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キンプリオタクの『あんスタ』ミリしら感想 第21話 アイドルと兄弟 想いが交わるハロウィンの夜

投稿日:2019年12月6日 更新日:

Trick or Treat!
靴下にお菓子を詰め込んでやるから覚悟しろ。

さぁオータムライブの興奮冷めやらぬ中、お話を夢ノ咲学院に戻しましょう。

打倒Edenに向けてより高みを目指すSSを控えたTrickstar。彼らの前に立ちはだかった次の舞台は、七夕祭に続きプロデューサーであるあんずの企画するドリフェス「ハロウィンパーティー」です。

しかし今回(アニメでは)Trickstarには一旦お休み頂きまして!久しぶりに学院の様々なキャラクター達を中心とした創りになっていたこの「ハロウィンパーティー」。

久々の活躍のキャラもいれば最近よく見る顔まで。ここまでで多くの関係性が露わになったことで、毎週どのキャラ同士が絡んだ物語が展開されるのか全く分からないワクワク感がありますね。

様々な想いがアンサンブルを奏でる『あんスタ』の魅力が詰まった25分。今週もしっかりしたためさせて頂きます。

今回活躍したキャラクター達

今回も前半は気になったキャラクターを1人ずつ!登場シーンや台詞に新情報が多く見られたキャラを中心に書かせて頂きます!

月永レオ

「ジャッジメント」以降Knightsのリーダーにしっかり復帰している様子。ステージにも上がっているようですね。展開からして疑う理由もないことですが、確定情報としてアニメで提示されることは重要だと思っています。

破天荒な天才ではあるものの、身内への情愛が非常に強いタイプであるレオ。今回は凛月への接し方などから、その辺りの感情を分かりやすい形で見せてくれました。

最初の活躍は「愛故に…」という行動に突っ張ったものだったので、彼の等身大で人間らしい一面が見えたのは嬉しい限り。Knightsに対して抱いていた悩みから解放されたのが伝わってきますね。

ところどころ自分勝手な勢いがあるのは相変わらずですが、凛月のワガママにも顔色一つ変えずに対応したり器の大きさを感じさせる一面も。自身が身勝手である故に、他人の身勝手に対しても寛大…と言ったところでしょうか。

彼が抱えている闇はアニメでは語られない部分だと思いますが、今の彼は大らかで善なる人間であるのは間違いないと感じています。

守沢千秋

オバケに弱すぎるヒーロー。
ヒーローたる者、意外とありがちな設定ではある。

ハロウィンの仮装も全て本物のオバケに見えているかのように振る舞う姿は、現実と空想を混同しすぎているようにも見えました。元々現実でヒーロー然としていること自体、客観的に見ればおかしな話ではあるので。

彼にとっては「そう見えるものはそう」ということです。人が演じているとか実際に存在しているかとかは、認識の上であまり関係ないのかも。

その他「スーパーノヴァ」の際に深海から「無理している」という話があったように、案外素の彼は打たれ弱いところがあるのかもしれないとも思いました。頑張れリーダー。

三毛縞斑

分からない。
何も分からない。

Ra*bits

結局君らがメインになる話はないのかなァ!?(登場話数は多いものの、個々人を語れるほどの活躍が見れないままここまで来てしまった…)

大神晃牙

1話から登場していたものの、個人としてはあまり目立った活躍がないまま5ヶ月が過ぎました。いよいよ彼の出番です。

見た目はヤンキーで喋り言葉もヤンキー。
でも実は情に厚かったり甘いものが苦手だったり動物に懐かれやすかったりツンデレ気質だったりと、この作品にしては珍しいテンプレをそのままなぞっているように見えるキャラクターの1人。

一方でこういうキャラは無口で人付き合いが悪そうに見えることが多いですが、晃牙は自分の心の内を言葉にして相手にちゃんと伝えるタイプ(意外と話が長い)のようです。1話の綺麗すぎる爪と照らし合わせると、几帳面で真面目な一面が見えてきます。

他にも「どうも上手く噛み合わない相手」をリッチー・コーギーと呼び合っていたり、距離感の取り方がよく分からないところも(凛月が先にコーギーと言い出したのに対抗した可能性はある)

ただ端から見ていると、凛月とは普通に仲が良くノリも合っているように見えます。あれを「噛み合わない」と表現する辺り、"正しい人間関係"のバリエーションが狭いだろうことも分かります。THE 男の子!という感じで好印象ですね。

さらに言うと、自分の理解できない関係性を否定して突き放すこともなく、ちゃんと受け入れようとしているのが大きなポイント。

つまり晃牙はなるべく多くの人と仲良くしたいと思っているということでしょう。そのために自分から色々と努力しているだろうことも、態度の端々に現れていますしね。ガオー!

総じて「犬」という感じ。
ペットの犬が家族に馴染もうとしている時の姿に似ている。確かにこれはワンコ。

朔間に何かと悪態をついていますが、しっかりリスペクト精神は持っているのも良いところ。どういった経緯でUNDEADに加入したのかが気になりますね。

春川宙

Switchの3人目のメンバー。
夏目とゲーム部で繋がりがあったこと以外は一切謎に包まれたままだった1年生キャラクター。

出番は僅かでしたが、感情を色として理解することができる能力(共感覚?)の持ち主であることが分かりました。しかも、本人が自覚的になっているかどうかも微妙な感情まで認識できてしまうほどに、その感覚は鋭敏です。

Switchのつむぎと夏目は(方向性は違うながらも)自身の本音や感情を隠してしまうタイプのキャラクター。「何を考えているのかよく分からない」といったことがアニメの映像からも伝わってくる2人です。

その割には2人とも感情的に物事を動かそうとするところがあり、互いにコミュニケーションで誤解や事故が生まれやすい人間性をしています。それでいて人間のタイプが全然違うせいで、互いに「自分は普通でこの人はちょっと変」と思いながらやり取りしていたようにも感じます。

なのでSwitchというユニットがまともに機能しているとしたら、恐らくこの春川宙に何か理由があるのだろうとは思っていました。

それが今回「他人の隠れた感情を読み取ってアウトプットできる」という極めて分かりやすい形で提示されたので、Switch全体への理解が深まりました。

つむぎと夏目は普段から彼を頼っているし、同時に恐れていると思います。しかしながら、3人でしっかりやり取りしているシーンはまだほとんど存在していない状態。全て憶測に過ぎません。

Switchだけの会話シーンも、是非見てみたいところですね。

朔間凛月

ここ数話、支える役としての活躍が目立った凛月。今回はそんな彼を中心とした物語、朔間凛月の隠された内面に触れて行くお話でした。

ダウナー系で感情表現に乏しい凛月ですが、ここに来て感情に大きな変化が表れてきている様子。前回登場時は木陰で倒れていたことを考えると、行動に影響し始めたのはつい最近のことのよう。

本来であれば自分の身体を労わって避けるべき日差しの下に、率先して現れるようになった凛月。それは、自分の周りにいてくれる人達と接して会話をすることに喜びを覚え始めているから。

元々は人付き合いが億劫で心を閉ざしているタイプの少年だったと見受けられますが、動き出した夢ノ咲の事情、Knightsの完全復活と司とのやり取りなどから、徐々に人と深く繋がる喜びを感じるようになったのでしょう。

しかし彼は誰かと時間を共にする喜びよりも「独りぼっちでいたくない」という感情を優先的に言葉にして吐露しました。それは誰かといることより、誰かといないことの方が気になるようになったということ。その想いが転じて、人の温かさを理解するのに繋がっているのだと思われます。

幼馴染の真緒や人付き合いに頓着がない頃から"仲間"だったKnights。そういった身近な人達が近くにいてくれることの心地良さにようやく気付き始めた凛月の元には、幸運なことに彼らが変わらずいてくれています。

それに気付く前と後で変わったことは何もない。
ただ彼の中で1つの認識が変化しただけ。

けれど何かを失わずに、何も変わらずにそれに気付けたことは、凛月にとって物凄く幸せなことだと思います。そしてその幸せの存在にも、しっかりと彼は気付いている。

人間、心が成長すると「なんであんなこと言って(して)しまったんだろう」と過去を悔やむことが沢山あります。それで失って二度と取り戻せなくなる関係もある中で、それらを乗り越えてなお共にいてくれる友人や大切な人もいます。

昔はあんなに酷い自分だったのに、それでもその自分を認めて共にいてくれる。気にも留めていないといった態度で接してくれている。そんな周りの人間の寛大さを実感した時、誰しも周りの人達をずっと愛おしく思うし、大切だと感じるものです。

凛月にとってその瞬間がきっと"今"だった。
その実感が、より広い世界を彼に見せてくれるようになるはずです。

果たされなかった約束

兄 朔間零を"兄者"と呼ぶ。
兄に対する歪んだ感情も、今回より色濃く語られました。

まず、凛月は朔間と呼ばれることを嫌いました。
これはやはり、朔間という呼称が夢ノ咲では「朔間零」を指すことがほとんどだからでしょう。ある種の記号のようなものです。

現に僕は凛月が登場して以降も記事内では朔間零のことを朔間と表記し、朔間凛月のことを凛月と書くことにしていました。本来であれば弟が登場した時点で零と凛月に切り替えるべきでしたが、あえてそうしませんでした。

これは凛月は恐らく朔間と呼ばれることを望まないだろうし、朔間と言えば零を指すと読者も分かるだろうと初登場時に感じたからです。当てずっぽうの試みでしたが、結果読み通りで嬉しくなったので書いておきます。

"朔間"という名字を半ば否定してまで、兄と自身を切り離そうと考える理由。それは過去に起きた兄とのいざこざが関係しているようでした。

凛月と朔間は、五奇人時代に何かしらの約束をしていたとのこと。その約束を動乱の最中にいた朔間が破ってしまった。それ以降、凛月は兄を毛嫌いするようになったと推察されます。

「ジャッジメント」で凛月が司に言っていた「約束だけは死んでも守るから」という意味深な台詞がここに繋がってくるというわけですね。自分は身近な人に裏切られたことで深い傷を負ってしまったから、同じことは繰り返さないという決意の表れだったと。味わい深いものです。

ですが仲間達に心を解きほぐされたことで、1年前の朔間零の苦悩にも考えを及ばせることができるようになった凛月。

その行く末は、物語の後半で語られます。

お菓子作りの得意なSっ子

明るいパーソナルな部分にも触れましょう。

今回はお菓子作りという特技を披露。
利益の半分は自分に入ってくることを確認している辺りもちゃっかりしている。リアリストですね。

逆に言うと利益の半分を渡してでも凛月にお菓子作りをお願いしたいと思っているスタッフがいるということで、彼のお菓子作りの上手さ(異様さ?)は知る人ぞ知る事実なのかもしれません。

実際あの見た目でタコ足などを利用して「味は美味しい(あんずさん談)」創意工夫を凝らせる実力者。正にハロウィンには持ってこいの逸材かも。どこで学んだのでしょうね。

そのお菓子を甘いものが苦手な晃牙に無理矢理食べさせてヘラヘラしており、人を弄んだり弄ったりするのが好きな一面も。茶目っ気があるというよりは、Sっ気があるというのが正しそうです。

朔間零

急に乙女ゲーみたいになる吸血鬼。
これは「ジャッジメント」で凛月があんずの血を要求したシーンと対比的に差し込まれたものだと思われ、よりアダルティで直接的な行動は"兄"の風格を感じさせるものでした。猥褻はダメ。

棺桶型ベッドを凛月がよくピアノを弾きに来る音楽室に配置している辺り、交流はないものの最近の弟の事情について細かく把握していることが察せられます。

その弟との間で、五奇人時代に破ってしまった約束が尾を引いている状況。すまんあえて言うが、その過去が分かった上で前に「お兄ちゃんじゃよ~?」とか言ってたこと考えるとちょっと引く。あとベッドを当たり前のように棺桶にするな。

朔間は当時、英智の謀略に阻まれながら五奇人を守るために海外を飛び回って奔走し、全ての人を救おうと躍起になっていたのでした。英智にその人間性を利用されていたと記憶しています。

全てのものを救おうとした結果、結局五奇人を守ることはできず、それさえ切り捨てれば守ることができたはずの凛月との約束も果たせず終い。

何かを守るために何かを捨てる。
その選択ができたなかったが故に朔間零は何も守れず、前から持っているものも含めて全てを失った。

凛月にはそう思われているようでした。

実際、朔間は全てを失ったわけではありません。
あの事件によって五奇人の絆はより確たるものとなり、彼の元には残ったもの、新しく得たものもきっと沢山あったはずです。

でもそれはあくまで内情の話。
外から分かる確たる"結果"だけを見れば、朔間零の行動の全ては「徒労と消えた」と揶揄されるものだったのかもしれません。その声を凛月はどこかで耳にしていたのかもしれません。だとしたらそれは、彼ら兄弟にとって計り知れない苦痛だったことでしょう。

その朔間が「エレメント」において英智に「お前、もうとっくにこっち側の人間だよ」と吐き捨てたことを思うと、心に来るものがありますね。

朔間はそれら全てを意識した上で、弟と向き合う必要があります。言葉にし辛いこと、できないこと、してはならないことが無限にある中で、彼が弟に伝えたい想いの全て。

それを後半では見せてもらいましょう。

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