生活の知恵 表現活動

物書きで生きていきたい自分が「ブログ運営」に注力することを選んだ理由

投稿日:2018年11月8日 更新日:

さて、仕事を辞め、物書きとして生きるチャレンジを始めた僕なのですが。そもそも物書きで生きると言っても色々あるわけです。

例えばネットライティングの仕事。こちらはクラウドソーシングなどで探せば(報酬さえ見なければ)湯水のごとく仕事はあります。まだまだネットに対応できていない業界や企業は多く、それらもネットに価値を見出している時代です。

総量もまだしばらくは増加傾向にあると思います。その分、単価はどんどん下がって行きそうですが。

シナリオライティングの仕事もたくさんあります。最近はフリーに外注するアプリの仕事なども多くなり、数多のアプリが始まっては終わって行く現状を見ても、仕事量自体はそれなりにあります。こちらも単価を気にしなければライターを名乗ることは可能です。

編集・執筆関連の会社に勤めるという手もあります。どのような仕事を任せられるかは分かりませんが、確かな業界知識と固定給を得ることができます。基本的に激務前提の業界なので、問題は自分の時間はことごとく失われること間違いなしというところでしょうか。

作家になるというのも1つの方法です。ドリーミングですが、大逆転ホームランの可能性も。ドリーミングですね。

そういうお金を稼ぐ方法論が色々残されている中で、あえて「即座には1円も儲からない」ブログを選択する。一見最も愚かな選択であると見受けられると思いますが、色々調べて勉強した結果、やはりブログ運営に本気で臨むのが今必要であると僕は思いました。

では何故ここでブログなのかをこの記事で記して行こうと思います。

より広い世界に自分を置くことを考えました

僕は文章を書くスキルは独学で磨き続けてきたものの、他業種で社会人をやっていたこともあり業界にコネやパイプなどはほとんどありません。「文章を書くことができる」以外に評価されるポイントも大きい仕事を獲得するチャンスもありません。ライティングに関しては、完全にゼロからのスタートです。

仕事を辞め概ね収入も無くなったのでどうしてもお金が欲しくなり、目先でまず稼ぐことができるWebライティングに挑戦しようかと思いました。ネットに転がっている案件をこなしまくれば1ヶ月で10万~20万稼ぐことは難しくありません。それを実績に大きい仕事を取って行くというのがWebライターの基本的な生き方です。

しかし、それに挑んでいてふと思ったのです。これを続けることで自分の存在を「外にアピール」できるんだろうかと。

続けることが無意味というわけではありません。それは確実に実績になり、自信とキャリアに繋がります。でもそれは「ライティング業界」だけの話であり、それより外の世界に出た時に何か残るものがあるかと言われると、あまりないんだろうなと感じたのです。

僕は退職を決めた理由の1つに「あと数年いるとこの業界でしか生きていない人間になってしまうから」というものがあります。

今は全然好きでもない仕事を「それしかないから」という理由で思考転換し、好きだと思い込むことで自分を納得させ、定年退職までその業界で働き続けるしかなくなる。よくある現実ですが、僕にとってこれは耐え難い未来でした。

できれば、色々なところで色々な可能性を追求できる人間として在り続けたい。そのどれもが少しずつでいいからお金を稼ぐことに繋がって生きて行ければそれがいい。何かのスペシャリストより、たくさんのことに楽しく臨める人間でありたいと思っています。

ライティングで実績をつけるために動くということは、基本的に僕のこの考えに反するものでした。だってもうこれ1本で続けるなら勤め人やってた方が全然楽じゃない?という話。

いつ仕事と収入が無くなるかもしれないという不安に怯えながら、特定の範囲でキャリアを伸ばすなら、せめて生きる安寧があった方がマシですよね。だからこそ続けて結果を出してそれ1本で食い続けている人って本当にすごいと思うのですが。

しかもそれだけやっても食えるようにならない可能性も大いにあります。フリーライターに挑んで断念し、再就職を考えるという未来も視野に入れる場合、その時には完全に「やっていた意味がない」という評価を受けることもあるでしょう。

良くて「経験者である」というたった1点だけが評価される程度で8割終わり。そうならないキャリアをつけているなら、どこかでライターを続けられると思います。これもフリーランスが意識すべき圧倒的に厳しい現実だと思っています。

これらを踏まえて考えた時、ブログという選択肢は僕にとって「現状のベスト」だと考えました。

ブログ運営は「自分だけの資産」を育てること

ブログは与えられた仕事をこなすよりも収入の当てが無く、月に10万円稼げるようになるまでかなりの時間を要します。運営に関する方向性、ブログの組み立て方、記事の書き方、ネタ探しなど全て自分でやらなければなりません。

それでお金も稼がないとなると、はっきり言って請負ライティングより「遊んでいるだけ」と思われても仕方がない作業です。明確な商売相手がいないのでね。

ですが10万円稼げるブログを作り上げた時には「10万円稼げるブログを作り上げた人」です。しかもそれがネットを通してとんでもなく広い範囲に伝わります。

これはもう絶対的な実績となって僕の手元に残ります。そこから仕事を取ることになれば「10万円稼げるブログを作り上げた人が書いた記事」です。重みが違います重みが。

さらに言うとブログ運営の1番良いところは、職を変えてもブログは残るということです。今後再就職を選んだ際にも、ブログは自分が閉じない限りある程度の収入源となり生活を支えてくれます。

すさまじい社会の煽りが来て宣伝広告の時代が終わるとも限りませんが、ネットからブログという文化が抹消されることはしばらくはないはずです。

多くの仕事は辞めてしまえば「昔やっていた」に成り下がり、どんな実績も過去の栄光になってしまいますが、ブログに関してはかなり高い確率で「今もやっている」を継続することができます。

このワールドワイドに「自分の城を残すことができる」というポイントは、他にはない圧倒的な魅力です。ブログは資産になります。

何のコネもパイプもない僕が自己主張をして何者かになろうと思ったら、ブログという選択が最も手堅い、これが僕の結論です。

しばらくはまともな収入が得られないかもしれませんが、どうせ小さな仕事を積み重ねて小銭をかき集める下積みならそう大差はないでしょう。それを立ち行かせる貯金もあります。

余談ですが、結局こういう時ってお金が全てですね。お金があれば多少チャレンジングなことをしても精神的に余裕が持てます。結婚しましたが、まだ1~2年は独身時代の収入だけで生きて行けます。

それまでには稼げるようにします。というか他にすることがない状態でそれだけやって生活費も稼げないようなら駄目でしょうね。

自分で自分を売り込むことが重要な時代

僕はブログ1本で食えるとは今のところ思っていません。今の知識ではそれは難しいんじゃないかと思うしかありませんので。続けていくうちにブログ1本の道を模索するかもしれませんが、それはまた別の話。

ですが、ブログを中心として仕事を取ることで十分な稼ぎを得ることは可能ではないかと考えています。目指すところはそこで、ブログを起点とした仕事をするというのが目標です。

言うまでもなくこれからはセルフブランディングの時代です。自分で自分を売り込み引き立たせる能力が高い人が生き残って行くと思います。

こういったフリーな仕事は今後とも需要が増大し、やり方も多様化し、どんどんクオリティが求められる時代に入ります。「誰でもいい仕事」を「誰か」の状態で請け続けている以上は、切り落とされる時も一瞬だと思った方が良い。

意識高い感じで鼻につく言い方かもしれませんが、フリーで生きていく以上「個人」として認められるように動くことが必須です。

もちろん、最終的なことを言えば替えが利かないなんてことは絶対にありません。テレビで見ない日がなかったような芸能人がいきなり干されても、1ヶ月も経てば問題なく動き始めますし「自分でなければならない仕事」なんてものはこの世にはないでしょう。その前提で「あなたにやってほしい」を貰い続ける覚悟がいります。

ブログはそういった側面からも、宣伝材料として優秀です。冷静に考えてみてください。運営に関わる全てを自分で行い「人のためになるもの」を作り上げなければならないのだから、その全体的なノウハウが人に評価されるのは当たり前だと思いませんか?

自分のお店を経営し運営しているみたいなものですし、任せたい業務をだいたい1人で完結させる能力を持っている人は重宝されます。

それを得るためにもブログ運営に注力するのは「最も堅実」だと思っています。決して無謀な挑戦ではなく、将来を見据えるなら「最も堅実」だと思ってこの選択をしています。

「個人力」を使って仕事を取れる人間になる

若干内容が重複してしまいますが、僕は物書き以外にもやれることとやりたいことがたくさんあるんです。

単純なライティング以外にもオリジナルのお話を書いて、他ジャンルのプロの方々と一緒に作品創りをする程度には認めてもらっています。お芝居をやっていてセミプロまでは行ったので、演技もまぁ素人よりはできますし、人前で喋るのも本当に好きです。

歌も勉強していて、ライブパフォーマンスに定評があります。歌詞も書けて、それで仕事を取れる可能性もあると言われています。

営業マンだったので人とコミュニケーションを取るのも好きですし、どうやったら物が売れるのかも考えられます。小さな会社で否応なく経営に携わる位置にいたので、組織の運営についても20代サラリーマンだった割には知っていると思います。

とまぁロクでもない自慢はこの程度にしますが、とにかくいっぱいあるんです、やりたいこととやれる(かもしれない)ことが。何か1つに集中できるほど恵まれた才能はどれにもないと思っているんですが、どれもそこそここなすことができるくらいには色々なことをやってきました。

そのどれもを無駄にしなくて済むのが「文章を書く」という仕事であると思っていて、できれば文章力だけが認められての仕事ではなく、自分自身のプロフィールを使った仕事の取り方がしたいと考えています。

全てのものが総合的に絡み合って、僕という人間の「個人力」がお金を稼ぐ。これが今の理想です。

そのためには自分を前面に出して行ける場所が必要で、自分だけの空間や領域というものを用意しなければなりません。それを真剣に考えた結果、自分にとってはブログ運営に着地しました。

ブログは元々そういう意味でしっかりやろうと思って開設したのですが、あくまで「こういうこともやっている」というレベルに収めたものにしようかなと思っていました。

今はこのブログという場所を中心に置いて他のところに手を伸ばせる場所にしようと考えています。つまり本気です。

その中心にあるものがしっかりお金を稼ぎ出し、他のことに繋いでくれるならこれ以上の喜びはありません。そうできるように動かせて頂きます。頑張ります。

ブログは「新しいビジネス」を知る場所になる

ブログって個人ネットビジネスの先駆けみたいなところがあると思うんですが、このネットビジネスというのがフリーで生きていくのに今後すごく重要になるだろうなぁというのが個人的な実感です。

ちょっと前も仮想通貨バブルがあったばかりでしょう?今どうなったか知りませんが…と平気で言えてしまうレベルで無知なのですが、しっかりブログ運営をしていると周りからこういうものの実態とかもっと明確に伝わってくるようになると思っているんです。

ブログは現状で既に成熟してきているジャンルで、想像しているより早い段階で駄目になる恐れもありますが、ブログを一生懸命運営していればそこから派生した新しいビジネスチャンスに手を伸ばす機会は必ず増えると考えています。

「一応4大卒」という誰でもつけれる学歴以上のものも持っていないので、新規ビジネス的なノウハウは普通に生きていても伝わってこないんですよね。

最近は「学歴って何のためにあるの?」と聞かれたら、普通に生きているだけでも「面白い話」が舞い込んでくるような人脈を得るためと答えると思います。周りが1番大事なんですよね。

新しいことがネットを介して始まる時代はもうこれからずっとそうだと思います。僕のパーソナリティでライティングだけという閉じた世界にいるとそういう話に理解を及ばすことは恐らくできません。ネット上で個人活動をするというのはそういうメリットも大きいのではないかなと。

もういい大人ですから、お金に繋がりづらいことに盲目的に挑むこともできません。お金になることをしっかり見極めて生きて行こうと思います。…美味い話に騙されないようにしなくちゃなぁ。

まとめ

こう、なんか「意識高いな」って言われるようなことしか書けなくて正直めちゃくちゃ恥ずかしいんですけど、1人で生きていくことに挑むというのは否応なく意識高めないといけないわけで。意識低いなら勤め人で窓際族に従事した方が絶対確実100%良いんですよ。それでも勤め人辞めると決めたんだから腹くくって頑張ります。

というわけで執筆者はつこと私はブロガーになります。

そこから色々な仕事を取って行ける人間になります。今後どうなって行くかは分かりませんが、今はそういう気持ちです。

ネット上でもリアルでも、なかなか聞けない「面白い話」ができる人になれるよう精いっぱい頑張ります。

できれば応援してもらえると嬉しいです。新しい自分、始めます!

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