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キンプリオタクの『あんスタ』ミリしら感想 第18話 帰還した騎士王 同胞へ贈る愛のジャッジメント

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「あの世で羨めワーグナー!歯軋りしてろよモーツァルト!俺が傑作を紡ぎ出してやる!」

18話「ジャッジメント」始まります。
かなり序盤から出番があったものの、目立った活躍もないままに約3ヶ月が経過したKnightsにスポットライトが当たる単独エピソード。

この感想群もこれで総集編含め19記事目になったのですが、実はかなり初期の方から「ジャッジメントの感想を書いてほしい」という反応が目に入ってきていたエピソードです。色々な意味で「いよいよ来たか」という気持ちにさせられました。

まだ記事を書き始めてもいないのに「ジャッジメントの感想楽しみにしています」というメッセージも複数届いており、こう何だろう、落ち着いてくれ。

期待に応えられるような感想にできるよう、いつも通りにしっかりしたためさせて頂きます。感じたものを感じた通りに書いてこそのミリしら感想。貴賤はない。

お楽しみ頂ければ幸いです。

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リーダー不在で行うステージ

2週間前よりED後に少しずつ顔を見せてくれていたKnightsのリーダー、王様の月永レオがいよいよ本領を発揮する18話。

「ジャッジメント」は物語の圧縮率が半端ではないことが初見なりに伝わる構成であり、レオの存在を1から説明した上で1話の尺に整理するのは困難だったはず。僕個人としては、レオがヤベー奴だという前情報を入れておけただけで、このエピソードに置いて行かれずに済んだと感じています。

2週に渡って彼の存在感を少しずつ提示しておいたのは、この物語をまとめ上げる上でのスマートな布石打ちだったと言えるでしょう。全体構成がよく練られていますね。

その前半では、帰還した王に翻弄されるKnightsの姿が描かれました。特にレオが抜けた補填とした加入することになった新入生、朱桜司はリーダーの変人ぶりに想像以上に当てられてしまったようです。

憧れていただけに、思い描いていたリーダー像と実際のギャップが大きなショックに繋がるのは無理のないこと。特に若ければ若いほどその感情の振れ幅を大きくなると言えます。

誰か事前に知識くらい与えてやれば良かったとも思いますが、それは新入りに「その変人の抜け穴を埋めろ」と要求してしまうことになりかねない。司の真面目さを考えればその可能性はより高まります。

何も教えていないことが、先輩達なりの優しさであったとも考えられます。

飛び入りでオープニングアクトを展開したソロユニット「MaM」のライブもそこそこに、前半で描かれたKnightsの3Dライブが今回の大きな見せ場。3Dライブは14話の流星隊以来のはずなので、およそ1ヶ月ぶりの新作になりますね。

ところがそこにはリーダーへの不平不満を意識しすぎるあまりに気が散ってライブに集中できず、ミスを連発してしまう司の姿が。特に劇中で描かれた、移動と立ち位置の調整をミスるというのはユニットライブにおいては致命的です。

せっかくの(アニメでは)初ライブ且つ、劇中でもう一度あるか分からないKnightsの3Dライブで「完璧なものが見られなかった」という単純に残念なシーンに。結果として、司のミスの重大性が視聴者に強調される形に仕上がっており、面白い見せ方だなと思いました。

しかもこの3Dライブ、演出面でもかなり細かい工夫が施されているなと感じています。

ポージングから伝わる個々の実力

司が移動を間違えたことで瀬名とクロスする結果になった=本来の振り付けであれば2人は同じ方向に動いていたはずです。つまり、この時のKnightsは司と瀬名の立ち位置が逆転するアクシデントに見舞われています。

そういう目で今回の3Dライブを見ていると、後半の決めポーズが極めて不自然な仕上がりに。

司が取っているポーズは鳴上と対称性を感じられるもので、センターで取るべきものではありません。彼は恐らく、元々上手端で取るはずだったポーズを練習の通りそのまま実行してしまっています。ミスをした上にアドリブが全く効いていない状態。

一方で想定外に入れ替わってしまった瀬名の方は、自分が今上手端にいることを意識したポージングになっています。それでいて、本来自分の振り付けではないものに急遽挑戦していることで、鳴上との対称性も不完全というのが実に細かい。

司がアドリブを決めて凛月に動きを合わせていれば何とか乗り切れたはずですが、それができなかったことが災いします。司のミスのせいで決めポーズで"全員ズレている"という悲劇が起こってしまったのです。

「今日もまた4人だけでのlive…。leaderはどこで何を…」

にも関わらず、司はステージに集中することをせずにレオのことばかりを考えます。この時点での司の精神性は、全く褒められたものではありません。

彼のエンターテイナーとしての未熟さが短い時間で浮き彫りになって行くのと同時に、良いところがここまで全くなかった瀬名泉の実力の高さと後輩への信頼が見えるKnightsの3Dライブ。

完璧ではないのは残念なものの、アニメとしてはなかなかに味わい深い内容です。

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内部粛清"ジャッジメント"

ライブ終了後、舞台裏では憤る司の姿が。
その矛先は、自分達に勝手な仕事を押し付けて、ステージに立つこともせず高みの見物を決め込む自称リーダーです。

「ちょーウザい。自分の責任でしょ」

それを逆に諫め返すのが、彼のミスに巻き込まれる形で不本意なステージングを強いられた瀬名泉。言い方にトゲはありますが、彼の言っていることは至って正論と言えます。

司はただ不完全なライブをしてしまった自分への苛立ちを、他人にぶつけて解消したいだけでしょう。平気で他人に責任転嫁してやり過ごそうとしてしまう辺り、その自分の弱さにも気付けていません。ここは誰かがそれを教えてあげなければいけない場面です。

そんな中で瀬名は、最低限の言葉に必要な情報だけを込めて打ち返します。もっと滅茶苦茶に怒っても許される立場でありながら至って冷静な大人の対応。もしかして遊木真くんが絡まなければ良い人なのでは?

それでもリーダーへの怒りが収まらない司はなかなか引き下がることができません。若さと幼さ爆発中。このリーダーへの幻滅ぶりと行動の理不尽さには、どんな理由であれ物申してやらないと気が済まない、誰のせいでこんなことにと言いたげなテンションです。

「アッハハハ! 話は全て聞かせてもらったぞォ!」

そんな折に窓から飛び出してくるLEADER!
そんなどこかで聞いたことがあるような台詞を吐きながら窓の上でカッコイイ(かもしれない)ポーズを取れるのはきっと君だけだ!

「リッツ! 寝る子は育つって言うけど、俺が背伸びないのは徹夜ばっかりしてるせいなのか?」
「何の話?」

何の話?

王からの勅命

未だに名前を覚えてもらえない"新入り"くんは、ここぞとばかりに王様に詰め寄ります。

何故連日過剰な仕事を入れられるのか、そこにリーダーであるあなたは何故登壇しないのか、Knightsは自分を含めた5人揃って活動するべきではないのか。

そういった意図を彼の発言から感じ取れます。

しかし、そこに自分自身の実力やステージ上でのミスについての話が一切挙がりません。司は主観的な感情で動いており、客観的に自身の存在を評価できないところがあるようです。若さ故の…というやつでしょう。

「つっても俺お前のことよく知らないもん」

その司に王様は極めて淡白にそう返します。
元々Knightsが4人のユニットだったなら、司はレオの不在を埋めるために新メンバーとして加入したことになります。既存曲も元々レオが生み出したもののようですし、振り付けも4人用で揃えられているはず。

だとすれば、レオは"自分の代わりに加入した"人間のことをよく知りたいと思うでしょうし、彼を含めたKnightsのことをまず知らなければなりません。何故3人が彼を選んだのかも同時に見極めたいと感じるはずです。

そのために短期間でできる限り確実な情報を得るためには、場数を踏ませるしかありません。

だから言ってしまえば、この連続ライブは月永レオが課した"新入り"への課題であり、できる限り正当な判断をしたいという優しさでもあったでしょう。

「お前、やる気あんの?」

残念ながら司にその真意は伝わらず、不平不満を募らせた上で最低なステージを彼は披露しました。ミスを連発し、先輩に迷惑をかけた上でアドリブによる挽回すら試みれなかった。その上、それを他人にせいにして当たり散らす始末。

「自分が皆の足引っ張っているって自覚ある?」

あの3Dライブの内容を踏まえて今の司の姿を見れば「未熟者である」と断定して切り捨てられるのは当然です。王様が偏屈な人間であることと、司の能力不足は全く関係のないことですから。

それでもKnightsのメンバーは、司を責めることはしません。瀬名もレオに文句を言いたいであろう司の感情の方を尊重し、鳴上は彼の未熟さを肯定し励まします。そして凛月は寝ぼけている。

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王の審判

「…未来のことを考えよう」

その姿を"腑抜けている"と評価したレオの姿に、Knightsのメンバーは流石に驚いてしまった様子。

王という立場であれば、自分を中心とした個人主義チームのKnightsが、後輩を皆で担ぎ上げるような情けない体制になっていることに憂いを感じるのは自然なこと。それをどうにかしたいと思うのもまた当たり前の感情の動きです。

「ここに再び俺の王国を築き上げよう!」

ならば自分が再び王として君臨し、Knightsを導けば良い。彼らをあるべき場所へ、あるべき形へ返す。そのための"デュエル"が必要だ。

レオがこの時本心でそう思っているかは分かりません。でも本心にしろ建前にしろ、Knightsの未来を拡げると信じての発言、行動だったと捉えています。

「"ジャッジメント"を開催する!」

かくして王の勅命により、Knights独自のドリフェス、内部粛清に重きを置いた"ジャッジメント"の開催が断行されることになったのです。

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