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【キンプリ】『KING OF PRISM』関連作品丸分かり解説!まずはどれを見るべき?

2019年2月12日

 

引用元:https://kinpri.com/news/detail.php?id=1074288&artist_cd=KOP3S

最新作『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』の劇場公開が3/2(土)に迫っており、2年ぶりに話題となっている『キンプリ』。最近は同通称の某アイドルグループが人気ですが、作品とは全く関係ありません。

劇場公開後にTV放映も行われることも決まっている最新作から『キンプリ』に触れる方もたくさんいらっしゃるはず!

しかしこの『キンプリ』は結構「訳あり」な経緯で誕生した作品であるため、関連作品や派生作品がかなりの数存在しています。ファンによるオススメの圧力が高いこともあり、「正直どれを見れば良いのかよく分からない」「ここから入って良いのか分からない」という方もかなり多いはず。初見さんにはハードルが高い状態となってしまっていると思います。

いやもったいない。アニメが始まるのにそんな理由で興味を持ってもらえないのは困る。僕はそう考えました。

なのでやりましょう作品解説!
語りましょうどれを見るべきか!

今回は女児向けアニメなんて1本も見たことなかったにも関わらず『キンプリ』からこの世界にのめり込んでしまい、最終的には劇場に30回以上足を運んでしまった男による関連作品解説記事です。

「これを読めば何をどう見れば良いか分かる」という内容になっています!『キンプリ』に興味を持って頂いた皆様方!是非色々知って帰ってください!

おさらい:『キンプリシリーズ』とは

「『キンプリ』って何?」という方はまずこちらの記事を読んで頂きたい。

『KING OF PRISM』をまだ観ていない方へ! 50回通った漢の丸分かり解説!

続きを見る

ここでは関連作品紹介の前にザッとおさらいを。

『キンプリ』は『KING OF PRISM by PrettyRhythm』というタイトルの作品からスタートしました。この「by PrettyRhythm(プリティーリズムより)」というのが肝。

『キンプリ』は土曜の朝に展開されていた女児向けアニメ『プリティーリズムシリーズ』の派生作品。『プリリズ』に登場した男性キャラクターをフィーチャーするために誕生した作品です。

『プリリズ』の後継作品となる『プリパラシリーズ』『プリチャンシリーズ』も併せて『プリティーシリーズ』と呼称されており、今なお女児向け作品として一大コンテンツの地位を維持し続ける人気シリーズです。

なかなか意味不明な企画だったのですが、これが意味不明な策略により意味不明な大ヒットを飛ばして今に至ります。

そんな中で2019年からスタートする『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』(※以下『キンプリSSS』)は、『プリリズシリーズ』から登場していた男性キャラではなく、『キンプリシリーズ』から登場した新キャラクター達をより深く掘り下げていく内容になって行く模様。

これらを念頭に置き、作品紹介をご覧下さい!

関連作品紹介

それでは関連作品を紹介して参ります。
優先度も併せて表記しますので、それをザッと確認するだけでも大丈夫ですヨ。

『KING OF PRISM by PrettyRhythm』

引用元:『KING OF PRISM by PrettyRhythm』キービジュアル

優先度:★★★★★

伝説の始まり。
『キンプリシリーズの1作目』となる本作は、わずか60分にその魅力を濃縮した短編作品。

構成の巧みさによって展開される圧倒的なストーリー展開と演出力は電子ドラッグと評されるなど、ネットを中心に大きな話題を生みました。

正直言ってストーリーを初見で"理解する"ことはできないと思いますが、まず『キンプリ』の面白さを"感じて"もらうにはやはりこの作品から入るのがベスト。僕もここからスタートして劇場に30回足を運ぶことになりました。

他の作品にはない脳を直接揺さぶってくるかのような映像の数々は、必ずや初見の皆さんの心に楔を打ち込んで行くはずです。

最新作『キンプリSSS』の中心となって行くキャラクターも、ほとんどがこの作品で初登場した男の子達。基本的な関係性やキャラクター性を知るには、この作品のチェックは欠かせないというところでしょう。

何にせよ60分しかない作品なので、視聴のハードルは低めというのが嬉しいところ。たまたま少し時間が空いた休日にとりあえず再生してみる、という見方から入ることが可能。

『キンプリSSS』をより楽しみたいならまずここから!始めましょう!

『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』

引用元:『KING OF PRISM-PRIDE the HERO』キービジュアル

優先度:★★★★★

『キンプリ』の正統な後継作。通常『キンプラ』。
1作目とセットで前編・後編とも呼ぶべき創りになっており、『キンプリSSS』に繋げるにはこちらも是非ともチェックしておきたい作品です。

この『キンプラ』でメインとなるキャラクターは『プリリズRL』(※詳しくは後記)から継続登場している人気アイドルユニット「Over The Rainbow」の3人。『キンプリ』はそもそもこの3人の話をしっかり展開したいという想いが大きな1つの理由となって創られたものです。

『キンプリ』+『キンプラ』でこの3人の物語が一定の終着点を迎えるため、ストーリーとしては実に清々しい大団円を迎えます。『キンプリ』のエンディングを見たら、流れで『キンプラ』までは見ておきたくなると思いますが、是非セットで見ておいてほしいですね。

『キンプリSSS』はこの作品のさらに未来が舞台。いよいよ『キンプリシリーズ』から登場した「Over The Rainbow」の後輩たちがより深く描かれる作品となります。

一部のキャラクターに残された伏線や新しい動きがストーリーの中核を担うのは間違いなく、前2作品をチェックすることで最新作のストーリーをより細かく楽しめるようになる可能性は高いです。

『キンプラ』も70分と短い時間に濃縮された作品で、2作同時に見ても130分で見終えることが可能。ちょっと長めの映画1本くらいの時間なんですよね。体感時間は1作辺り6時間くらいあるので、認識的には12時間かかると思いますが、実際は2時間なので大丈夫です。見てみましょう。

『プリティーリズムレインボーライブ』

『プリティーリズム・レインボーライブ』キービジュアル

優先度:★★★★☆

『プリティーリズムシリーズ』の3作目(最終作)にして『キンプリ』の派生元作品となるのがこの『レインボーライブ』(以下『プリリズRL』)

3作目ではあるものの前2作品から世界観が一新されているため、完全に独立した1本の作品となっています。つまり、この作品だけ見てもアニメとして1から100まで楽しめるということ。

『キンプリ』はこの作品から2年後の未来という設定でスタートします。
『キンプリ』で活躍する「Over The Rainbow」の3人はこの作品が初登場。最初はいがみ合いながらも徐々に打ち解けて行き、ユニットが結成されるまでが描かれます。なのでまずこの「Over The Rainbow」が結成されるまでこのアニメを見るというのも良い選択です。

『プリリズRL』は朝の女の子向けアニメなので、当然主人公やメインキャラクター達は全て女の子。男の子達はあくまで恋愛(憧れ)の相手として用意されたサブキャラ達なのですが、何故か濃密な男性キャラの人間模様がストーリーに激絡みしてくるという特異な作品となっています。

この作品で登場した設定の幾つかは『キンプリ』にも引き続き採用されており、特に『キンプラ』では『プリリズRL』の演出や人間関係を一部踏襲しているため、『プリリズRL』を見ておくと100%内容を楽しむことができる作品となっています。

アニメは全51話と少々長めなのがネックですが、その話の創りは異常なほど優れていると言え、アニメ全体で見てもなかなか類を見ない完成度を誇ると言っても過言ではない作品です。毒親に悩まされる女の子達の姿は大人が見ても息を呑んでしまうほど。普通に濃ゆい人間ドラマ作品として滅茶苦茶面白いので、見てほしいという気持ちはすごくすごくすごくあります。見てほしい。

しかし最新作『キンプリSSS』については、『プリリズRL』の頃は存在しなかったキャラクター達が中心となるアニメなため、ストーリーを追う上で視聴の必要性は絶対的なものとは言えないと思われます。

『キンプリシリーズ』を余すことなく楽しみたい、という場合は絶対見ておいた方が良い作品ですが、あくまで『キンプリSSS』を見る前に必要な知識をつけたいという観点では、保留にしておいても良いかもしれません。

なお「Over The Rainbow」が主に活躍する話だけをまとめた公式ファンディスクが発売されており「ザッと知っておきたい」という方は、こちらに含まれた話数だけチェックしておくというのも悪くない方法です。

『プリティーリズム・オーロラドリーム』

引用元:『プリティーリズム・オーロラドリーム』キービジュアル

優先度:★★★☆☆

『プリティーリズムシリーズ』の記念すべき1作目(※以下『プリリズAD』)

オーソドックスな創りとスポ根要素で綺麗にまとまった作品です。後半に行くに連れて暗黒要素が強まって行き「女児向け…?」と思うほどの威圧的展開が続きますが、それらを乗り越えて最後に迎えるカタルシスには老若男女問わない感動があります。

世界観が異なるため『キンプリ』のストーリーとは直接的な関係性はありませんが、一部の演出においてこの『プリリズAD』をオマージュしている部分があり、特に『キンプラ』にはこれを見ていることで「おおお…!?」と思わされるところが随所に散りばめられていました。

また『プリリズシリーズ』『キンプリシリーズ』にはプリズムジャンプという必殺技があり、この演出の凄さ(面白さ)が作品の象徴でもあります。シリーズの垣根を超えて登場する技も数多くあり、過去作品を見ていることで「そのジャンプの本当の凄さが伝わってくる」という楽しみ方も可能です。

「全ての原点」とも言える作品なため、見ておくと楽しめる範囲は広がるかもしれませんが、こちらも『プリリズRL』と同じく51話存在するため、履修には結構時間がかかります。特別必要ではありませんので、余裕があったら見るくらいで良いと思います。

「絶対に一番最初のものから見て行きたい」というタイプの方は、ここからスタートすることで時代の流れによる変化や進化を感じながら作品を楽しんで行くことができるかもしれませんね。

『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』

引用元:『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』キービジュアル

優先度:★★☆☆☆

『プリティーリズムシリーズ』2作目(※以下『プリリズDMF』)

『プリリズAD』の正当な続編に当たり、今作から登場する主人公組の他にも、先輩ポジとして『プリリズAD』のキャラクターが継続して登場します。つまり『プリリズAD』を見ていないと話が半分くらい分からないので、初見向きではありません。

『キンプラ』でこの作品に登場した楽曲が一部使用されるなどのオマージュはありましたが、『プリリズAD』同様ストーリー的な面での視聴理由はありません。あとは今のところだと、一部のプリズムジャンプが誕生した経緯を知れるくらいでしょうか。

この作品も51話まであるのですが、最初の25話くらいまでが正直面白いと言える作品ではなく(※個人の意見です)最後まで見ても総じて駄作という呼び声も少なくない作品なため「あえて見る」という行為が必要となると思います。僕は後半からは普通に好きですけどね…後半は…。

『キンプリシリーズ』『プリリズRL』を見てこの世界観にドハマりし、そのまま『プリリズAD』も見てしまったので、最後に残ったこの『プリリズDMF』を見る…くらいで良いのではないかと思います。

『プリリズDMF』を好意的に見るに当たって重要となるのが、これらの関連作品は全て菱田正和監督の舵取りによって創られた作品であるという知識です。

この知識を持って『プリリズDMF』を見ると、この作品が面白くなかった理由のほぼ全てが改善された結果生まれたのが『プリリズRL』という傑作であったことがよく分かります。そしてそれが『キンプリ』という怪作に繋がって行ったことまで辿ることができるのです。

そういうシリーズ通した流れであるとか、クリエイティブなことをより深く知りたい人達が最後に見るべき作品であり、『キンプリSSS』の視聴に際しては後回しで良いと考えられます。

『KING OF PRISM プリズムラッシュ!LIVE』

引用元:『KING OF PRISM プリズムラッシュ!LIVE』キービジュアル

優先度:?????

※サービス終了済

アニメではなく『キンプリシリーズ』現行のスマホアプリです。
僕は本当に序盤だけプレイしてやめました。当時は面白いゲームではなかった(ストーリーにはそれなりに満足していたが…)

簡単な音ゲーとストーリー展開を複合した「よくあるスマホゲー」ではあるものの、現状では『キンプリシリーズ』から登場したキャラクター達のことを最も深く知り得ることができる作品となっています。

しかしながらアプリナイズされたキャラクター達の言動や行動が原作アニメと異なっているということはよくある話ですし、どこまでが「公式の設定」と扱われているかには疑問が残るところ。アプリでしか登場していないオリジナルキャラクターも存在していますが、彼らが最新作に登場してくるかも現状では不明。

ほとんどのストーリーがアプリベースのパラレルワールド展開ではあるものの、昨年から展開されている一部のイベントは菱田監督監修による『キンプリSSS』へと繋がって行く物語として展開されており、もしかすると話の端程度にはここで登場した設定が活かされているかもしれません。

スマホアプリという特性上、全てのストーリーをいつでも読めるというわけではないため、現状では確認ができないストーリーも存在します。今後この作品がアニメを見る上で押さえておいた方が良いものになるかどうかは、始まってみないと分からないというところですね。

『プリパラシリーズ』

引用元:『プリパラ』キービジュアル

優先度:★☆☆☆☆
※僕はまだ1期しか見てないです。

『プリティーリズムシリーズ』終了後に展開された新たな『プリティーシリーズ』。一部の施設名や演出には後継作としての名残を感じられます。メイン対象年齢が『プリリズ』より少し下に修正されたこともあり、よりポップな雰囲気なのが特徴。

シリーズ後継作ではあるものの、中核を担うスタッフの多くも刷新されているため、基本的には『キンプリ』とは無関係。全く別の作品です。

路線変更から爆発的ヒットを飛ばしたのがこの『プリパラ』であり、世間的には『プリティーシリーズ』と言えばこの『プリパラ』という認識が強いと思います。大人のオタクにもかなりコアなファンが多いことから、作品自体のクオリティが高いことは言うに及ばずというところですが、『キンプリ』を見る分には特に見る必要はないと言えます。

ですが菱田監督には、関連する全作品を『キンプリ』に巻き込んで行きたいというような意思を持っているようにも感じられるため、『キンプリSSS』に『プリパラ』の息吹を感じられる演出が練り込まれてくる可能性はゼロではありません。

それでも前記した『プリリズシリーズ』に比べれば、こちらの作品を優先する理由はないと言えるでしょう。『プリリズシリーズ』を全部見終わったにも関わらずさらに深淵へ至りたい…という思いが強くなった時に見れば良いのではと思います。

キラッとプリ☆チャン

優先度:★☆☆☆☆
※見てないです

『プリパラ』終了後に始まった現行の『プリティーシリーズ』。

現行ということもあり『キンプリ』とは無関係と言って良い作品。
一部のキャラクターが『プリリズAD』から登場していたり過去作からのオマージュは存在していますが、『キンプリSSS』をチェックする分にはスルーで良いでしょう。

『プリティーオールフレンズ』

『プリティーオールフレンズ』キービジュアル

優先度:?????

メイン展開が終了した『プリティーリズムシリーズ』と『プリパラシリーズ』の女の子キャラクター達がクロスオーバーしているお祭り的なオマケ。

作品は存在せず、公式サイトで公開されている短編ストーリーのみがそれに相当します。

主にグッズ展開やイベント展開を行う企画で、割と「何でもアリ」という感じの内容となっており、方向性やメインターゲットは特段定められていない様子。

『プリリズシリーズ』や『キンプリ』に登場している男性キャラクター達がこの展開に噛んでくるかは今のところ不明ですが、雰囲気的には『キンプリ』と差別化して展開が進められていくように感じます。

現状では『キンプリ』を見るためにチェックする必要はないということで良いと思いますね。

まとめ

優先度高

『キンプリ』
『キンプラ』
『プリリズRL』

※これらは全て同じ世界観でストーリー展開されている。

優先度中

『プリリズAD』
『プリリズDMF』

※これらは同シリーズながら、世界観を同じくしない。

優先度低

『プリパラ』
『プリチャン』

※後継展開シリーズだが基本的には関係ない。

優先度不明

アプリ版『キンプリ』
『プリティーオールフレンズ』

※無関係ではないが公式での扱いが不明。

こんな感じでしょうか。

何はともあれ、時間がない方は『キンプリ』『キンプラ』の2作品を130分で見てもらえれば『キンプリSSS』に向かっての準備は十分だと言えます。『キンプリSSS』を見ながら興味を持った段階で後ろに戻るという見方をするのも可能です。多くの『キンプリシリーズ』のファンも今でこそ深入りしている人が多いものの、元はそういう入り方をしている人ばかりと思います。

そういう経緯から、最初から○○を見た方が良いという考えのファンは少ないはず。とりあえず「見れるやつから見て行けば良い」というのがこの『キンプリシリーズ』の楽しみ方です。

過去2作では言うほど新キャラ達の過去や素性の掘り下げが行われていないので、『キンプリSSS』は待望となる「全く新しい彼らのお話」が展開される最新作です。

そういう意味で言えば『キンプリSSS』で得られる多くのエンターテイメントの体験は、初見の方にも深入りしたファンにも真新しいものになるに違いありません。

いよいよ劇場公開まで1ヶ月を切りました。楽しみです。
初となるTVアニメ展開が行われる『キンプリSSS』をより多くの人と楽しんで行けることを願っています。

プリズムの煌めきをあなたに!
次は応援上映の場でお会いしましょう!それでは!

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はつ

『超感想エンタミア』運営者。男性。美少女よりイケメンを好み、最近は主に女性向け作品の感想執筆を行っている。キャラの心情読解を得意とし、1人1人に公平に寄り添った感想で人気を博す。その熱量は初見やアニメオリジナル作品においても発揮され、某アニメでは監督から感謝のツイートを受け取ったことも。

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