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『KING OF PRISM』をまだ観ていない方へ! 50回通った漢の丸分かり解説!

2017年7月7日

引用元:『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』キービジュアル

『キンプリ』を見てください。

このフレーズでおなじみとなった作品『KING OF PRISM』を皆様ご存知でしょうか?この記事を見ているアナタはつまり「そういうこと☆」ですね。

現在は最新作『Shiny Seven Stars』が劇場で絶賛公開中!

『Shiny Seven Stars』は、2019年4月からTVアニメシリーズとしても放送される『キンプリ』!

何だか気になるけど、正直どういう作品かよく分からない。

色んなところで「スゴイ!」という記事やツイートはよく見るけども、読んでもファンの熱量が凄すぎること以外はよく分からない。なので、気にはなるけど、それ以上ではない。こういう印象のまま、ここまで来ている方もきっと多いと思っております。

実際よく分からないからこそ面白い。何度も観ている人ですらよく分かっていないところもある。これは事実です。しかし、よく分からない作品を観るというのはイマイチ気が進まない。その気持ちもよく分かります。

というわけで、の記事では『キンプリ』と続編の『キンプラ』を18回ずつ(多分)観に行った僕が、『KING OF PRISM』を観たことがない人が持つであろう疑問点に、ズバリ答えて参ります!

※『キンプリSSS』は1章3回など随時鑑賞中です。

よろしければ最後までお付き合い下さいませ!

『KING OF PRISM』ってそもそもどういう作品?

まずはやはり『キンプリ』がどういう経緯で生み出された作品なのかを説明する必要がありますね。

『キンプリ』の正式名称は『KING OF PRISM by PrettyRhythm』です。

「プリティーリズムより」ということで、この作品は土曜朝に女児向けアニメとして放送されていた『プリティーリズムシリーズ』をルーツにしたアニメ映画作品です。正確に言うと、シリーズ三作目に当たる『プリティーリズム レインボーライブ』のスピンオフであり、正当な後継作品として生み出されました。

元々は「プリティーリズム オーバーザレインボー」というタイトルでTVシリーズとして放送する案もあったということで、作中でもこれが副題として登場していたりします。

経緯はこうですが、中身は別物。『プリリズRL』は朝の女児向けアニメなので、主人公は女の子で、周りで活躍するキャラも基本的に女の子です。しかし『キンプリ』で活躍するキャラクターは全て男の子です。

これはどういうことなのか、気になりますよね。『プリティーリズムシリーズ』は対象年齢を小学校高学年~中学生くらいに据えていた(らしい)ので、男性キャラもそれなりに沢山登場ます。女の子達が健気に頑張るだけでなく、イケメンとの恋愛とか家族と何だかんだとかすったもんだあったりするストーリーです。

その中で取り分け男キャラのキャラクター性まで深く掘り下げてストーリー化したのが『プリリズRL』であり、アニメ放送当時から界隈では話題になっていたようです。どう話題だったのかは見てもらえれば分かるかと思います。貰っていいだろ?

あくまでもメインは女の子キャラながらも、超個性を得た男性キャラクターも人気を博した『プリリズRL』では、「男性キャラのスピンオフ作品(続編)を見たい!」という声も少ながらずあったそうです。

その声に応える形で男性キャラオンリーのCDが発売。その売上もそこそこあったことなどから企画が立ち上がり、紆余曲折を経て世に送り出された作品が『KING OF PRISM』なのです。なので、表面的にはイケメン達が活躍する「大きい女性向けアニメ」という印象を持たれている方が多いかなと思います。

しかし僕は男なのでそんなことは関係ありません!全人類楽しめます!!
その理由は後述します。

ここまではお分かり頂けたでしょうか?
では次の項に参りましょう。

そもそも何をするアニメなの?

これ。
「プリズムの煌めき…」とか「ああ尊い」とか「魂の解放だ」そういう言葉がネット中に溢れているせいで「新手の宗教アニメか何かかこれは?」と思っている人すらいるのではないかと思っております。ので、この項では何をしているアニメか説明します。

『キンプリ』はプリズムショーという架空の競技を行う作品になっています。点数を競い合う大会もあるため、創りとしてはスポーツアニメに近いです。次に出るであろう「そのプリズムショーってなに?」という疑問についてご説明します。

プリズムショーとは歌、ダンス、衣装にプリズムジャンプ(必殺技)を組み合わせて行う総合エンターテイメントです。

競技のイメージ的には歌を歌いながらフィギュアスケートしてるような感覚です。実際彼らが歌を歌っているのかはよく分かりません。見れば分からないことが分かります。衣装も採点対象になります。あと1ミスするとスコア半減など減点が凄まじいのが特徴的。

個性的すぎる演出が魅力のプリズムジャンプ

その問題のプリズムジャンプとやらですが。これが『キンプリ』の感想を「意味不明」にしている原因なのです。

競技的に言えば、プリズムジャンプはフィギュアスケートの4回転ジャンプなどに相当すると思われます。加点が大きく出る魅せ技ですね。

しかしこの作品のジャンプは各キャラクターの"心の煌めき"を体現して具現化される演出。スポーツアニメやバトルアニメでいうところの必殺技に相当します。

キャラクターによって様々な演出があり、どのキャラクターも個性に溢れる必殺技を繰り出すのです。そのきっかけが「ジャンプにある」というだけなのです。分かりやすいでしょ?

言葉で説明すると単純なのですが、問題がこの演出です。これが一度観た者の心を掴んで離さない悪魔的な魅力を発揮しているのです。

『キンプリ』にハマっていった者の多くがこのプリズムジャンプの演出に魅了された(洗脳された)者達であり、その素晴らしさは観てもらわないと分かりません。だからファンが口々に発する台詞が「キンプリを見て下さい…」なのです。

「あなたの一番好きなアニメの1番好きな必殺技の魅力を、言葉で説明して下さい」と言われたらどうしますか?言うより見せた方が早い!と思うのではないでしょうか?『キンプリ』のプリズムジャンプも同じです。見ないとこの魅力は分からないのです。

しかし僕は約束します。
想像を超えたエンターテイメント性がプリズムショーにはありますよと。

『キンプリ』から見ても良いの?

大丈夫です!

むしろ『キンプリ』から見て下さい。
『プリティーリズムシリーズ』は全3作とも51話あり、スピンオフ元である『プリリズRL』を完走するだけでも結構時間がかかる。なかなかこれに手を出すのは躊躇してしまうのではないかと思います。ハードルを上げすぎるのはよくありません。まず何からでも良いので見て下さい。

何せ『キンプリ』本編は60分しかない短編映画なので、これを見てもらうのが一番早いです。今なら全国のレンタルビデオ屋さんで借りられます。一部配信サイトでも視聴可能です。軽い気持ちで『キンプリ』に触れてほしいですね。

でもそれだと話がよく分からないんじゃないの?と思われる方も多いと思います。

実際確かに話の全てが分かるわけではないでしょう。しかし、実はキンプリに登場する総勢10数キャラ以上のうち、『プリリズRL』に登場したキャラ半分もいません。そのうち『キンプリ』のメインストーリーに大きく絡むキャラは3人だけです。

そしてそのメインキャラの3人過去は、『キンプリ』の作中でザッとおさらい(※一部キャラの都合の良い編集が入る)してくれるので、一番肝心なストーリーが追えなくなる心配はありません。

60分の中で新キャラが10人くらい活躍することになるので、『プリリズRL』を見てなくても彼らの活躍を見る分にはあまり関係ありませんし、普通に楽しめます。

更に、展開の多くはプリズムショーによって進行するため、前述した「謎の演出」が60分の大半を占めてきます。ストーリーよりも僕達ファンはまずこれを見てほしいのです。これだけで楽しめますし、何なら初見はこれが全てで構いません。僕もそうでした。

ストーリーはなんとなーく分かる程度で十分です。プリズムショーの演出の凄さを目の当たりにした時、初見の皆様が何を思うのか。その反応を知れることに我々は期待しているのです。

見てみて「なんかよく分からんし、大したことないね」で終わってしまうならそれもまた一つの煌めきの形かと思います。まぁ僕の周りでそうなった人は全くいないんですけども!

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  • この記事を書いた人

はつ

『超感想エンタミア』運営者。男性。美少女よりイケメンを好み、最近は主に女性向け作品の感想執筆を行っている。キャラの心情読解を得意とし、1人1人に公平に寄り添った感想で人気を博す。その熱量は初見やアニメオリジナル作品においても発揮され、某アニメでは監督から感謝のツイートを受け取ったことも。

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