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『勉強大全』伊沢拓司[著]クイズ王はかくも"普通の少年"だったと分かる一冊【レビュー】

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あなたは「クイズ王」と呼ばれる存在が、どのようにして誕生したかを知りたくはありませんか?

現代のクイズ王として、飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍する伊沢拓司さん(※以下敬称略)今やテレビ番組に引っ張りだこの有名タレントであり、見ない日はないと言っても過言ではない出演数を誇ります。

自身が立ち上げたクイズで森羅万象を楽しむ企業「QuizKnock」のCEOでもあり、同社運営のYouTubeチャンネルでは中心メンバーとしても大活躍中。知識と行動力で日夜活動の場を増やす、令和を代表する知識人・エンターテイナーの1人です。

そんな伊沢拓司が手掛ける「ひとりひとりにフィットする1からの勉強法」が書かれたのがこの『勉強大全』です。この本のレビューを記事に認めて行こうと思います。

 

クイズ王の少年期を追想する

この『勉強大全』は大変身近で分かりやすい語り口となっており、これから受験勉強を迎える方にはもちろんオススメ。

分厚いビジネス書のような形式に尻込みしてしまうかもしれませんが、もしこの記事をお読みの方が「伊沢拓司のファンである」のなら、彼に語りかけられているような感覚で楽しめるはずです。

難しい勉強法を学ぶのは億劫に違いありません。それを彼の分かりやすい説明で楽しむように教えてもらえるのは、大きなメリットだと言えますね。

しかし実はこの本には、もう1つ大きな魅力があります。

それはクイズ王がどのような少年期を過ごしたかを知れる内容となっていることです。

東大卒の最強クイズプレイヤーかつタレントで経営者。そのステータスだけ見ると彼を「雲の上の存在である」と認識し、天賦の才能を想像して思考停止してしまいがちでしょう。

ですがこの『勉強大全』を読むことで「クイズ王 伊沢拓司は、どこにでもいるごく普通の少年であった」ことが分かります。

彼のような優秀な人間がどのようにして生まれたか。どのような努力をして今の地位を築き上げたのか。その全てが納得感のある内容と共に腑に落ちてくる。そんな感覚を味わえる内容です。

その努力の本質性は決して受験勉強のみに適応されるものではなく、普段の生活や仕事においても非常に重要なエッセンスが詰まっています。

僕は伊沢さんより5つほど年齢が上ですが、この本を読んだ時「伊沢拓司は20歳(東大在学中)の時点で、今の自分と同じものが見えている」と感じさせられました。社会経験を得た今なら分かると思えるようなことを、彼は自分より10年早く考えて実行していたと感じたのです(※あくまで知見の話であり、学力・知識量では遠く及びません)

その考え方のメソッドは全てこの『勉強大全』に分かりやすく書かれていますし、それを着実に実行した結果が今の伊沢拓司を作り上げています。

ではそんな優秀な頭脳を持つ彼について、何をもって僕が「普通の少年」だと思ったのか。それを以下に記して行こうと思います。

ゲーセン狂いだった伊沢少年

高校2年生の冬、伊沢拓司は東大模試で0点を取った。

あまりに衝撃的な話ですが、これは事実です。テレビ番組などでも彼のエピソードとして、たびたび紹介されている内容です。

厳密に言えば、彼が0点を取ったのは数学の1教科。高校生クイズで2連覇を果たした彼は、クイズの勉強(=文系的な知識)については抜きん出た知識力を誇っていました。しかしその裏で学校の勉強を疎かにしてしまい、明確な苦手科目ができてしまっていたのです。

学校のテストでは全く出題されない知識を蓄えていても、それらは学力に結びつくわけではありません。簡単に言うとクイズの勉強は、多くの子どもたちが「大好きな漫画・ゲームのキャラ名や能力を丸っと暗記する」ことに近しい行いです。知識と言っても、色々なベクトルがありますよね。

そして彼はゲームセンターに通うのが大好きで、学校の帰りにはゲーセンで時間を潰すのが日課であったと本には書かれています。しかも彼がゲーセン通いをやめた理由は「お金が無くなったから」でした。どことなく親近感が湧いてきたのではないですか?

このように高校時代の伊沢拓司は決して常に勉学に励み続けた少年ではなく、好きなことを好きなように満喫する「どこにでもいる少年」だったのです。そのことが『勉強大全』では赤裸々に綴られています。

その彼が自分をコントロールし、勉強に集中する環境を構築し、1年で東大に現役合格を成し遂げるまでの方法論が書かれている本。それがこの『勉強大全』です。

だからこの本に書かれている内容は、多くの人の胸に響くと思います。

誰もが「そうするべきだができない」と思っている、自分に厳しくする方法。好きなことにだけ全力で取り組んでいたい少年が、必要な時と場で「やりたくないこと」と適切に向き合えるメンタリティ。

徹底的な論理に裏打ちされたそれらが、『勉強大全』には余すことなく書かれているからです。

揺れ動く感情を包含したノウハウ

『勉強大全』のもう1つの魅力は、伊沢拓司が受験勉強の途中途中で抱いていた感情も文章に書き起こされていること。

どのタイミングでどのような焦りを感じたか。何をしたらそれを克服できたのか。勉強にしっかり時間を割いているのになかなか成果が出ないもどかしさや、逆に急激に伸びた瞬間の喜びなども記載されています。

読み進めてみるとこの本に書かれたメソッドは、全て誰にでも実践可能な論理性の高いものばかりであることが分かります。極端な話、完全にコピーしてしまうことも可能でしょう。

しかし我々は異なった個人である以上、伊沢拓司のやり方が自身に適合するとは限りません。中には全然合わないものもあるだろうし、やらない方がマシな方法論だってあるかもしれません。

だからこそ彼がどのように思い、考え、『勉強大全』に書かれているノウハウに辿り着いたか。その道筋にこそ価値があります。彼の感情が垣間見えることで、そのノウハウの「自分から見た価値」を読者が判断しやすくなっているのです。

受験勉強期間だけでなく、受験当日に犯してしまったミスやそれに伴った「すべきではなかった行動」なども仔細に書かれていて、とにかく高校三年生の伊沢拓司が歩んだ軌跡を追体験できる内容の一冊。

東大の二次試験で彼が犯してしまった失態が書かれたページは、多くの人の胸をキュッとさせることでしょう。それと同時に「頭脳明晰で才気煥発のクイズ王も、こんな人間らしいミスを積み重ねて今の地位に立っているのだなぁ」と共感することもできるはずです。

勉強について「こうすべきだ」「この方法は効率的だ」と書かれた書籍は様々ありますが、こういった実体験に基づく人間的な弱みを包含した論理を紹介しているものは、かなり珍しいのではないかと思います。

伊沢拓司の学生生活に触れながら、目標達成に立ち向かう全ての人に役立つノウハウが得られる。そんな一冊に触れてみてはいかがでしょうか?

まとめ

ポイント

・伊沢拓司に語りかけられているような語り口。
・受験勉強以外にも通ずるノウハウ・メソッド。
・クイズ王は好きなことに注力する普通の少年。
・彼が自分を律した方法や目標達成の技術が紹介。
・途中途中の感情の動きをしっかりと書き込み。
・感情×論理の方法論だからこそ胸に響く。

目標はあくまで東大に合格すること。
模試の判定が悪くても、点数が取れないところがあっても、本番に点が取れるように調整できていればいい。

最大の目標を見誤ることなく、それを実現するための最適な中目標や小目標を堅実に設定していく。模試0点から東大合格を実現させた極意が、今のクイズ王 伊沢拓司の目線で分析された形で『勉強大全』には記されています。

伊沢拓司がいかに理想的な受験勉強を果たし、自分に振り回されない生活を送ったのか。時にその人間らしい弱みとどう向き合ったのか。分かりやすく読みやすい語り口でそれを伝えてくれています。

彼がクイズの天才として積み上げた論理性は、好きなことを極める過程で得たものです。誰もが持つ大好きなものへの熱量や努力量は、勉強にだって転用することができる。そんな希望を感じさせてくれる書籍だと思います。

皆様もこの機会に是非手に取ってみてくださいね。それでは。

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