしまった確固たる理由がありました。

それは事前の打ち合わせ段階のことです。

指定曲がある場合はスタッフさん同席の下、間違いがないか1曲ずつ流しながら確認を行っています。

間違いのあった曲はこの日取りに確定が間に合わなかった曲でした。

最終決定日ギリギリに差し込んだ曲。
しかもディスク4枚組のサウンドトラックな上、タイトルが英表記で分かり辛いCDでした。

そこで僕とプランナーさんはこんなやり取りをします。

僕「これディスク4枚とも持ってきちゃった(原盤を丸ごと持ってきた)んですけど、1枚だけの方が良いですよね?」

P「あ、大丈夫ですよ。ナンバーのメモ書きがあればチェックするので」

というやり取りをしてそのまま受け渡し。ちなみに担当の音響スタッフさんはこの日同席していません。

これはミスが起こっても仕方がない。
むしろ悪質な嫌がらせとさえ言える。

実際、間違いが起こるならここだろうと自分でも思っていたのです。向こうから大丈夫と言われたとは言え、そこでディスクを1枚だけ抜き取る手間を惜しんだのが失敗だった。

結果、このミスは「入れるディスクを間違えた」ことで起こったそうです。

持ち主である僕自身が、ディスクを間違えたのかトラックを間違えたのかを把握できないCDです。担当者さんが混乱するのも無理はありませんでした。

音楽を1枚のCDにまとめれば良いのでは?とお思いの方のために、別記事で解説していますのでお読み下さい。

結婚式で好きな曲が流せない!?動画は特に注意! 確認しておくことまとめ!【体験談】

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よってトラブルの原因は

注意ポイント

・不要なアイテムを渡したこと。
・音楽を流しての確認を怠ったこと。
・担当スタッフ不在で変更を入れたこと。

・そもそも曲にこだわりすぎていること。

この4点です。

これを踏まえて、トラブルを回避する方法をまとめます。

A.こだわりの部分はしっかり自分で指示を出す

結婚式は当人達を含めたリハーサルなどはできないため、基本ぶっつけ本番です。

つまり、式場スタッフさんが「やったことがない」ようなこだわりを入れている場合、誰もどうなるか分かっていません。

ここを「プロだからまぁ上手くやってくれるだろう」と任せっきりにしていると危険です。

式場側は「大丈夫ですよ」と言うと思いますが、ミスが起こってからでは取り返しのつかないこともあると思います。しっかり自分のイメージを伝え、そこにどれだけこだわっているかをスタッフさんにも感じてもらった方が確実です。

こだわっている部分ほど、プランナーさんにしっかり式場の仕組みや当日の状況などを確認し、意思をしっかり伝えましょう。

スタッフさんの身を引き締めるというのも、当日の出来に影響すると思いますので。ただし「あなた方を信頼していません」と取れるような言い方や態度を取るのはやめましょうね。

B.担当スタッフさんと直接やり取りする

当日仕事をするスタッフさんはプランナーさんとは別にいます。

よって、プランナーさんとの打ち合わせのみでは、伝達ミスを起こす可能性があります。

当然、当日の運行に関わる内容についてはプランナーさんにお任せしますが、そうではないところはプランナーさんにとっても担当外の仕事になります。その分ミスも起こりやすいです。

打合せ時に「ここが最終決定日です」と言われると、そこまで悩みたくなるのが人間です。

しかし、最終決定前に実際に当日の担当スタッフさんとやり取りできる日があるものに関しては、その日までに全確定してしまう方が無難でしょう。

その後も揃って確認させてもらえれば良いのですが、担当スタッフさんの都合を考えると「できません」と言われることの方が多いはず。それも含めて、事前に確認しておけると良いですね。

C.不要なものを渡さない

当たり前だろ。という感じですが、準備が立て込んでくると気持ちに余裕がなくなります。

セット物の一部を何かに使用したい場合「まぁこのまま渡しておけば分かるだろう」と雑に判断したくなるタイミングも出てきます。

しっかり指示を出してもミスは起こり得ます。単純に不要なものを省いて渡しておいた方が、ミスの原因その物を無くすことができるので確実です。

こういうところを面倒臭がらず、しっかり対応しておくことが重要だと終わってみて思います。

自分でできる範囲のことは、できる限り自分でクリアしておくと良いでしょう。

何か起きても、自分達の結婚式をやり直してくれることはないわけですからね。

8.友人が多い方が良い空気になる

結婚式は参列者が空気を作る催しです。

自分達にとって当日を最高に楽しい1日にするために、友人の力を借りることをオススメします。

結婚式に招待する人と言えば、ほとんどが親族、会社の上司などのお世話になっている方、そして友人です。

僕達の結婚式は、この中で友人の数が最も多いスタイルでの挙式でした。

それが結果的に、最高に楽しい1日になった大きな理由の1つだったなと思ったのです。「最高の時間を皆に作ってもらった」という感じですね。

内容を決めるのは当事者夫婦ですが、結婚式当日の空気を決めるのは参列者です。どのような式になるかは参列者の割合によって決まってくると言っても過言ではありません。

結婚式には目上の人も呼ばなければならないことも多いはず。大して仲が良くなかったり、交流が希薄でも"今後を考えて"呼ばざるを得ないこともありますよね。

結婚式は自分達のものですが、自分達の親のものでもあります。親族が多かったりしがらみが強い会社に勤めていると、目上の大人ばかりの結婚式になってしまう恐れがあります。

場合によっては一生に一度の式にも関わらず、やり辛い空気になってしまうことも。目上の人達から仕事の話や今後の人生のばかりをされると、あまり楽しくないですからね。

気を遣いすぎて「自分達の本当にやりたいことがやれなくなる」のが最も避けたい状況です。

多くの人からご祝儀を頂いて行っているとは言え、やはり自分達が主役の結婚式を挙げたいもの。そのためには、やはり、気心知れた友人達の力が必要です。

友人の数>目上の人の数が理想

今まで参列してきた中で楽しかったのは、だいたい新郎新婦の友人が多い披露宴。

(目上の)大人が多かった式は、微妙な空気なことが多かった。

というのは自分の式が終わった後に親族から聞いた話。

目上の人と友人が完全に親和する式を作るのはかなり難しく、どちらかが空気を読む必要が出てきます。

その場合、全体の空気はやはり数の多い方に傾きがちです。友人が多ければ、友人の空気に大人が合わせる形で式が進みます。

実際、友人達と新郎新婦が楽しくやっているのを、疎ましく見る人はほとんどいないです。ただ、知らない大人が出張ってくることを快く思わない人達は、老若男女問わず多いです。

どちらが「不快になる人が出てしまうか」を考えても、友人中心の式の方が適格です。

目上の方に失礼があってはいけないですが、変に持ち上げなくてもよい。そういう時代だと思います。それにあとから何か言われるとしたら、恐らく「大人同士の問題」の方が根深いでしょう。

親族の数を変えるのは難しいので、友人の数をそれに合わせて考えて行きましょう。友人達により楽しんでもらうためにも、友人を中心にできるだけの人数を集めるのが理想です。

そして当たり前ですが、自分達の結婚式は自分達が1番楽しめるものであるべきです。

終わった後に「何とか無事終わったな」という気持ちより「楽しかったな~」という気持ちが大きい内容にしたいですよね。

最も近くでばか騒ぎをしている友人達に囲まれて、自分の1番素直なテンションで1日を送る。

これこそが、最高に幸せなことだと思いますよ。

酒癖の悪い参列者などを確認しておく

これは実際に起こったことではなく、当日のトラブルやミスについて確認していた時に出てきた話です。

頻繁に起きるトラブルの中で最も厄介なのが、参列者が暴れ出すことだそうです。

予期していてもスタッフ側で適切な対応を取ることが難しいため、段取りを狂わせたり空気を悪くすることが非常に多いんだとか。

めでたい席です。楽しくなってつい飲みすぎてしまうという人もいるでしょうが、単純にご祝儀の元を取るために飲みまくる厄介な人もいます。

もし友人や親族に「やらかしそうな人」がいる場合は、事前に同じテーブルの人にコントロールをお願いしておきましょう。

テーブルで騒いでるだけなら良いですが、立ち上がって勝手にマイクを取ったりすると最悪です(※実際によくあるそうです)

こういう方々は酒が入りすぎると誰にもどうしようもなくなり、大変危険です。自分の友人だとパートナーの親族に悪印象を植え付けることもあり、その後更に余計な問題を生む可能性も。

失礼に当たらないレベルで、言うべきことはきちんと伝えてトラブルの種を摘んでおくと安心です。

9.式場スタッフと仲良くしておく

この記事では何度も出てきていることですが、最後にもう一度ここで確認をしておきたいもの。

相対的に見て「良いご夫婦だ」と思われると、式場スタッフさん達の動きも良くなります。

「この人達、お金のことばっか言ってきて嫌だったな。早く終わらないかな」こんな風に思われていると当日の動きは鈍ります。

スタッフさん達も人間なので感情が仕事に乗ります。
一生懸命やっているつもりでも、負の感情があるとどこかでボロが出るのが人間です。自分達も、仕事中にそのような経験があるのではないでしょうか?

大きなミスはそういう小さな不手際から生まれるものです。

プロに何でも任せたい。何でもやってほしい。でも安くしてほしい。

色々と欲深な気持ちが出てくるのが結婚式ですが、式場側のことも考えて気を遣ってあげましょう。

お仕事でだって、楽しいことと詰まらないことがあるはずです。そしてそれを決めるのは仕事内容よりも、人とのお付き合いが上手く行くかだったりします。

「この人達の結婚式、絶対良い式にしてあげたいな」と思ってもらえるような関係を築くことが、トラブルの種を生まないために最も大切なことだと僕は思います。

式場打ち合わせ中は、その気持ちを持つことを徹底して行きましょう。

まとめ

実体験を交え、トラブルについてしっかり書かせて頂きました。

トラブルはどれだけ綿密に打ち合わせをしても、起こる時は起こります。例えば当日雨が降ってしまうことだって広義の上ではトラブルでしょう。新婦の指に指輪がつっかえて、思ったように入らないのもトラブルです(焦ります)

最終的にはトラブルは起こらないことを祈るしかありません。しかし、起こらないように対策をしておくことは可能です。

極端な話、オーソドックスにまとめれば式場側のノウハウで対応してくれますし、トラブルにはなり辛いはず。でもそういう石橋を叩いて何もしない選択で完結してしまうのも、ちょっと寂しいですよね。

やりたいことは、それがどんなに難しいことでもやれるように努力するべきです。そしてやるべき準備をしっかりやっておけば、自分達の当日の安心感も違ってきます。

特殊なことをやればやるほどトラブルは起きやすくなるという事実を胸に抱いて、しっかりと事前準備をお進めください。

ミスのない結婚式が挙げられますことを、心よりお祈りしております!

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