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『キンプリSSS』10話感想 「好きだよ…」如月ルヰの想いの果て

更新日:

最新作劇場版&TVアニメシリーズ
『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』公開記念!

『キンプリSSS』『スッスッス』の感想記事。
最速上映参加の勢いで1話ずつガッツリと。

書けるかィ!!

(※この記事は3回観てから執筆しています)

ご無事ですか?
無事じゃありません。

この記事を読みに来られている方の大半は「そういうこと☆」だと思いますが、僕も例に漏れておりません。でもやると決めた以上はやる。『スッスッス』第四章の感想記事シリーズが始まります。

10話はプリズムの煌めきをあなたに 如月ルヰ!

『KING OF PRISM』の設定や世界観を担う最重要キャラクターにして、『レインボーライブ』との関連性を伺わせるルヰくんがここで登場!

知りたいこと、見たいことがキャラクターの性格や人格だけに留まらず、その謎のベクトルがとにかく多岐に渡る彼。四章という括り自体が始まる前から異質性を放っており、絶対に今までとは違う何かが待っているんだろうなという想像をしていた方は非常に沢山いらっしゃったかと思います。

さぁそのパンドラの箱、いざ蓋を開けてみたらどうだったのか。その封切りとなる10話をこの記事では語って参ります!

始まるよ。

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これまでの如月ルヰ

主人公である一条シンくんにプリズムショーの存在を教えた妖艶な美少年。登場シーン(セーブポイント)の特殊さ、中性的で整った顔立ちと線の細さにその服装も相まって、初見の時点で「ただの人間ではないのかもしれない」と思わせる印象付けが行われていた如月ルヰ。

実生活は法月仁の寵愛を受けるシュワルツローズの最高スタァ。『キンプラ』ではその実力を遺憾なく発揮し、観客(我々)に大きな感動を与えてくれたのも記憶に鮮明です。

その一方でシンくんと過去からの因縁を匂わせる演出が盛り込まれていたり、やたらと「1000年」という数字を誇張することが多かったり、物語のキーマンとしての活躍も随所に見られます。ルヰとシンが2人揃うと急に違うアニメになるのは『キンプリ』風物詩と言っても良いかもしれません。

『キンプリ』シリーズ内では明確に語られていませんが、スピンオフ元である『プリティーリズム・レインボーライブ』において、プリズムワールドという異世界が存在していることが明らかになっています。当然世界観を同じくする『キンプリ』の背景にもこの異世界があるということです。

如月ルヰはこのプリズムワールドから来た人間なのではないか、という考察は初作の時点からずっと存在しています。その彼を語る上で欠かせないのが「りんね」という名称。元々は『RL』のメインキャラの1人、荊りんねとして登場した女の子です(厳密な初登場はDSのゲームらしい)

この「りんね」はプリズムワールドからの使者であり『RL』の後半ストーリーは彼女の謎を巡る物語に移って行きます。そして「りんね」はプリズムの使者に共通して与えられた肉体で、ワールドが持つ端末のようなもの。個人を指す名称ではありません。詳しい設定を知りたい方は『RL』を見てください。無料です。

ルヰもこの「りんね」と何らかの関係がある、または「りんね」本人なのではないかと言われ続け『キンプラ』においてそこまではほぼ確定的となっていたと言えます。

しかし現時点ではそこまでザックリとしか分かっておらず、彼の生い立ちや目的を示す確定情報は1つもありません。もちろん、シンとの関係性も全くと言っていいほど不明です。

また、活躍がプリズムワールドと一条シン関連に終始していたため、シュワルツローズ所属の如月ルヰとしてどのような生活を普段送っているのかも描かれておらず、この部分が今作でどうフィーチャーされるのかにも期待が集まっていたところと思います。

謎が謎が呼ぶ如月ルヰ。9話までの展開から、最早今作で語り尽くされることはありえないだろうと予想もできるというもの。そんな彼の物語を紐解いて参ります。

プリズムの使者「りんね」と「シャイン」

変なアニメ始まったな?

OP明けの我々を待っていたのは謎の石板会議。見るアニメを間違えたか。

ここからはアニメの内容順ではなく、ストーリーの時系列を整理して記事化して行きます。混乱した方は順番にお読み頂けると全体の確認が可能です。

「そなたプログラムは一定の成果を得た」
「多大な犠牲を出したことは誠に遺憾である」
「大幅に落ち込んだ煌めきを回復するために、新たな"使者"を投入する」

何言ってんだこいつら。
いくら場数を踏んできた『キンプリ』エリート達でも、ここまで異様な世界観の変質には度肝を抜かれるというもの。もしかしてこれがプリズムワールド?もっとファンシーな世界ではありませんでしたか?

「そなた」はシリーズ1作目『プリティーリズム・オーロラドリーム』に登場する重要キャラの名前で、『キンプラ』では速水ヒロに王冠を授けたプリズムの女神がその姿を模していたことで話題となりました。

『AD』は『RL』とは違った世界観での話であり、プリズムワールドを介して繋がっていることを除けばストーリーに厳密な繋がりはないはずでした。この『スッスッス』第10話は、なんとその作品間の繋がりを明確なものにしてしまうというとんでもない情報から幕を開けました。

元々『RL』以外のプリリズ2作品については「視聴していると一部ジャンプ誕生の経緯などが知れ、その技が登場した際の感動が増す」程度の重要性だったはずですが、今後は作品の完全理解に直接影響する部分が出てきてしまうということに。プリズムの女神がそなたの姿を模していたのも『キンプラ』の段階ではオマージュやファンサービスで終わらせて良いものでしたが、かなり意味合いが変わって行きそうです。

もちろんストーリーを楽しむ分には『RL』までの視聴で十分なのですが。4章の感想記事では『AD』絡みも少しずつ拾っていこうと思います。

そなたプログラムに変わる新たな使者として考案されたのが『RL』から登場する「りんねプログラム」でした。そして今までは女性(F型)スタァのみの育成を行う使者しか存在していなかったため、謎の石板達はここで男性(M型)スタァ育成に当たる使者を利用し、さらに大きく煌めきを広める選択を行います(M型/F型は、当面Male/Femaleの略称であると単純に考えておいて良いかと思います)

こうして「シャインプログラム」は生み出されました。
ルヰがシンにプリズムショーを教えた理由に大きく絡んでくるシャインは『キンプラ』でシルエットのみ登場し、今作では1話とOPでわずかに登場していただけの不明存在です。ついに本作でそのベールが明かされていきます。

「りんね、共にこの世界に煌めきを広めよう!」
「うん!」

世界に降り立ったりんねとシャインは、プリズムの使者として活動を開始します。しかしそんな彼女達を待ち受けていたのはシャインの暴走。シリーズ通して存在する「プリズムの使者が表舞台に立ってはならない」というタブーを彼は早速犯してしまったのです。

欠陥に気付いたりんねはそれを創造主に報告。事の重大さを鑑みた石板達はりんねにシャインの抹殺を命令します。

この時りんねが「他にも多数のトラブルが報告されています」と曖昧に伝えていることから、問題はプリズムショー関連ではない些末事=彼の私生活にも渡っていると考えられます。女性絡みのトラブルなどは想像に難くありませんが、現時点では憶測の域を脱さない部分です。

「男のスタァはワガママで自分勝手で、ファンのことを考えている者など1人もいない」
「僕はPKCに出て、この世界の全ての人を満足させてあげる」
「僕はこの世界にもっともっとプリズムの煌めきを広めたいだけなんだ」

「自分は正しいことをしている」屈託のない笑顔でりんねにそう語るシャインが、この世界でどのような経験をしてそう思うようになってしまったのかは分かりません。石板が語るプリズムの使者の問題やバグは、人間としての感情由来によるものばかりであると推察されるため、きっと何か決定的な出来事が隠されていると僕は思っています。

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揺れ動くりんねの想い

「君も好きなんだろう? 僕のことが」

りんねに唇を重ね、余裕たっぷりで微笑みかけるシャインは普通に良い男…いや慣れてる。慣れすぎてる。絶対女性トラブル引き起こしまくってる男の顔だ。俺は騙されないぞ。

でも、シャインはきっとそれを本当に良いことだと思って、他人に様々な「愛」をばら撒きまくっていたことが何となく見えてきます。それが彼が自己愛や快楽を求めた結果だったのか、本当に相手のことを考えた上での結論だったのか、それもいつか分かる時が来るでしょう。

「…ねぇ、一緒に踊らない?」
「え? …もちろん良いよ!」

この時何よりも不幸だったのは、りんねが本当にシャインのことを愛してしまっていたということでした。間のことは一切語られていませんが、プリズムの使者同士で情報交換をする機会もあったでしょうし、世界に同じものを共有している"人間"が自分達しかいないという状況を考えればその感情に至るのは自然というもの。

だからりんねはシャインに分かってほしかった。自身の罪深い行いを恥じて思い直してほしかった。けれどシャインはそれを受け取らず、自己解釈によって辿り着いた使命の遂行を優先したのです。

それを見たりんねも同じく、使命の遂行を優先せざるを得なかった。個人が持つ揺れる想い、恋心からの訴えがシャインに拒絶された以上、自分も使者として彼と相対するしかない。

創造主の命令通り、彼はシャインを抹殺することを選びます。りんねに牙を向けられることなど考えてもいなかったシャインは、最期のその瞬間までりんねのしようとしていることが理解できていなかったのでしょう。

「ごめんね…私も貴方と共に往くから…約束するから…」

『キンプラ』のルヰのショーで垣間見えたあの謎のシーンから約2年。我々はここにようやく帰ってきた、1つの真実に辿り着いた。僕もあまりの展開に初見時はそのことしか頭になかったと思います。

しかしこの時りんねは、自身の欲求と感情の動きからシャインを完全に抹消することができず、封印という方法を選びました。それが今作まで尾を引く大きな問題へと発展して行きます。

ちなみに、この際のりんねはver.2.01です。

明かされる「如月ルヰ」誕生の秘密

シャインの抹消を完遂した(ことになっていた)りんねは、その罪の意識と自身の感情、シャインとの約束を果たすため自己消去と自害を繰り返す欠陥プログラムになり果ててしまいます。

石板連中は使者の持つ感情をデータに全く反映させていないようなので、何故それが起きているのか理解することもできず、根本的な解決案を出すこともできません。新たな使者を生み出すにも時間がないようで、何らかの理由でかなり切迫しているのが分かります。

「余計な記憶が残っているから問題が起こるのだ」
「なるほど」
「最低限のメモリ以外、削除します」

このような流れで「世界を渡るプリズムの使者(りんね)は記憶を保たない」という『RL』のストーリーに関わる重大な設定が完成しました。ちなみにこの時の「りんね」はVer.3.01です。いやもう「そういう設定だから」で済ませれば良いところなのに、なんで流れるようにこういう人間ドラマの一部にしてしまうの?どうしてこんなことするの?好き。

これで何とかF型スタァを利用した煌めきの拡散は行えるようになったものの、F型使者が元々持っていた欠陥は依然無くならないまま。これは『RL』においてジュネが引き起こした様々な物語などが、改善すべき課題として議論されていたと思われます。シャインを失った以上M型スタァの育成を行うことができず、当初の予定通りに事を進めることができなくなったのも石板達の焦りを増進させたかもしれません。

「F型だからこんなことが起こるのでは?」
「しかしM型は黒歴史」
「ならば表層的な部分を書き換えればいい」

「りんね」の外側を挿げ替えて、男性ナイズされた見た目にしてしまえば「りんね」で男女両方のスタァに対応することができる。性別が変われば(多分)問題も起こらないだろう。あまりにも暴力的且つ短絡的な発想ですが、そうせざるを得ないほど困窮しているのは確かなよう。

そして繰り出される衝撃の一言。

「これまでのメモリは、トラブル回避のために全て復元しておきます」

なんで???男になったから???
無能感が凄い。どうも過去の問題が何故起こったのかの本質的部分については、未だによく分かっていない様子。

まぁしかしながら記憶を剥奪したジュネが自身の「愛」に走ったことにより、『RL』世界から煌めきが失われかける事件を呼んだのも事実。ジュネはそれを良しとしたわけですから、何らかの対策を講じるために知識を授けておく必要はあった…のかもしれない。

しかして、それにより「ルヰ」は誕生するに至りました。

この時の「りんね」のVer.は4.11で、さらなる経験とアップデートが重ねられているということ。ルヰくんが『キンプラ』で「100%ピュアピュアアロー」を飛べたり、「ハピなる」というワードを知っているのは恐らく事前に「全ての記憶が復元されているから」でしょう。

つまり彼は『RL』と同じ個体の「りんね」ではなさそうですが、『RL』の「荊りんね」の記憶を持った上でこの世界に舞い降りてきているようです。今後こういった設定が何かしらのストーリーに絡んでくることには期待したいですね!

記憶を取り戻し、シャインの記憶と感情をも取り戻したルヰは「シャインの存在する世界」に降り立ったことで、彼の面影を探し始めます。あの時シャインを手にかけてしまった後悔や懺悔があったのか、それともどんな形であれ再会できればそれで良いと思っていたのか。表情は晴れやかでした。

「今…会いに行くよ!」

転生したプリズムの使者 如月ルヰの歩みが始まります。

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『KING OF PRISM』への道程

ルヰは最もシャインを探し出しやすい環境を手に入れるため、シュワルツローズの門を叩きます。これは全てを見下ろせる「東京で最も高いところ」に身を置くためだったと解釈しています(謎視力…いや何かを感じ取っている?)

東京で一番高いところ=シュワルツローズのビルのてっぺんという情報は5話で一瞬だけ語られていますのでチェックしてみてください(どういう伏線の張り方をしているんだ本当に…)

この流れで見るとルヰは初めからシャインのことしか見ておらず、仁はたまたま彼の目的の途中にいただけの人間でしかなかったと解釈できるような演出と展開でした。あまりにも不憫で泣きそうになった。

しかし『RL』時点の設定により「プリズムの使者はその世界で最も煌めきを広められそうな人間に近付く」というものが存在しているため、ルヰがその使命を踏まえて「仁と共にいることを選んだ」可能性もあり、必ずしも「仁は初めからルヰの眼中にない」とは言い切れません。そもそも現在はルヰももっと違う感情を持っているように見えます。

「どこ…あなたはどこ?」

ビルのてっぺんからシャインの宿主となっていた一条シンを発見し、彼に接触。ペンダントを渡してシャインの力を目覚めさせるため彼の追跡を始めます。大事な場面を絶対に見逃さないように、彼の後を追い続け、その成長を見守り続けたのです。

こうして『KING OF PRISM』が始まりました。
以降については3年前から我々が追いかけてきた物語に追従します。劇場版2作品を改めて見ると、様々なシーンの感じ方が変わってしまうような設定と展開。トンチキ映像アニメの色を強めた初作ですら、この情報を得てから見ると色々なことが想起されてしまい、見え方はもう全然違うでしょう。もうルヰがシンに抱き着くシーンでIQ2の「おめでとう(パチパチ)」できねぇ…。

『PRIDE the HERO』での真実

『キンプリ』でシンが覚醒し、素人とは思えないショーで観客を沸かせたことにより、石板達はシャインの復活を知ります。徹底して現地のことを自身らで調査しようとしなかった彼らが、何故シャインに気付いたのかは不明です。ルヰが使者として報告した可能性も考えられます。

これが『キンプラ』での再封印騒動に繋がります。
ルヰは転生して以降は身勝手にシャインの面影を追い求めていたように見えますが、使者としての役目を全うすることや命令に従う気持ち自体は失っていなかったようです。逆らう素振りこそ見られたものの、シャインの再抹殺を命じられたことも一旦は受け容れて行動しています。

これはもう一度シャインに会いたい、彼のショーが見たいという気持ちを持っているものの、シャインが完全に復活してしまうことを望んでいるわけではないということ。「世界を亡ぼしかけた悪魔」には当然眠っていてもらわなければならないと考え、行動した結果だと思われます。

そもそも「りんね」はそちらを優先してシャインを封印することを選んだのですから、ルヰについてもその根底にある価値観に違いはないと考えれば自然な選択です。これは使者として…と言うより1つの人格として、と定義しておきたいところです。

ルヰは滞りなくシャインの処理に成功しますが、ここでも抹殺を遂行はせず封印を改めて行うことを選んでいる辺り根元の変化はやはり感じられません。しかも石板連中がこれについてまた「抹殺に成功した」と思い込んでいるのが本当にどうしようもない。「マジで馬鹿なのか?ちゃんと現地確認しろ。カケルを見習え」という感想ばかりが募ります。

しかしシャインの封印を受け「絶対にプリズムジャンプが飛べない」にも関わらず、仲間の想いを引き継いで果敢にPKCでショーに挑戦するシンを見て、ルヰの心は再び突き動かされることになります。

「好きよ…"あなた"に二度と会えなくなるなんて、耐えることなどできない…」

創造主の制止を振り切り、プリズムワールドに帰還せずプリズムフェザーを放棄することを選んだルヰ。これは『RL』でジュネが取った行動と同じであり、プリズムワールドに悪影響を齎すばかりか、自身の存在も危ぶまれる行いのはずですが、彼は敢えてその選択を取ります。

これによりルヰの施した再封印は解除。
結果として、シャインの力が復活しシンはプリズムジャンプを飛べるようになりました。この時にシャインが完全に復活しなかったのは、元々「りんね」が施していた封印は別のものとして存在しているからだと考えられます。

「これで…"君"と同じになれたね…」

"あなた"と"君"。
『キンプラ』でルヰが呟いたこの台詞と上記の台詞はシャインに向けられたものだったのか、シンに向けられたものだったのか、我々には分かりません。それはこの時点ではまだ彼自身きっと分かっていなかったのだと思うからです。

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