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キンプリオタクの『あんスタ』ミリしら感想 アプリ編⑩「反逆!王の騎行」

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アプリ『あんさんぶるスターズ!』タイトル画面より

アプリ版での記念すべき10記事目。
今回取り上げるのは「反逆!王の騎行」。いわゆる「ジャッジメント」です。

このストーリーはアニメでも取り上げられ、Knightsのキャラクターたちを知る上で最も重要なエピソードだったことも記憶に鮮明です。また、記事執筆がモンスター級に大変だった一話でもあり、転じて僕の『あんスタ』感想で最も評価された記事の1つにもなりました。

アニメ感想執筆時にも原作でカットされたところを読んでほしいというメッセージは幾つも頂いており、半年前を思い出しながら読み進めることに。

アニメで実際に見たストーリーの執筆は久々ですね。今回も楽しく書かせて頂きます。よろしければお付き合いください。

なお今回の記事は「ジャッジメント」の前日譚に当たる月永レオのキャラクターストーリー「第一話・第二話」「箱の中の楽園」「作曲/第一話・第二話」を踏まえた内容でお届け致します。

アニメ版はよくできていた

まず始めに、今回アプリ版の「ジャッジメント」を読んだことによるKnightsのキャラクター達の印象変化はほぼありませんでした。司の入る前のKnightsは荒れ放題で辞めた人が大勢いた、嵐ちゃんと王様の関係性が意外と薄いなど初めて分かる情報はもちろんありますが、現時点で核心を揺るがすようなものはなかったと思います。

アニメ版の「ジャッジメント」は一話尺に畳まれていながらもポイントはしっかり拾われていたことで、原作ファンの方々からも概ね好評に受け取られていたと記憶しています。実際に僕もあの「ジャッジメント」は一話の構成と盛り上がりという点で、アニメ版で最も優れた回の1つだと思っています。

当時はそれを踏まえた上で僕の記事が評価頂けていたということであり、つまり僕が「ジャッジメント」に対して抱いている印象は、8割はアニメ版で完成していたと言えるのでしょう。それが原作を読んだことで大きな実感となってくれました。

ですので僕が「ジャッジメント」について感じた内容は、アニメ版の記事を読んでもらえればだいたい分かる状態です。半端ない文量で書き込みが行われた記事ですので、まだお読みでない方はそちらから読んで頂けると嬉しいです。

キンプリオタクの『あんスタ』ミリしら感想 第18話 帰還した騎士王 同胞へ贈る愛のジャッジメント

というわけで何を書こうか悩んでしまったのですが、今回の記事ではアプリ版とアニメ版で感じ取れるものが違う部分と、月永レオという存在がもたらすストーリーの構造についての記事にしようと思います。

あんずの存在による感じ方の変化

アプリ版とアニメ版「ジャッジメント」の大きな違いは、やはりこれは他のストーリーと同じく、物語の中心に転校生(あんず)が存在していることでしょう。

アニメ版のあんずは基本的にTrickstarの勝利の女神として描写されており、「ジャッジメント」において彼女が何かをしたという描写はなかったように思います。

そのため、アニメ版の物語は月永レオが気まぐれで(何らかの意図があって)帰還したことによって、Knightsのメンバーが翻弄される形でデュエルを強いられる内容になっていました。実際、レオの帰還に対するKnightsの反応は、アニメ版の方がドライに見えるよう調整されていた気がします。

しかし原作では月永レオは自主的に還ってきたわけではなく、司の依頼であんずが奔走した結果でした。つまり彼の帰還は人為的に発生したものだったわけです。

基本的にKnightsのメンバーはあんずと司に甘いので、彼らのレオへの個人的な感情を度外視しても、この結果は司とあんずによって引き起こされた「致し方ないもの」であり、恐らく受け入れるべきものでした。

過去のことはまだ分かりませんが、少なくとも現在のKnightsのメンバーには、レオの振る舞いや失踪についてネガティブに思っている者はいない雰囲気です。なので「突然現れて勝手なことをし始めた」という印象が無くなったことで、彼らはレオの帰還をだいたい好意的に受け止めていることがより明確に見えると思いました。

一方で司は「自分が蒔いた種」により、自分が思っていたのと全く違う結果を招いてしまったことで口から愚痴が止まりません。これも「いきなり還ってきて何だあいつ」と思うのと、自発的な行動による結果=身から出た錆であるのとではまるで感情が違うでしょう。

そして(原作は台詞量が単純に多いこともありますが)司→レオの感情はより分かりやすい形になっています。他のKnightsがアニメよりもポジティブであることを踏まえると、司の幼さや生真面目さ・純粋さが対比的にも分かりやすく描かれています。結果として司のキャラクター性を深める上では非常に重要なストーリーであることも見えてきます。

また彼を中心とすることで、その依頼を受けたあんずが確実に物語に巻き込まれてしまっていて、全体を通してあんず(プレイヤー)がKnightsの中心で翻弄されるようなテイストに。今までのストーリーと比較して、あんずが"参加している感覚"が強く、少し乙女ゲー色が強い印象を受けました(乙女色の強い台詞は初期特有のものらしいですが)

Knightsはファンをお姫様扱いする、その振る舞いがアイドルとしての魅力だと聞いています。『あんスタ』という作品においては、彼らのキャラクター性とその「中にいる感覚」がセットで大きな人気を獲得するに至っているのかもしれませんね。

司を通して"月永レオ"を知る物語

では次に月永レオについてです。
彼については「原作内で心情描写が一切行われていない」「ストーリーによって見え方が変わる」といった情報を事前にメッセージで頂いていて、今後これは考慮して記事を執筆して行こうと思っています。

「ジャッジメント」は確実に朱桜司から見た月永レオの物語ですが、今回はその"司を通した"という部分に着目しましょう。

まず僕はアニメ視聴当時レオ登場前は、曲がりなりにも「Knights」という名を冠したユニットで、この偏屈者の集団をまとめ上げているleaderなわけだから、もうそれは気高いcharisma性に溢れたキャラクターが登場するのだろうと思っていたと記憶しています。

そして原作版「ジャッジメント」はレオのお披露目回だったとのこと。つまり当時「ジャッジメント」をオンタイムで読んだ(または公開順に追いかけた)人達は、この点でアニメ新規の僕と同じ感覚を共有しているはずです。

この想像は「普通に考えれば」という基準の中で恐らく最もありふれたものであり、実際にレオはビジュアルだけ見れば"そういうキャラ"に見えなくもない造形をしています。なので、当時初めてレオのキャラを見た時は「何だこいつは」と思ったものです。

そしてこれはこの時点で司がレオに抱いている感情と同一です。司が抱いていた「まさかKnightsのleaderが…」という落胆も、彼に元々抱いていたであろう幻想も、(驚きという形ではあるものの)同じように実感することができていると思います。

つまり「ジャッジメント」は、朱桜司を通した価値観で月永レオを知っていく物語だったのではないでしょうか。

月永レオが何を考えていてどういう言動を取るのか、どのような信念と価値観で行動する人物なのか。バックボーンや彼の経験を何も知らない状態から、どんなものを抱えたキャラなのかを司と共に想像していく楽しみがあると感じました。

司を知るほどにレオに興味が湧く

新米騎士として背伸びして努力を重ねるKnightsの司に、事情を窺い知らないままに強く当たるレオは「ジャッジメント」ではヒール役に当たります。実際は嫌われてもおかしくない立場です。しかしそれを受けて成長した司はレオを受け入れて、そのレオの心を動かします。

すると、この月永レオという人物は一体何を考えているのか、真意はどこにあるのか。どこまでが本気の発言でどこからが作ったものなのか、壊れた心はどこまででどこからが元々の彼なのか。そういった月永レオの内面に大きな興味が湧いてきてしまいます。

この物語は朱桜司を中心に据え、彼の魅力を存分に感じ取ることができるものでしたが、その朱桜司のことを理解しようとすればするほど、その先にいる月永レオのことも気になるという構造になっています。

「ジャッジメント」は5人のKnightsの始まりの物語と位置付けられていると思います。もちろん司とレオ以外の3人にもしっかり見せ場があって、「3人と司」「3人とレオ」の間にある別々の絆を感じることができますし、その後を5人がどう進むのかに思いを馳せられる内容です。

その点でこのストーリーが人気なのも理解できますし、Knightsにユニット単位で惹きつけられる人が多いのも分かります。彼らは非常に偏屈で色んなものを抱える集団ですが、その実、身内に対する想いは常にまっすぐで純粋です。

そこのギャップが、どうにも続きを気にさせる魅力があるユニットだなと思います。

他の3人はレオにも司にも甘い

最後に改めて気になったところを少しだけ。

「ジャッジメント」を原作で読んでみて、レオとKnightsのメンバーの距離感を改めて細かく感じることになりました。そこで気付いたのが、基本的に司以外の3人は司だけでなくレオにも甘いということです。

アニメでは「今回の件についての感想」としての発言なのか「月永レオ個人への想い」なのか分からないところがわずかにありました。原作ではあんずの存在によって"事象"としての月永レオが解決されたことで、彼らの発言は月永レオ個人に100%向けられたものであることが確実になりました。

そう考えると、彼らはレオの行動や発言に対して一切の異を唱えていません。口では文句ばかり言っている瀬名泉も、行動を見るに彼の行動や発言を基本的に受け入れています。三者三様に困らせられてはいるものの、その状況についても決して否定的ではないのです。

ですので現状Knightsでは、司のみがレオに食ってかかるメンバーとなっていて、その2人のやり取りさえ他の3人が全面的に受け入れている状態。冷静に考えると正直、これはかなり異様なことです。

これについて、あのレオの態度に最初から3人が今のスタンスであったとは思えず、過去に何かがあったと考えるのが自然です。その過去を知らない司だからこそレオにああいう対応ができるのではないかと考えています。

だから司とレオのぶつかり合いについては、3人は別途何か思うところがあるのだろうと思います。それは今の段階では分かりませんが、今後少しずつ知って行けたら良いなと思います。

おわりに

「反逆!王の騎行」の感想を執筆しました。
一度見ているストーリーとは言え原作の台詞回しで読むとまた違った趣きがありますね。発見も多かったと思います。

この感想を執筆したことで「チェックメイトを読んでください」というメッセージがまた来るような気がしている(もう既に滅茶苦茶来ている)のですが、こちらもしっかり読む予定ですのでご安心ください。ただ公開順に読みますのでもうしばらくお待ち頂ければ幸いです。

なお「ジャッジメント」の後日談に当たるらしい「スカウト!ロビンフッド」も順番が来たら読むつもりです。もうどうせだから今から読んでくれという意見もあるとは思うのですが、それはそれでやはり「実はこれとこれの間にはこういうストーリーが存在していまして…」などの流れにならないとも言えないので、やはり公平に行くべきではないか、と考えています。

いやしかし本当に長い道のりにはなってしまうのですが。できるだけペースを維持しつつやって行こうと思います。どうかその時もお付き合いくださると嬉しいです。

では次の記事でお会い致しましょう。それでは。

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