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『キンプリSSS』全話感想を書いた僕が『キンプリ』にドハマりした理由(経緯編)

2019年8月3日

 

引用元:『KING OF PRISM by PrettyRhythm』ジャケット

グッモーニン☆
『スッスッス』14万文字感想記事の人です。

前クールは映画館に通いまくり、TVアニメを見まくり、記事を書きまくり、『キンプリ』漬けの毎日を過ごしていた時期から早一ヶ月。

個人的な気持ちとしては、先日のプリズムシャワー上映会への参加を持ってフィナーレを迎え、熱も一定まで収まりつつあります。

しかしまだマイソングやサントラの発売などは残っておりますし、ライブなど大規模関連イベントは継続して行く『KING OF PRISM』の世界。このブログとしても、せっかく沢山のエリートの方々に認知頂けたのに『キンプリ』の記事を全く書かないのも物寂しいところ。

他作品からのフォロワーさんなども増えてきましたので、1つの終わりを迎えたこのタイミングで『キンプリ』の魅力をより伝えて行ける記事を少しずつ積み重ねて行こうと思います。

もし『キンプリ』が何か実はよく分からないという方がこの記事にアクセスされている場合は、こちらの記事も併せて読んで頂くと分かりやすいです!

『KING OF PRISM』をまだ観ていない方へ! 40回通った漢の丸分かり解説!

まずは語彙力のあるオタクで読解力のオバケこと執筆者のはつが、男性の身で何故あれほど猟奇的な記事を書くほど『キンプリ』にハマってしまったのかを語らせて頂きます。

作品の記事は読んだけど、結局こいつ何者だったんだ?という興味のある方は是非お読み下さいませ。

面白いと"思ってしまった"初回鑑賞

僕の『キンプリ』との出会いは3年前の2月頃。
ネットで丁度この作品が話題になり始めていたピーク時だったと思います。初見は座席の8~~9割ほど埋まっている状態(だいたい初見)で鑑賞できた時期でした。

観に行った理由は

当時週に一本は映画を鑑賞することにしていた。
たまたま身の周りが話題に挙げていた。
二次創作活動していた『ニンジャスレイヤー』界隈が騒いでいた。

など複数あり、最終的には僕がふと興味が湧いてググってツイートした日に友人が丁度観に行っていて、そのままなし崩し的に引きずり込まれたことが決定打となりました。

別段女性向け作品に詳しいわけでもなかったので、本当にこれら偶然の巡り合わせがなければ、知ることもなく過ぎ去っていた可能性が高いです。運命だよね絶対。1,000年前から愛してたよね。

初見時のインパクトの凄まじさは今更語る必要もないでしょう。当時の僕の『キンプリ』鑑賞遍歴を知りたい方は、下記の記事を参照ください。

【キンプリ】男だが『KING OF PRISM』の上映に10回以上足を運んでしまった話
(古い記事なので文章が拙くて少し恥ずかしい)

飲まれるままに鑑賞を終了。
その煌めき体験のことを「隕石が自宅に降ってきたような逃れようのない衝撃」と表現した覚えがあります。

今でこそあの難解な『スッスッス』10話以降を紐解き記事に落とし込めるまで成長したものの、当時の僕は、あらゆる人達と同じように"何一つ理解できないまま"家に帰った1人のオタクに過ぎませんでした。

ですが、そんな中で確かに覚えた違和感。それが

「この作品を面白いと思ってしまった」

でした。

"無意味なものがない作品"なのではないか

意味が分からない作品を面白いと思わされた。
これは様々な物語の読み解きに長年挑戦していた僕としては、到底理解し難い状況でした。

この「面白い」は決して演出がトンチキなアニメとしてではありません。一本の作品として、この作品には強い物語性があると感じたのです。

確かにこのアニメには面白いと思わせる"何か"がある。
それは恐らく、このアニメをたった60分で完結させている構成力や画面作りによるものだと思うが、その実態が何だかは全く分からないといった状態でした。

当時から作品を見る目にはそこそこ自信がある方だった自分としては、この作品の謎を解明しないままスルーしてしまうことはあってはならないと考え、まず2回目を観ました。ここでは1回目よりは冷静に見え、ストーリーの大まかな流れをようやく理解します。

そして3回目の鑑賞を終える頃にはだんだんと「この映像に無意味なものは1つもないのではないか」と感じられるようになりました。

最初はただのビックリ映像アニメを創りたくて、それだけを考えた画面作りになっていると当たり前のように思っていたのですが「このプリズムジャンプとやらには、実は何か深い物語が込められているのでは?」という発想が湧いてきたのです。

この疑問を払拭するために、原作である『プリティーリズム・レインボーライブ』の視聴を決意しました。

女児向けアニメなんて見たことがなかったし、この歳で自分が見ることもないと思っていました。そして何より51話という大ボリューム。正直相当な抵抗がありましたが、挫折覚悟で挑戦は始まりました。

ちなみに最終的に視聴を決断する決め手となったのは、prideのフルサイズ音源を探していた時に出会ってしまった『RL』版 速水ヒロのプリズムショーでした。

その時は『キンプリ』に登場するプリズムショーは全て「映画用に新規作成されたもの」だと思っていたので、半端ではない衝撃を受けました。いや一般常識で測ったら「あれが朝の子供向けアニメで流れていた」という発想できないよ。

結果「待ってくれどんなアニメなんだ…」という好奇心が全てを上回ったという感じに。蓋を開けてみたらオバレはちょい役でもないし神浜は1話からいるし、何なんだこのアニメは…という気持ちはどんどん強まることになりましたね。

そんな成り行きで見始めた『プリティーリズム・レインボーライブ』は最高に面白いアニメで、挫折なんて考えることもなく3週間ほどかけて51話を完走。

最初は映画で"知っている"オバレの3人が登場する度にキャッキャッし、想像以上に人間のクズだった速水ヒロをモチベにアニメを見ていたはずが、気付いたら登場人物全員の生き様とプリズムショーの奥深さに取り込まれてしまっていたのでした。

『RL』にも『キンプリ』で感じた超構成力による情報の押し込み、スタイリッシュに駆け抜ける疾走感は存在し「同じ人が手掛けている作品だな」ということは十二分に伝わってくるアニメでした。

今回は『キンプリ』の記事なので詳細は省きますが、それだけ原作で濃密な物語が展開され、それが土台となって創られた作品が『KING OF PRISM』であるということは是非しっかりお伝えしておきたいですね。

想像を超えた作品の緻密性

『RL』を完走する頃には当然『キンプリ』の上映は終了していると考えていた僕でしたが、この作品の辿った顛末はその真逆。

異例のスーパーロングラン上映を果たし、上映館数を拡大し続ける異例の事態に発展。1年以上に渡り「全国どこかの映画館で上映している」という凄まじい結果を生みました。

そして幸運なことになんとそのタイミングで日常生活圏内の映画館に『キンプリ』が来襲。知識を得た上で『キンプリ』をまた見るチャンスを得ることができました。これがなければ、続編を追いかけこそすれ、今ほど熱を注ぐことはなかったかもしれません。

全てを知った上で改めて観直した『キンプリ』は圧巻の一言。
『RL』を観るまではビックリ映像にしか見えなかったプリズムショー演出の1つ1つ全てに「原作の物語を内包した意味」があることが分かり、その全てが滂沱のごとく脳内になだれ込んで来たのです。

もちろん途中で語られた背景も全て理解できますし、速水ヒロが如何に自分に都合が良い部分を掻い摘んで伝えていたかも理解しました。

それを踏まえた上で見るギリシャでハリウッドに行って星座になるシーン、一条シン君のプリズムショー、最後に登場する『RL』の女の子達、ネット上でネタにされゲラゲラ笑われている、自分もつい最近まで笑っていたその全てが感動の演出に変わって行きます。

「全てが分かった…」

あの時の"辿り着いた"感覚は忘れようもなく、『KING OF PRISM』という作品が如何に高いレベルで緻密に練られた作品であるかを思い知らされました。

その後は行ける範囲の映画館を巡って身内を沼に落とし込みながら可能な限り応援上映に参加し、15回ほど映画館で観ました。さらにその間に『RL』の2周目を完走したと言えば、僕の入れ込みようは分かってもらえるのではないかと思います。

僕が最初に「何かがある」と感じたものは、確かに存在した。
それは自分の直感に対する自信にもなったし、何よりその"何か"が自分の想像を遥かに超えたレベルで作品に落とし込まれているということに、とにかく感激しました。こんな作品には出会ったことがなかったと言って過言ではないほどに。

この作品を信じてしっかり追いかけて行こうと強く思えるほどの体験を『KING OF PRISM』は僕にくれました。あの時「この作品を追いかけ続けていれば、きっと自分は1つ上のランクで物を語れるようになる」と確信したのです。

その現時点での成果として書かれたのが、例の14万文字感想記事だと思って下さい。『キンプリ』で育ててもらった恩を、3年越しに『キンプリ』に返す。それがあの記事群に込められた想いです。

おわりに

これが僕が『キンプリ』にハマることとなった大まかな経緯です。

ここまで読んで頂いた方には分かると思うのですが、僕はこの時点で『キンプリ』のキャラの話を一切していません。

前提として、僕がこの作品にハマったキッカケには「キャラ愛はなかった」ということを明示しておきたいと思い、まずこの記事を書きました。

思うに、この点が多くの女性エリートの方や元々『プリティーシリーズ』が好きで『キンプリ』に入った男性とは異なった始まり方(ハマり方)をしている部分であり、結果としてあの『スッスッス』感想記事を書けるようになったルーツとなるものだと思っています。

ですので次の記事では、こういう事実的な話ではなく、作品感に振り切った内容を書いて行こうと思います。

「作品が優れている」ことでできるのは、絶大な"評価"まで。
絶大な"熱量"を向けられるようになった理由には、もちろん「琴線に触れた要素」が存在します。

極個人的な主観に基づいて「何が僕にとって最高の作品だったのか」をお届けします。よろしければお待ち下さい。

今回はまずこの辺りで。
お読み頂きありがとうございました。

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はつ

『超感想エンタミア』運営者。男性。美少女よりイケメンを好み、最近は主に女性向け作品の感想執筆を行っている。キャラの心情読解を得意とし、1人1人に公平に寄り添った感想で人気を博す。その熱量は初見やアニメオリジナル作品においても発揮され、某アニメでは監督から感謝のツイートを受け取ったことも。

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