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キンプリオタクの『あんスタ』ミリしら感想 第17話 計略のEve 愛おしき"アイドル"達の夏

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第17話!夏!温かいお布団が恋しい季節になりました。
サマーライブ(後編)です!

久々に登場した新ユニット「Eve」の2人を中心に学院の域を飛び越えたうねりが生まれた16話。かつて夢ノ咲学院でも名を馳せた他校生 巴日和の圧倒的個性を前にして、Trickstarは一体どのように立ち向かって行くのか。それがこの17話で描かれます。

夏の始まりは新しい戦いの幕開け。
ステージ上での2つのユニットのせめぎ合いを、紐解いて行きましょう。

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今回活躍したキャラクター達

サマーライブは後編もキャラを深掘りして行く物語。
大きく話が動いたわけではないものの、2話かけて丹念に彼らの活躍や心情変化を感じ取ることができる内容でした。

ですので今回も、まずはキャラクター1人1人について感想を述べる形式で執筆させて頂きます。

氷鷹北斗

なんかキラキラしてんなァ!

日和の存在感に面喰い敵意を持ち続けてはいるものの、上位の存在と認めてしっかり教えを乞い、文句も言わず実行するところは相変わらずの真面目さ。2winkとお笑いの訓練をしたおかげで、大抵のことは受け入れられるようになったのでしょう。

人前に立つ者としてまず求められるのが、何をするにも恥じらわない(ように見せる)こと。全ての原点にして、芸幅を広げる上で最も重要なことです。それがまだ彼には足りていない様子。

彼のような堅物真面目タイプはよりその殻を破るハードルが高いですし、逆に言うとそれをしっかりこなせるようになることが最大の武器になります。

真緒の「皆をまとめるのに苦労している」という発言がほぼスバルに向けられたものと思っているのも、まだまだ自分が見えていない証。臨機応変に動けない北斗のような融通の利かないタイプが、意外とステージ上で問題になっていることもあるもので。

人を知り己を知る。
自分の在り方を決めつけず、新しい扉を開くことを躊躇しない。それが北斗に残る課題かなと思います。でも真面目で素直な子ほど、後から伸びるものなのよ。頑張って。

2wink&Ra*bits

なんかキラキラしてんなァ!2

ストーリー面では新しいことを語れるほどの活躍はないのですが、「あんずのプロデュースで初めて活動した」というのが彼らの今後の成長に大きな影響を与える可能性はあるだろうと思っています。

やはり他人に指示されて指導されるからこそ、新しく見える自分の側面があります。現実でも、様々な演出家から指導されることで成長する演者・パフォーマーは多いでしょう。

Ra*bitsに関しては今までほぼセルフプロデュースでしたし、2winkは朔間の傘下にはあるものの、今までと違った人間からの刺激は確実に新しい成長を促します。これはあんずにとっても新しい挑戦として、彼女を成長させるキッカケとなったはずです。

そしてそれは、Eve(日和)から指導と指示を受けて活動しているTrickstarについても同じこと。

転じて今回の「サマーライブ」は、それぞれが異なった活動をすることの重要性を強調しながら、それが全体としてアイドル達に好影響をもたらすことを伝える構成になっていると感じられました。

彼らの短い活躍が差し込まれていたことは、今後の物語の展開をスムーズにするのではないかと期待しています。

姫宮と伏見

相変わらず姫宮を可愛く見せるのに余念がない作画。アホ毛が大変なことになっていた。

幼少期に日和と会っていたシーンから、姫宮と伏見が幼少期から今の関係を継続していることが示唆されました。いわゆる幼馴染のような存在ですが、その関係性の特殊性はやはり家柄にあるのでしょうか。

そして姫宮の家庭事情も今回が初出。
姫宮は育ちの良さが伺える少年だったこと、英智を慕っていること、伏見との関係性からお金持ちの家の出であることは流石に確定的ではあったものの、姫宮一族という存在が語られたのは今回が初めてのはず。

日和と伏見のやり取りを見るに、伏見家?も姫宮一族とかなり深い関係にある模様。姫宮一族が下げられたことについて、日和と真っ向から戦う忠誠心の強さを見せる伏見は、ちょっと異様とも言えますね。

加えて姫宮は「猫を被っている」と伏見に言われていましたが、どう猫を被っていたかは完全には読み取れませんでした。

単純に自分より位の高い財団の息子に気を遣ったという家庭的事情とも取れなくないですが、姫宮のキャラ的にそれは考えにくい対応です。

幼少の頃から日和に好意を抱いていたようですし、過去にfineとして英智と活動していたことも合いまった、憧れの存在に対するぶりっこという感じでしょうか?

しかしそれも恐らく日和が「fineは苦い思い出」と言い切ったことで反転。英智と現fineを愛する姫宮は、その日和の反応にあまり良い印象を持たなかったのではないかと思っています。これは読み取ったのではなく想像です。

その後も「自分達に黒星を付けたTrickstarだからこそ負けてほしくない」と言っていますが、僕には何となく「日和が旧fineを否定したから、現fineを負かしたTrickstarには負けてほしくない」の方がしっくり来ると思っています。

姫宮は2クール目に入ってから、どんどん良いところが見えてきて良いですね。彼がメインで活躍するところも見たいものです。

佐賀美陣

漣ジュンとのやり取りから、彼のトップアイドル時代のことが少しばかり語られた今回(※漣ジュンについては後述)

ジュンの怒りを一心に受けたものの、それに同情することも同調することもなく「うちの生徒に余計なちょっかいをかけるなよ」という一言で済ませる大人の対応。

過去にジュンの父親と何があったかまでは分かりません。しかしその表情と言葉尻からは、相当に複雑な事情があることが垣間見えました。

少なくとも、佐賀美自身はジュンの父親を敵視したり憎んでいるということはなさそう。せめぎ合い蹴落とし合いが当然のアイドル社会で、ドロドロの愛憎劇が過去に展開されていたことは想像に難くありません。何より"この作品なら間違いなくある"と言える程度には理解が深まってきましたね。

ジュンの存在についても複雑な思いがあるようですが、今の彼は夢ノ咲学院の教師であり、在籍しているアイドル達の管理者でもあります。大人として私情よりも優先しなければならないものがある立場です。言いたくても言ってはならないことが沢山あるのでしょう。

何より、それは未来ある漣ジュンのためにならない内容の可能性もあります。もしそれを優先して彼があの一言に全てを込めたのだとしたら、彼はきっと見てくれ以上に素晴らしい教師である、という判断をしてあげるべきだと思っています。

三毛縞斑

なんだこいつ。
(鳥海浩輔って感じの鳥海浩輔さんでフフッとなってしまうが、この作品に対して今更それを言うのは野暮だろうか)

初登場にして名前を名乗らず、誰からも名前を呼ばれない初めてのキャラな気がします。割と読み辛い名前なのに結局何て読むのか正確に誰も教えてくれない衝撃。みけじままだら。ミケジ…ママ…ダラ…?ママッー!!

さらに作中で初めてとなる、あんずちゃんと過去に接点を持っているキャラクター。名も無き主人公格である彼女の過去に触れていくという、作品的にもなかなか攻めた設定での新規参戦。

性格はと言うと、掴みどころのない発言で相手を翻弄する自由人タイプ。その中で"友人価格"と豪語した上で屋台に貼ってある価格と全く同じ値段でたこ焼きをあんずちゃんに売りつけようとする狡猾な側面を併せ持つ、実にあなどれない男(ただしタコ焼きの価格自体は良心的)
(※お気付きだと思われますが"三毛縞斑"に入ってから適当なことを言っています)

他にもお祭り男と称されていたり、この出番でEDテーマを歌い出したり、実質ナオト・インティライミだったり、ママだったり、謎という謎しかない存在。ちなみにお祭りで無許可で飲食の屋台を出すのは普通に違法行為です。絶対にやめましょう。

生徒会に当然のように認知されている、前回Knightsのリーダーと共に活動しているなど、お祭り男らしく交友関係の広さは伺え、今後あらゆる場面でちょこまかと活躍する…予感が…します…。

OP/EDを見る限りでは、本作では唯一のソロアイドルであることも明らかになっていて、それだけの実力者であるとも解釈できます。その立ち位置に違わず、強烈な印象だけは残して行ってくれました。

次回以降の登場シーンを楽しみにしています。

遊木真

履歴に衣更多すぎ問題

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ジュンとおひいさん

今回もストーリーの中心となった、前編から登場したEveの2名。

前回から印象が変わったところ、より深く分かったところなど数多くあるこの2人については、項を分けてしっかりと見て行きましょう。

漣ジュン

今回、凄惨な家庭環境の下で生活していたことが判明した漣ジュンくん。

詳細は語られませんでしたが、父親は相当イカれた人間な様子。過去には虐待と言って差し支えないような仕打ちを受けてきたように思えます。

粗暴な外面は父親の影響が強く出ている、と考えるべきでしょう。しかし内面の人間性が善に染まっているのが彼の良いところ。彼の成長には、父親以外の要因も絡んでいるとするのが自然です。

普通に考えれば、今回存在が語られなかった母親がその人間性の下地を作ったと予想できますが、幼少期の彼の家は母親の影が全く見えないような描写が為されていたのが気がかり。

玲明学園に入学したのも父親の差し金。そこに彼の意思はなかったことも語られ、今現在(もしくは近しい時期)まで父親の束縛下で生活させられていたことも判明しています。それについて文句も言わず、サラりと受け流してしまう諦観を持っている少年です。

前回の時点から、ジュンについては他人の要求にしっかり応える性格が見えており、それを記事中で善性と評価しました。ですが今回その解釈について一部改めます。

彼は他人の要求に応えるというより、「やらされることを拒まない」という歪みを持っているように思いました。これは恐らく、父親の虐待行為から身を守るために覚えた、処世術のようなものでしょう。

言われたことに従っている限りは、悪い目に遭う可能性は低くなる。自分がやれそうなことはできる限りこなしておけば、後から文句を言われるリスクは小さくなる。そうやって自分の意志とは違う他人の意志を尊重することが、既に彼の意思になってしまっているのです。

良いことをしようとしているのではなく、その方が良いだろうと諦めて動いている。これが漣ジュンの基本的な行動理念であると推察しました。

心の支えだった佐賀美陣

その父親の存在に紐付けられる形で明かされたのが、前回少しだけ示唆されていた佐賀美陣との因縁です。

トップアイドルだった佐賀美に敗北する形で、ジュンの父親は業界を追われたと取れる話が展開されました。実際の裏事情はジュンでさえ知り得ないものなのでしょうが、その後に生まれた彼にとってはその結果のみが重要です。

父親を負かし、間接的に自分を酷い境遇に追い込んだ存在。本来なら純然たる恨みつらみを向けても良い相手です。

その佐賀美に対し幼年のジュンは負の感情をぶつけるどころか、憧れすら抱いていました。それほどにジュンの人間性が当時から善に寄っていたとも取れますし、それほどに当時の佐賀美が輝かしい存在だったとも取れるでしょう。

だからこそ、ジュンにとって引退した佐賀美の姿は、想像を絶するほど残酷な現実として映ったに違いありません。昔とさほど顔は変わっていないのに、全く同一人物だと気付いていない辺り、彼の佐賀美陣へのイメージ補正は、相当にキラキラしたものだったのでしょう。

自分に苦痛を味わわせる父親に対して抱いていた数少ない正の想い。それは「こんなとんでもない奴に負けて終われたなら、親父はむしろ幸せだったんじゃないか」というものでした。そしてその父への想いは、佐賀美陣という個人の輝きによって保たれていたとも言えます。

それがもうとっくの昔に失われて。
昼間から学院内で酒盛りをする小汚い親父に成り果てた。

彼を支える大きな柱の1つが、ポキリとへし折られてしまった瞬間だったと思います。

そして激昂し父親のことを話し出すその姿からは、父親への捨て切れない情のようなものを感じさせます。口で言うほど彼は、父親のことを嫌いになり切れてもいないようです。これももしかすると、頭の中にある在りし日の佐賀美陣がもたらした結果かもしれません。

「無理矢理参加させられたサマーライブだけど…」

その怒りを佐賀美に拒絶され、ジュンの彼への憧れの大半は、完全に嫌悪と憎悪に切り替わったと感じます。

「ちょっとだけ、やる気が出てきましたよ…!」

しかしながら、彼を支える柱はもうその1本ではない。
玲明学園のトップアイドルEden、その半身であるEveのメンバーとして、彼は自分の責任を全力で全うすることを選びます。

奇しくも今の佐賀美陣の存在が、アイドルたる漣ジュンの燻っていた心に火をつけた。

たった2話分の活躍で、これから楽しみなキャラクターになりましたね。

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巴日和

最終盤の内容なため執筆順が前後しますが、キャラクターの内容なので先にまとめます。

日和についてはパーソナルな部分は概ね前回のままですが、新たに明らかになったのは英智との関係です。

会話から察するに、彼の親族が運営している巴財団は、一度は栄華を極めたものの没落してしまった存在であるようです。

思い返せばエレメントの際、英智は2人を篭絡するために「親の仕事の事情を~」というようなことを話していた気がします。英智は天祥院財閥の力を使って、巴財団に何らかのアプローチをかけていたのでしょう。

つまり、彼は政略的に英智と行動を共にしなければならなくなったわけで、そこに彼の意志は存在していなかったと考えられます。だから彼にとって旧fineでの活動は、「苦い思い出」でしかないというわけです。

さらに「天祥院財閥の人間と仲良くしてると、実家の皆に白い目で見られる」という発言から、旧fineで英智が締結した契約が不平等な内容であった、もしくはそもそも財閥と財団が不仲であり、英智と日和の契約が一部の人間以外には秘匿された状態で結ばれた可能性が考えられます。

仮に前者だと日和は不平等契約を見抜けなかった戦犯になってしまうし、後者ならば旧fineでの日和の活動は全面的に親族から嫌悪されるものであったかもしれません。どちらにしても、日和にとってあの期間は抹消したい過去と呼べるものだということに違和感はありません。

しかし、そんな環境にあっても「fineの二枚看板」と称されるほどの活躍を見せ、アイドルとして煌びやかな功績を残しているのが、日和のアイドルとしてのプロ意識の高さを伺わせてくれます。

旧fine時代の環境や状況が垣間見えたからこそ、巴日和というアイドルの存在感が際立ちました。

その印象値は後半から始まる、サマーライブ本番へと引き継がれて行きます。

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